第17話
「カレンさん、今日は第三階層に向かいたいんだけど大丈夫ですか?」
ケイトからそうしろって言われたのよね。
「大丈夫ですよ!では、スライムを倒しながら第三階層を目指しましょう」
「はい!お願いします!」
それからナイフでスライムを倒しながら進んだけど、なかなか第三階層へ行ける石柱には着かないわね。
「メグさん、だいぶ歩きましたけど疲れませんか?」
「大丈夫です!ダンジョンにくるとやる気が出るのか、あんまり疲れないですね」
宿とギルドの間を歩く方が疲れるわね。
「それはやる気のお陰もあるかも知れませんが、魔力の差かも知れないですね」
「魔力の差ですか?」
どういう事かしら?
「空気にも魔力が含まれてるんですが、ダンジョンの中の空気の方が、外の空気より魔力が多いんですよ」
「そうなんですか?」
それで深呼吸したら魔力切れの症状が楽になったのね。
「体力を使うと身体は魔力で補おうとするんですが、ダンジョン内だと消費された魔力が回復されやすいので、疲れにくく感じる人もいるみたいですよ?」
動けば魔力が消費されるけど、ダンジョン内だとすぐ回復されるから気にならないって事かしら?
「それもレベルが低いうちだけですけどね。レベルが上がると体力も魔力保有量も上がりますから疲れなくなります。
もちろん激しく動いたり魔力を大量に消費すれば疲れますけどね」
さすが引率をしてるだけあるわね。ためになったわ。
「やっぱりレベルを上げるのは大切って事ですね」
私が生まれ変わるには、やっぱりレベル上げが必須よね。
「そうですね。頑張ってレベルを上げていきましょう」
「あ、上がった!」
そんな話をしてから進んでいたら、レベルが上がったわ。ん〜、力が湧いてくるわ!
一つ上がるだけで全然違うわね!
「レベル上がりましたか?おめでとうございます。
石柱までもう少しですけど、このまま休まずに行きますか?」
「このまま行きます!早く第三階層を見てみたいです!」
レベルも上がったし、疲れなんて無いです。それより先が気になります。
「……なら、行きますか」
何かしら?今の間は…
「あれですか?カレンさん」
道の先に石柱が見えるけど…あれよね?
「あれです。あれが第三階層への石柱です」
やっぱり…やっと着いたわね。
「カレンさん!早く行きましょう!」
やっと第三階層が見られるわね。どんなところなのかしら?
石柱に触れて第三階層に行ったら…
「何も変わらないのね…」
「第一階層から第三階層までは、ほとんど同じですね」
そうなのね…それにしても変わらなすぎじゃない?
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