第32話
「次はアタシやってくれよ」
キャシーさん!名乗り出ちゃったけど大丈夫かしら…
「いいですよ〜。では…」
サラとおんなじ様に背中に手を当ててるだけ…やっぱり普通の回復よね?
「おー、凄えなぁ!一発で完全に取れてるじゃねーかよ!」
キャシーさんも楽になったみたいで喜んでるわね。
「一発で取れる様になったんで、もうお尻触れないんですよ〜」
もう!だから何でお尻の話になるのよ!
「そんなに触りたいなら、アタシのお尻触らせてやろうか?」
何いってるの!女の子がそんな事いっちゃダメじゃない!
おまけに男の人に向かってお尻まで突き出して…恥ずかしくないのかしら?
「ボコボコにされたく無いんで、止めておきますね〜」
…良かった。これで触ってたら帰るとこだったわよ。
「ほんとに大丈夫かよ?」
ケイトも心配になってサラさんに尋ねてるけど…
「腕は確かだぞ?背中に手を当てられるだけだ。大した事ないだろ?」
ほんとかしら?確かに触られるのは背中だけなんだけど…
「…まあ、そうだな。次は俺をやってくれ」
ケイト、大丈夫?もし何かあったら私が助けるからね!
「はい、では椅子に座ってくださいね〜。背中触りま〜す…回復!……………膝、どうですか〜?」
サラさんとキャシーさんの時より少し時間が掛かったけど、普通の回復だったわよね?
「…痛くねえな……何で膝が痛いって分かった?」
そうよね…ケイト膝が痛いなんて一言も言って無かったのに何で分かったのかしら?
「エネルギーの通りが膝だけ極端に悪かったんですよね〜」
エネルギーの通り?そんなので分かるものなの?
「そうか…分かるもんなんだな」
ケイトの膝の痛みも取れたみたいだし、変な事ばっかり言ってるけど、ほんとは凄い人なのかしら?
「な?いい腕してるだろ?」
確かに、いい腕してるみたい。私の腰も楽になるかしら…
次は私の番ね…ちょっと不安だけど、ケイトが何も言わないなら大丈夫なはず。
「よ、よろしくお願いします!」
緊張で噛んじゃった…恥ずかしい…
「はい、よろしくお願いしま〜す。では、椅子に座ってくださいね〜」
椅子に座って…背中を向ければいいのよね?
「背中触りますよ〜…回復!…あー、腰にきてますね〜」
…何かしら、これ?背中に当てた手から柔らかい何かが流れ込んでくるみたい…これで腰にきてるって分かるの?
「そうなんです!腰が痛くて!」
…確かに腰が痛い。別に怪我した訳じゃないんだけど、ダンジョンに長く潜ってると痛くなってくるのよね…
「………これでどうですか〜?」
さっきより強い何かが流れ込んでくる!これが回復のエネルギーなのかしら?
「すっごい楽になりました!ありがとうございます!」
腰が痛いのも疲れてるのもすっかり取れたわ…回復って凄いのね…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます