第28話
どうやらこの水面からびっしり生えてる草からお米がとれるらしいわね。水面じゃなくて水田て言うらしいけど…正直、どっちでもいいわ。
「カレンさん、第四階層を周るのは明日にして、少し第三階層でレベル上げしたいんですけど、良いですか?」
そんな事よりレベル上げよ!ケイトに言われた通り第三階層でレベル上げしたいのよ!
「構いませんよ。戻りましょう」
それから第三階層でスライムを少し倒した後、ギルドにもどったわ。
今回はレベルは上がらなかったけど、経験値は溜まってるはずだからいいわよね。
「カレンさん、ありがとうございました。明日もよろしくお願いします」
カレンさんに挨拶も済ませたし、ケイトとの待ち合わせ場所に向かわなくちゃ。酒場だったわよね。もう来てるかしら?
「メグ、こっちだ!」
もう来てたみたいね。手を振って私を呼んでるわ。一緒にサラさんとキャシーさんも居るわね。
「こんにちは、サラさん、キャシーさん」
ケイトとダンジョンにいってたのよね?
「よう、メグ。ダンジョンお疲れさん」
ありがとう、キャシーさんもね。
「今日は腰は…大丈夫そうだな」
昨日、腰を摩ってるのを見られたから、心配されてるわね。でも…
「今のところは大丈夫です」
痛くなるとしたら、午後の疲れが溜まってきた時よね。
「それじゃ、私達はいくよ」
「ああ、明日も頼むな」
「アタシ達に任せときなって、明日も稼がせてやるよ」
明日も三人でダンジョンに行くのね。これからずっと午前は引率、午後はケイトとレベル上げって感じになるのかしら?
「ケイト…ちゃんと回復くるんだぞ?」
回復?ケイト、回復が必要なの?
「分かってるよ」
「ならいい」
そう言って二人は何処かへ行ってしまったけど…
「ケイト、回復って何よ?」
「ああ、ちょっと膝を捻っただけだ」
「ちょっと!大丈夫なの!」
こんなとこでゆっくりしてる場合じゃないわよ!早く治療しないと!
「普通に歩ける、大した事じゃねーよ。そんな事より飯食うぞ、飯!」
食事はするけど、そんな事で済ませないでよ!後で回復に行けば大丈夫なのかしら?
「第四階層には着けたのか?」
食事をしながら話してるけど、そんなに痛そうな様子は見えないわね…うん、きっと大丈夫なのね。
「着いたわよ。ダンジョンの中にあんな場所があるのね。何だか変な感じ」
湖と水田?だったかしら…ダンジョンの中なんて嘘みたいよね。
「何であんな場所がとか一々気にしててもどうにもならねーぞ?ダンジョンはそういうもんだと思って受け入れろ」
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