第246話

「メグさんが宝箱を売ってお金を稼ぐという話ですよ。それに当たりワイバーンの宝箱の値段を一つ幾らに設定するかが問題になっています」

 ミヤマさんがカレンさんに説明してくれたわ。カレンさんも話が分かったのなら、意見を聞かせてください。


「それが20万Gですか…確かに安いですね」

 カレンさんも20万Gは安いって思うんだ…


「という意見が出ているけど、値段を変更するかい?…そもそも宝箱を売る前提で話を進めていいのかな?」

 ワイバーンの宝箱で20万Gにもなるんだから、売って損は無いわよね。


「私は売ってもいいと思っています。値段は…幾らがいいんでしょうか…」

 ケイトも売るのに賛成してるけど、問題は値段をどうするかなのよねぇ…


「値段はこれから決めるとして、メグはどうなんだい?」

 クラウディアさんに聞かれたけど…


「私も売りたいです!」

 私は値段が20万Gでも売りたいわ!


「二人とも売るんだね。私とミヤマ君は100個までは買うつもりだけど、エミリーとカレンも買うかい?」

 エミリーさんとカレンさんも買うなら400個も売れちゃうじゃない!今の時点で8,000万Gよ!これで値段が上がっちゃったら…


「私は買います。でも、値段はもっと高くていいです」


「私も欲しいです」

 エミリーさんもカレンさんも買うのね…それに値段も上がっちゃう?


「それなら後は値段を決めるだけだね」

 そうよ…値段は幾らになるの?


「ドラゴンの宝箱が30万Gですし、間を取って25万Gでどうですかね?」

 ちょっと待って、25万Gの宝箱が400個だから…1億G!!


「そんなに貰ってもいいんですか!」

 さすがにそれは貰い過ぎじゃない?もう転生のお金が払えるとかそんな話じゃ無くなってきてるんだけど?


「いいんじゃないですか?私は問題無いですけど」

 ミヤマさん、何で今日の夜はステーキでいいんじゃないですかみたいな軽さなの?


「私もそれで構わないよ」

 クラウディアさんも、値段が上がったの気にして無いし…


「メグちゃんがいいなら私もいいです」

 エミリーさんも気にして無い…


「いいと思います」

 カレンさんも平気そうだわ…みんなそんなにお金があるのね…


「それなら、その値段でお願いします」

 皆んな余裕がありそうだし、25万Gでお願いしてもいいよね?…ほんとにいいの?


「値段はこれで決定だね。よし、それじゃ練習を再開しようか」

 もう練習再開なのね…


 おかしいわね…休憩したはずなのに余計に疲れてる気がするんだけど、気のせいかしら?


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