第98話
「行くわよ!……えいっ!」
魔豚めがけて触手を振り下ろすと、やっぱり一撃で倒せる…
それどころかさっきより威力が上がってる気がするわね?
一撃で倒せたのに驚いて気がつかなかったけど、レベルが上がってたのかしら?…レベルが上がったのかは分からないけど、これなら次に進んでも大丈夫そうね。
「一匹は余裕だな。メグ、次は二匹で行ってみるか?」
そうね。一匹は一撃で倒せる確信が持てたし、次の段階に進むべきね。
「二匹相手なら午前中に経験したし、やってみるわ!」
午前中に戦った時は、一匹より少し時間はかかるけど問題なく対処出来たもんね。
「一撃で倒せるなら二匹までは問題無いだろ。なんせ触手は二本あるしな」
ケイト!いいところに気がついたわね!ナイフは一つだけど触手は二本じゃない!
一本で一匹ずつ倒せば、二匹いたって余裕じゃないのよ!
「そうよね!ケイト、早く行きましょう!魔豚はどっちなの?」
今日の探索も手間が掛かりそうだと思ってたけど、スムーズに勧められそうな気がしてきたわ!
「あっちだな。行くぞ、メグ」
あっちね!早く行きましょう!
「あれね!行くわよ!」
二匹の魔豚が見えるわ!一気に距離を詰めるわよ!一撃で倒せるなら、待ってから避ける必要なんて無いもの!
「プギィィィャャァ」
「プギイィィィァ」
魔豚も突進してきたわね…でも、私には届かないわよ!
「えいっ!いやっ!……ふぅ、いけたわね」
向かってくる魔豚に左右の腕を振り下ろすと、二匹とも一撃ずつで消えていったわ。
一直線に向かってくるだけだから、正面を狙えば外しようが無いし、一撃で倒せるなら魔鶏より簡単かも。
今ので二匹なら問題無いのは分かったわ…そう、二匹までなら。これが三匹になると、こうはいかな気がする。
「どうした?難しい顔して…トイレにでも行きたくなったか?」
「違うわよ!魔豚が三匹になった時の事を考えてたのよ!」
レディに対して失礼ね!トイレならギルドで済ませてるわよ!
「三匹は難しそうか?」
「ちょっとね。左右の腕を振り下ろすまではいいのよ…
もう一度攻撃しようと思ったら、次は振り下ろした腕を戻してから振り下ろさないといけないじゃない?
そうすると三度目の攻撃だけ間が空きそうな気がするのよね」
間が空くって事は、それだけ魔豚が近づく時間が出来るって事よね?もし身体に当たる距離まで近寄られたら…
「三匹目だけ避ければいいじゃねーか」
…そうね。一度避けてから立て直せば、一匹を倒すのと変わらないかも。
何だか出来そうな気がしてきたわ!ケイト、次の魔豚を探しましょう!次は三匹よ!
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