第23話
第三階層でのレベル上げを続けてレベルは3つ上がっただけど…
「ケイト…腰が痛いんだけど…」
動けないって訳じゃないけど、腰がズーンと重い感じがするのよね…
「…だから言ったじゃねーかよ。メグは姿勢が悪すぎるんだ。腰だけでどうにかしようとしないで、もっと脚を使え」
「はい…そうします…」
毎日こんなに腰が重いのは嫌だもの。そうならない様に気をつけなきゃ。
「明日からは気をつけろよ?今日は帰るぞ」
「はい…そうしましょう…」
早く帰ってゆっくり休みたいわ…
「おー、ケイトじゃねーか!」
ダンジョンを出てギルドに戻ったら、お昼に会ったケイトの知り合いに声を掛けられたけど…名前何だったかしら?
「ああ、キャシーか…サラもいるな。何だ?酒飲んでるのか?」
そうそう、キャシーさんとサラさんだったわね。
「こんばんは、キャシーさん、サラさん」
ケイトが先に名前を呼んでくれて助かったわ…
「おう…名前なんだっけ?」
キャシーさんも忘れてたのね…
「メグです」
今度は覚えてくださいね。
「そうそう、メグだったな…なんか腰、痛そうだな?」
…いけない、無意識に腰を摩ってたわね。
「そうなんです。何だか重くって…」
腰を摩ってるのも見られてるし、今さら隠しても仕方ないわね。
「回復は受けていくのか?」
回復?何の事かしら?
「いや、あんなとこに並んでるくらいなら帰って風呂にでも入って方がいい」
何処かに並ぶと回復が受けられるの?
「ハハハッ、惜しかったな。昨日か明日なら厨房の裏で回復受けられたんだぞ?」
「誰か奉仕活動してるのか?」
奉仕活動…これも知らないわね。
「そうなんだよ!ちょっと変わってるけど、腕がいい兄さんがいてな。アタシもサラも何度もやってもらってんだよ」
「そうか…なら、明日も腰が痛かったら受けてもいいかもな」
…良く分からないけど、明日は回復して貰えるって事かしら?後でケイトに聞いてみないとね。
軽く話してからキャシーさん達と別れて、後は宿まで帰るだけなんだけど…
ダンジョンの後にこれが待ってるかと思うと少し憂鬱よね…
「宿まで歩くのは疲れなくなったわね…」
憂鬱と思ってたけど疲れないわね。これもレベルが上がったお陰よね。でも…
「その割には浮かない顔してるじゃねーか」
「…やっぱり腰が……」
レベルが上がって疲れなくなっても、腰は重いのよ…もっとレベルが上がれば重くならないのかしら?
「んだよ…仕方ねえ、先に風呂にするか?」
「そうさせて貰うわ」
お腹も空いてて早く食事にしたいけど、腰が重いままじゃ食事も楽しめないわ。
先にお風呂でさっぱりしてからね。
ケイト、早く行くわよ!
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