第84話
「今日はこれくらいにしておきましょう」
午前中はこれで終わりね。レベルが一つ上がった後は回るのもより楽になったわね。
今朝は少し気分が晴れなかったけど、カレンさんとエミリーさんとお話しながら回ってたら、少し楽になったかな。
「メグちゃん、お疲れ様〜」
エミリーさんに笑顔で労われた…
「はい、お疲れ様でした」
普段は最下層まで行ってるのに、こんな浅い階層の引率に付き合わされてもニコニコしてるなんて、ほんとにいい人よね。
「それでは、ギルドに戻りましょう」
「メグちゃん、またねぇ〜」
「はい、またお願いします」
ギルドに戻ってエミリーさんにまたねと言われて別れたけど…またがあるのかしら?
またがあると良いなとは思うけど、分からない事を気にしてても仕方ないわね。
それよりもケイトを探さないと。ケイトは何処に…あ、いたいた。
「ケイト、お待たせ」
「おう、今日は一人多かったみたいだな…あれは昨日クラウディア様のとこに居たやつだろう?」
「エミリーさんの事?エミリーさんならクラウディア様のお弟子さんで、カレンさんのお友達だけど」
第八階層で色々と聞いたのよ。
「何で来てたんだ?」
「いつもはミヤマさんと組んでダンジョンに潜ってるみたいだけど、今日はミヤマさんが王都に行って居ないから暇だったみたいね」
暇だからって引率に付き合うのは意味が分からないけど、そこは気にしたらダメよね。
「ミヤマは王都か…まあ、いいや。昼飯頼んじまおうぜ」
気になるのはミヤマさんの方なの?やっぱりミヤマさんと…いや、それは無いわね。
「午後は第八階層でレベル上げね」
昼食も済んで、また第八階層…引き続き魔鶏を倒さなきゃ。
「午前中は何匹倒した?」
ちょっとまってね、マジックバッグ確認するから…
「午前中は…30匹ね」
思ったより少なかったわね…お話する時間が多かったかしら?
「よし、午後は100匹が目標だ。奥に行ったら始めるぞ」
「分かったわ」
午前中の三倍以上か…まあ、移動に使う時間も午前中より減るしお話もそんなにしないから大丈夫よね。
「よし、今ので100匹だな?」
100?そうなの?私数えて無かったけど…
「…ちょうど100匹ね」
私はマジックバッグの中身を確認すれば分かるけど、ケイト数えてたのかしら?
「それじゃ、戻るか。回復やってるといいんだが…」
そっか、ミヤマさん王都に行ってるんだったわ…
「回復やって無かったらどうするの?」
「諦めるしかねーだろ?」
それは困るわね。回復して貰いたいし…それに呪いが本当に解けるのかも聞きたいし…
ミヤマさん、帰ってきてるといいなぁ…
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