第27話

 昨夜はあの後少しだけ触手を動かす練習をして寝たわ。


「おはよう、ケイト」

 お陰で今朝はスッキリと目覚めたわよ。さすがに二日連続寝不足は不味いものね。

 腰が重いのも完全に取れたし、今日も頑張るわよ。


「ああ、おはよう。今日は寝起きがいいじゃねーか」


「普通よ、普通。今日も食事しながら予定を話すんでしょ?早く食堂に行きましょう!」

 早く食事して、早くダンジョンに行って、早くレベル上げるわよ!


「おい、待てよ。一人で行くんじゃねーよ…ったく、仕方ねーなぁ」




「今日も昼までは…カレンだったか?引率して貰って、第四階層を目指せ。第四階層について時間があったら第三階層でレベルあげな。

 第四階層は特殊だから、実際に周るのは明日からでいい」

 食事をしながら今日の予定を聞いてるけど、私の事しか言わないわね。


「ケイトはどうするのよ?」

 ケイトの予定も聞かせなさいよ。


「昨日会ったサラとキャシーって居たろ?あの二人とダンジョンに潜ってくる」

 ふーん、そうなのね。


「お昼からは?」

 また一緒に周るのかしら?


「昼からは俺が見ててやるから、スキル使いながら第三階層でレベル上げするぞ」


「分かったわ。引率が終わったら酒場に行けばいいのよね?」

 昨日と同じ感じよね?


「それでいい。よし、とっとと飯終わらせてギルドに行くぞ」

 そうね、早く行きましょう!




「おはようございます、カレンさん」

 ギルドに着いたらもうカレンさんは居たわ。ここでカレンとはお別れね。


「おはようございます、メグさん。準備は大丈夫ですか?大丈夫なら直ぐに行きますよ?」

 装備良し!トイレ良し!問題無いわね。


「大丈夫です、行きましょう。カレンさん、今日は第四階層に向かって欲しいんですけど」


「第四階層ですね。それでは行きましょう」

 第四階層…どんなとこかしら?楽しみね。そう思いながら石柱で移動して第三階層に向かったわ。


 第三階層では…特にいう事は無いわね。昨日ナイフでの戦闘は経験してあるし、その時よりレベルも上がってる。

 それに目標は第四階層に行く事だったから積極的には戦闘しなかったの。お陰で問題なく進めたわね。

 進んだ先にあった石柱で移動すれば…


「ここが…第四階層…」

 湖?…それと麦畑かしら…違うわね、水面から何かの草がビッシリ生えてるけど…


「メグさんはお米は好きですか?」

 いきなり何かしら?お米?お米って言われても…


「食べるけど、特に好きって訳では無いです」

 まあ、嫌いでは無いけど…好きかって言われたらそこまででも無いわね。


「そうですか…」

 何で残念そうにしてるのかしら?何かお米に思い入れでもあるの?

 

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