第24話
「はあーー、、だいぶ楽になったわね…」
やっぱりお風呂に入ると違うわね…完全に重いのが取れた訳じゃ無いけど、これなら気にならないわ。
「…年寄りくせぇなあ」
「失礼ね!まだ15なのよ!」
ケイトと違って肌もツヤツヤなんだからね?…そんな事言ったら何されるか分からないから怖くて言えないけど…
「はいはい、若い若い。そんな事より早く飯食っちまえ」
言われなくても食べるわよ。お腹空いてるんだから…ん〜、美味しい♪
そうだわ!食事しながら気になってた事を聞いてみようかしら?気になったままなのは嫌だもんね!
「…ねえ、ケイト。さっきギルドで話してた回復とか奉仕活動って何なの?」
回復の意味くらい分かるわよ?でも、どうしてあそこで回復が出てくるのか分からないのよね。
「あー、ギルドの隣の教会あるだろ?あそこで冒険者相手に無料で回復してんだよ。ただなあ…」
そんな事してるんだ?知らなかったわ。
「ただ何なのよ?」
気になる事があるみたいだけど、何かあるのかしら?
「回復するのがシスターだから、鼻の下伸ばした野朗でいっぱいなんだよ」
「それは確かに…並びたく無いわね。それで、奉仕活動って言うのは何なの?」
回復については分かったわ!次は奉仕活動について教えてちょうだい!
「メグは転生は分かるか?」
「聞いた事はあるわよ?レベルが100になったら転生できるのよね?」
神殿で祈るとレベルが1に戻るってアレの事よね?
「ああ、その転生も金が掛かるんだが…冒険者はタダで転生できるんだ。その代わりに、教団やギルドの依頼を報酬無しで受けなきゃいけねーんだよ」
「お金払えばいいじゃない?」
後でタダ働きするんなら、最初からお金払っても一緒じゃないの?
「冒険者にそんな金あるかよっ!メグだって宿代も飯代も払えて無いだろうが」
「…そうだったわね」
装備代も冒険者登録料も立て替えて貰ってたままだったわ…いつかちゃんと返すから待っててね。
「話を戻すぞ?それで、奉仕活動には種類があってな、さっき話してたのはギルドの奥にある部屋で回復をする仕事の事だ」
「それは鼻の下伸ばしたヤロ…男性冒険者は居ないの?」
…いけない…勢いではしたない言葉を使うとこだったわ。
「別に野朗でいいだろうが…まあ、回復してるのが男っぽいから居ねえんじゃねえか?」
回復してるのが男とか女とか、そんなの気にしなくてもいいのに…
「明日はそこで回復して貰うの?」
「明日ダンジョンを出る時の体調次第だな」
ちょっと興味あるけど、疲れて回復を受けるより疲れて無い方がいいわね。
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