第260話
「メグ、明日は早いのか?」
食事も終わり部屋に戻って触手の練習でも始めようかと思ったら、ケイトに明日の事を聞かれたわ。起きる時間を知りたいのよね?
「ちょっと早めに起きるわ。初日から遅刻なんてしたら恥ずかしいし」
部屋に時計がある訳じゃ無いし、早めに行動しておいた方がいいわよね。
「いい心掛けじゃねーか。俺もメグと一緒に起きてダンジョンに行くかな」
ケイトはサラさん達と朝からダンジョンに潜るのよね。
「奉仕活動が終わったらどうすればいい?」
合流は何処にする?いつも見たいに酒場にする?
「昼までで終わんだろう?この宿に合流して昼飯にすればいいんじゃねーか?」
ああ、ケイトに言ってなかったわね。
「でも、お昼は教会で出してくれるって言ってたのよね」
食事代が一回分浮くのよ?お得じゃない?
「そうなのか?それなら教会で昼飯を食ったら聖都のギルドに来てくれ。俺らは酒場で飯にするからよ」
結局、いつも通りになったわね。
「分かったわ。それからダンジョンに潜るのね」
何気に初心者を卒業してから初めての戦闘じゃないかしら?腕が鳴るわね…
「そうなるな。最初は俺達が戦うのを見てればいい。参加できそうなら参加してもいいけどな」
…うん、初めての戦闘はもう少し先になりそうね。
「触手が使えそうな状況があったら参加してみるわ」
そこは状況に合わせて考えましょう。すぐには無理かも知れないけど、ひょっとしたら触手が戦闘の勝敗の決め手になる可能性だってあるしね。
さあ、早く戦闘に参加する為にも触手の練習を始めるわよ!
まずは魔力を聖属性魔法のエネルギーに変換、触手に流す練習からいくわよ!
この練習をしておけば、聖属性魔法を単独で使う時にも役に立つもんね。
練習を続けていると、触手に聖属性魔法のエネルギーを流すのも、段々滑らかに出来る様になって来たわね。ついでだから…
「結界!…続いて結界!…最後に結界!」
結界を触手の三箇所に張ってやったわ!聖属性魔法の発動も自然だし…これなら明日の解呪も心配無さそうね。
「要するに結界じゃねーかよ」
ケイト、貴女何言ってるの?
「良く見なさいよ!結界を張ってる場所が違うでしょ!」
まあ、いいわ…次は触手で魔力を吸収する練習ね。
離れたところに触手を出して、先端を私の左手首に巻き付け…これで準備できたわね。
このまま触手から魔力を吸収、ある程度吸収したら触手から魔力を放出、その魔力を私が吸収して…これを繰り返してたら魔力の吸収も速くなってきたんじゃない?
「…なあ、一人で出来るなら前に俺を練習台にしたのは何だったんだ?」
…ケイト、過ぎた事を気にしちゃ駄目よ。
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