第43話
改めてレベル上げなきゃと思って、スライムを頑張って倒してたら…
「あ、レベル上がった!」
これでまた、少しは身を守れる様になったわね。
「よし、もう少し倒したら帰るか」
「そうね、レベルはまだまだ上げたいけど、遅くなると宿の食事が食べられなくなっちゃうもんね」
せっかく食事が美味しい宿に泊まってるんだもの、食べられないのは勿体ないわよね。
その後はケイトの言う通り、少しスライムを倒したらギルドに戻ったわ。
「やっぱり魔石はそんなに出なかったわね」
買い取り窓口に並びながら呟いてると…
「そう言うな。第四階層からは確実に魔石はドロップするからよ」
ケイトがそう教えてくれたわ。
「そうなの!それはいい事ね!」
魔魚を倒したら全部ドロップしてたのはカリンさんの運のお陰じゃなかったのね!
話してるうちに買い取り窓口の列は進み、直ぐに私達の番になって…
「よし、換金も終わったし帰るか」
あっという間に換金が終わったわ。まあ、魔石を幾つか買い取って貰っただけだしね。
早く買い取りに時間が掛かるくらいドロップしたいわね。
さあ、後は宿まで歩くだけ…レベルが上がったお陰で疲れはしないけど、やっぱり手間よねぇ…そんな事いっても仕方ないか、早く帰りましょう。
「やっと着いたわね。今日の夕飯は何を頼もうかしら?」
食堂はけっこう混んでるわね。皆んなはどんな料理を食べてるのかしら?あら?あそこにいるのって…回復の人だわ!
「ケイト、あの席に行くわよ!ほら、早く早く!」
「何だ?そんな引っぱんなよ!」
ケイトの手を引っ張りながら回復の人の席までたどり着いたけど…
「こんばんは、えーと…」
あれ?回復の人って名前聞いたっけ?
「ミヤマです。こんばんは」
ミヤマさんて言うのね!ちゃんと覚えておかなくちゃ。
「ミヤマさんですね!私はメグです」
ミヤマさんの名前を知らないどころか、私も名乗ってなかったわね。せっかくだし、ここで名乗っておきましょう。
「…ケイトだ」
ちょっと、ケイト!そんなぶっきらぼうにしないでちゃんと名乗りなさいよね!
「改めまして、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。ここ座ってもいいですか?」
食堂も混んでるし、一緒のテーブルを使わせて貰おうかしら?…それに、聞いてみたい事もあるしね。
「構いませんよ」
良かった…快く受けてくれたわね。
「それ、美味しそうですね!」
ミヤマさんは焼肉を丼飯に掛けた物を食べてるけど、凄く美味しそうだわ。
「美味しいですよ」
「私もそれにしようかな。すいませーん、ミヤマさんが食べてるのと同じ物をください」
こんな食事、家では出来なかったもの。楽しみだわ!
「俺はステーキだな」
ケイトも注文したし、食事が届く前に…
「ミヤマさん、少し聞きたい事があるんですけどいいですか?」
いい機会だし、気になってる事を聞いてみましょう。答えてくれるといいんだけど…
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