第95話
「お待たせしました〜」
あ、来た来た!ケイトの料理も一緒ね。
「よし、早く食べちまおうぜ」
そうね、お腹空いたもの。
「それで、『アレ』が関係あるの?」
呪いが解けたって急に強くなる訳じゃ無いんだし、やる事は変わらないんじゃないの?
「これまでは新しいスキルを覚え無くても生きていける力をつけようって考えてたんだ。
それが新しいスキルを身につけるって考えに変わるんだ。進め方も変わるだろ?」
そういう事か…
呪いが解けたら新しいスキルを覚えられる様になる…
新しいスキルを覚える為にはスキルブックを使えばいいから…
その為にはスキルブックが宝箱からでる可能性がある階層まで、早く進む必要があるって事ね…
「聞いてみれば納得出来るわね。でも、一気に進めるってどうするの?」
ケイトと組むのは分かったけど、それからどうするのかも聞きたいわね。
「パーティー登録して、養殖だな」
パーティー登録は…Sランクの人がパーティーを登録すると、パーティーメンバーに経験値が分けられる謎の機能よね?それは分かるんだけど…
「養殖?養殖って何を養殖するのよ?」
養殖なんて探索に関係ないじゃない。それとも養殖すると経験値が貰えるの?
「メグをだよ。養殖ってのはパワーレベリングの事だ」
何だ…養殖に別の意味があったのね。
「パワーレベリングか…でも、何でパワーレベリングを養殖って言うの?」
パワーレベリングは分かるわよ?でも、何でそれを養殖なんて言い方するんだろう?
「さあな。昔から言われてるが、由来までは気にした事ねーよ。由来なんざ知らなくても養殖は出来るしな」
確かに養殖のやり方さえ知っていれば、由来は関係ないわね。
「それもそうね…それで、養殖ってどうすればいいの?」
養殖するのは分かったわ。けど養殖で何をするのかまでは細かく知らないのよね。
「メグは何もしなくていい。とりあえずついて来ればいいから、遅れずについて来いよ」
「ついて来いって、何処に行くのよ?」
ダンジョンなのは分かってるけど、どこまで進む気なのかしら?
「行けるだけ行く。なるべく深い階層まで降りるぞ」
なるべくって…まさか最後まで行こうなんて思って無いわよね?今の私じゃ戦力にならないわよ?
「深い階層って、ケイトと私だけだと危なくない?私は何もしないんだから、実質ケイト一人よね?」
幾らケイトがSランクでも、足手纏いを連れて戦うのは危険よね?ケイトが大丈夫でも私は確実に危ないじゃない…
「俺とメグだけじゃ危ねーな。だから助っ人を頼む」
助っ人がくるなら安心か…でも、どんな助っ人がくるかにも寄るわね。
「助っ人って、当てはあるの?」
助っ人って言いながら私と同じくらいの強さの人がきても、足手纏いが増えるだけなんだからね?
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