第93話
第九階層に戻って、魔豚の討伐を再開しようと思ったら…
「メグさん、一匹はもう平気ですよね?そろそろ二匹に挑戦してみますか?」
カレンさんからの提案があったけど…今まで倒した魔豚は十匹か、確かに一匹相手に戦うのは慣れたわね。
「とりあえず…試してみてもいいですか?」
一匹は慣れたけど、これが二匹になったらどうなるのか…実際にやってみないと分からないものね。
「ええ。ダメだったら、また一匹にすればいいですからね。無理せず行きましょう」
「分かりました。やってみます」
出来るか出来ないか分からないけど、試しにやってみるわ!
「そうしたら…あれ行きましょうか」
カレンさんが指差す方向を見ると…二匹の魔豚が居るわね。
「はい!行きましょう!」
さあ、もう少し頑張るわよ!
「メグさん、普通に倒せましたね」
二匹の魔豚との闘いは、大した時間も掛からずに終わったわ。
「そうですね」
二匹の魔豚に近づくと、二匹並んでの突進して来たわ。
一匹の時より大きく避けなくちゃいけなかったけど、距離を詰めてたからスピードが乗って無くて、それほど難しくは無い。
後は距離を詰めて避けて切るを繰り返すだけ…一匹の時とやる事はさほど変わらないから、危なげなく倒せたわね。
「どうします?次は三匹にしますか?」
相手が二匹でも、こんな感じで簡単に倒せるのは分かったけど…
「いえ、三匹と戦うのは午後にします」
午後にたっぷり時間はあるし、三匹はそれまで取っておきます。
「それならもう何回か二匹と戦って終わりにしましょう」
そうします。さあ、次の魔豚は何処かしら?
「カレンさん、ありがとうございました」
あの後、二匹の魔豚との戦いを四回したから…今日倒した魔豚は合わせ20匹か。
「お疲れ様でした…メグさん、昨日は元気がありませんでしたけど、今日は元気になったみたいで安心しました。昨日はエミリーと心配してたんですよ」
ギルドで引率のお礼を言ったら、こんな事を言われたけど…昨日はミヤマさんに呪いが解けるって聞くまでずっと不安だったから、そのせいで元気が無かったのね。
「すいません、ご心配掛けて…元気が無かった原因が解決した訳では無いんですけど、もう大丈夫です」
まだ解決して無い…だけど明日になれば、きっと解決するはず…
「そうですか。解決するのに私達に何か出来る事があれば言ってくださいね。それでは失礼します」
カレンさん、優しいなぁ…でも大丈夫です。
明日の回復の時に、ミヤマさんが何とかしてくれるはず…
もしダメだったとしても、原因は分かったんだから、いつかきっと…
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