第259話
クラウディアさんの家を出て皆んなで歩いていたけど…あ、ミヤマさんは居ないわよ?残って練習するみたい。
「メグちゃん、またね」
第四支部につくとエミリーさん達はそう言って石柱で移動していったわ。次はいつ会えるかなぁ…
「メグ、俺たちも帰るぞ」
そうね、宿に帰りましょうか。
宿に帰ったらお風呂に浸かって、今は夕食の時間。
今日は白身魚のフライにしたわ。海が近くに無くても、ダンジョンや収納のお陰で新鮮なお魚が手に入るのはいいわよね。
「ねえケイト、明日、私は奉仕活動で王都に行くじゃない?」
明日は朝早くから王都の教会に行く予定なのよね。
「そうだな」
「その間ケイトはどうしてるの?」
予想はついてるけど…
「聖都のダンジョンで潜ってるぞ」
やっぱり…思った通りね。
「午後は?」
私とダンジョンに連れて行くって言ってたから何をするか分かってるけど、一応確認の意味で聞いておくわ。
「聖都のダンジョンで潜ってるな」
そうよね。昨日そう言ってたもんね。
「冒険者って一日中ダンジョンに潜るのが普通なの?」
そうすると朝から夜までダンジョンに潜りっぱなしになるわよね?皆んなそうしてるのかしら?
「そんなもん人それぞれだろ。稼ぎたいなら潜ればいいし、休みたいなら休めばいい」
人それぞれなのね。けど、それだったら…
「ケイトは稼ぎたいの?」
ずっとダンジョンに潜ってるケイトは稼ぎたいって事になるわよね?お金に困ってるのかしら?家からお給金は出てないの?
「そりゃ、稼ぎたいだろ。金はいくらあってもいいからな。それに宝箱をクラウディア様に売る予定だから、早く集めたいんだよ」
そっか…宝箱の事もあるのね。
「そう言えば帰る前にクラウディアさんとその話をしてたわね」
ミヤマさんに奉仕活動の事を聞かれて、何を話してるのか分からなかったのよね。
「ああ、数が集まったらクラウディア様かミヤマのところに持って行けば買い取ってくれるってよ」
そういう話だったのね。
「それならミヤマさんでいいわね。同じ宿なんだし」
同じ宿なら顔を合わせる事だってあるだろうし、いざとなったらイザベラさんに伝言を頼めばいいもんね。
「誰に売るのでもいいけどよ、宝箱を集めねーと話にならないからな?」
そうね、明日から頑張るわ!
明日からの為に、夕食が終わったら早く部屋に帰って触手の練習をしましょう。
今日は触手で魔力を吸収する練習にしようかな…それか触手に聖属性のエネルギーを流す練習ね。
さあ、急いで食べちゃいましょう。
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