第85話

「サラとキャシーは…居るな。て事は、回復やってるかもな」


「ほんと!そうならいいんだけど…」

 聞きたい事もあるし、居てくれるといいんだけどなぁ…


「俺は二人に話聞いてるから、メグは換金してから来てくれ」


「分かった。奥でいいのよね?」

 昨日の午前中の分も換金して無いし、大量なのよね。大量にある時は奥なんでしょ?


「ああ、頼んだぞ」

 奥で確認してから買い取り窓口で現金を貰う。ちゃんと覚えてるわよ。

 そっちは一人で出来るから、ケイトもちゃんと話を聞いておいてね。

 



「ケイト、終わったわよ。サラさん、キャシーさん、こんばんは」

 換金が終わって酒場まで戻ったら、三人とも座って寛いでるわね。ケイトは話を聞いてくれてるといいんだけど…


「おう、メグもこっち来て座れよ」

 キャシーさんが手招きしてる。これは夕飯のお誘いかしら?それとも、回復を待つのかしら?


「今は回復が空いてくるのを待ってるそうだぞ。メグ、一緒に待つぞ」

 回復を待ってる方なのね!


「ほんと!良かった…」

 これでミヤマさんに話を聞けるわ…ケイトが聞いたって言っても、自分で直接聞かないと不安なのよね…


「待つ必要は無いぞ。たぶん今あの部屋に居るのは兄さんだけだ」

 サラさん?回復を受ける部屋の方は見えて無いのに…


「分かるんですか?」

 何かそう言うスキルでもあるのかしら?


「分かるぞ?何度も受けてるから大体、時間で読めるんだよ」

 時間で読める…要するに勘よね?


「行くなら早く行ってやって貰おうぜ」

 キャシーさんたら、今日も待ちきれない感じね。私も早く話を聞きたいし、早く行きましょう。




「おう、お尻触られに来たぞ〜」

 キャシーさん?言いたい事は分かるけど、知らない人が聞いたら誤解されるわよ?


「四人とも回復の前に身体を押すやつやりますか〜?」

 どうしよう…話を聞きたいけど、押すのもやって貰いたいし…


「おう、触ってくれ!」

 キャシーさん、だから誤解されるって…


「私も頼む」

 サラさんもか…


 ケイトは…頷いてるからやるのね。私は…どうしよう…あ、ミヤマさんが見てる、早く決めなくちゃ!えーと、あー、やります、やってください!

 あ、意思表示もしなきゃっ…五回頷いて…良かった、伝わったみたい…


「一昨日とおんなじ感じでいいですか〜?」


「いいぞ〜」

 押すのが始まったわ。まずはキャシーさんからみたいね。大人しく待ってましょう。




「それじゃ、アタシらは先に帰るわ。ケイト、また明日な」

 キャシーさんとサラさんは回復まで終わったら帰っちゃったわね。またケイトが何か言ったのかしら?


「次は俺を頼む」

 次はケイトで、最後が私か…もう直ぐ話が聞けると思うと何だか緊張してきたわね。

 リラックス、リラックス…ダメだ…リラックス出来ない…








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