第245話
転生の対価をお金で済ませる二人を羨ましいなぁなんて思ってたら…
「メグさんの金策にワイバーンの宝箱を私達が買い取ろうかという話もでましてね。
私と師匠がそれぞれ100個まで1個20万Gで買い取ろうかと考えているのですが、エミリーも参加しませんか?」
ミヤマさん、エミリーさんにもその話しちゃうの?…そしたらエミリーさんも買ってくれたりする?私もお金に困らない生活が出来ちゃう?
「それでいいんですか?それだともったいないんじゃ…」
エミリーさんの言う通りよ。20万Gはもったいないわよね…
「やっぱりそうですよね…20万Gは貰いすぎですよね…」
ケイトが吹っ掛けすぎなのよ…もっとちゃんと考えて言って欲しかったわ!
「逆だよ、メグちゃん!もっと貰いなよ」
……逆?
「逆ですか!えっ…でも、宝箱は魔石しか入ってない可能性が高いのに…」
さっきケイトは魔石だけだと84,000Gだって言ってましたよ?それなのに20万Gって貰いすぎなんじゃ…
「あ…メグさん、触手を維持するのも忘れないでくださいね〜」
「ああぁ、すいません!気をつけます!」
いけない、話に気を取られて触手が維持できなくなるところだったわ…
「もう少しこのまま維持できたら、また魔力濃度を薄くして貰いますからね〜」
「はい!分かりました!」
よし、話も触手も意識して頑張るわよ!
練習をしてるとクラウディアさんに呼ばれて休憩の時間になったわ。皆んなで集まってフルーツジュースを飲みながらお喋りね…またケイトだけ飲んで無いけど。
「カレンさんはお金に困ってませんか?」
ミヤマさん!それ、さっきの雑な聞き方!
「いきなり何ですか?」
ほら、カレンさんが困ってるじゃない…
「また君は唐突だねぇ…さっきの話かい?」
クラウディアさんは知ってるから、雑に話しても分かるわよね。
「ええ、もうエミリーには話したんですけどね…そうそう、エミリーから価格改定の提案がありましたよ」
そうよ!宝箱の値段の話の途中だったわ!
「お師匠さん、宝箱一つで20万Gは安すぎると思います」
私はそうは思わないけど、エミリーさんも譲らないわね…
「そう言われても、私が決めた値段では無いからねぇ…ケイト、どう思う?」
そうよね、元々ケイトが決めたのよね。ケイト、どうなの?
「いや、私は貰いすぎだと思うんですが…」
うん、私もそう思う。
「そんな事ないですよ!もっと値段を上げてもいいんですよ!」
エミリーさんは一歩も引かないし…どっちの言い分が正しいんだろ?
「…それで何の話なんですか?」
…ごめんなさい、カレンさん。カレンさんには雑に聞いただけで放置しちゃったわね。
ミヤマさんが聞いたんだから、ミヤマさんが責任持って説明してくださいね。
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