第254話
「そもそもメグの指導は君への依頼であって私は関係ないんだが…」
なんて事を言ってミヤマさんを恨めしそうに見ていたクラウディアさんだけど…
「やはり生活魔法で色々と遊んでみるのが、魔法の上達には良い方法だね」
私とケイトが質問すると丁寧に答えてくれるのよね。クラウディアさん、いい人だわ…
「ご馳走様でした。有意義な質感応答の時間になりましたね」
いや、そこまで話し込んでないわよ?
「そんな大層なものじゃ無いよ。それに君は食事してただけで参加してないだろう」
そうよね、ミヤマさんは生姜焼き定食を黙々と食べてただけよね。
「心の中では参加してたんですよ…師匠への質問はとりあえず打ち切りとして、逆に師匠からの質問は無いんですか?」
ミヤマさん…心の中って何?口に出さないと分からないわよ?
「意味が分からないね。それで、私からの質問だが…特に無いよ」
「無いんですか?何でも答えますよ?スリーサイズは聞かれると困りますが…」
やめてよ、ミヤマさん!そんな事を言ったら、私がスリーサイズを聞かれるかも知れないじゃない!
「安心してくれ、そもそも君のスリーサイズに興味は無いから」
「それは良かったです。私も自分のスリーサイズを知らないので」
私だって知らないわよ、服を作る時には測ったけど…
「知らないのが普通だと思うよ?」
そうよね?測ったって聞かないわよね?
「お師匠さ〜ん、地下ですか〜?」
この声、エミリーさん達がきたわ!スリーサイズの話はいいから練習を始めましょう!
「メグさん、触手の指導も今日で最後です。だからと言って、やる事は変わりません。
いつもの様に触手を維持しつつ魔力濃度を薄くしていきましょう」
さあ、練習開始ね!やる事はいつもと一緒だし、まずは結界を作らないと…
「はい!」
結界の中なら触手を離れたところに出すのも慣れたものね!後は魔力濃度を薄くしていくだけだわ…
「メグちゃん、昨夜も練習したんだね」
エミリーさん、分かってくれますか?
「はい!頑張りました!」
どうにか今日中に成功させたくて頑張ったんです。
「これなら今日で結界無しまでいけるかも知れませんね」
「ほんとですか!」
指導終了までに間に合うの?
「ええ、本当ですよ。もう一息ですから、頑張ってくださいね」
良かった!間に合いそうね!夜も頑張って練習した甲斐があったわね。
「メグちゃん、頑張ろうね!」
はい!頑張ります!今日で結界が無くても触手を遠くに出せる様にしてやるんだから!
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