第16話

「朝だぞ!起きろ!…たくっ、だからほどほどにしとけって言ったのに…」

 …ん〜…誰かしら?…何か言ってるみたいだけど…ああ…ケイトね……


「………おはよう…ケイト…………おやすみなさい…」

 私…睡眠て大切だと思うのよ…だからもう少し寝かせてね…


「寝るなっ!」

 …仕方ないわね…起きるわよ…


「…ふあぁぁぁぁ…はあ〜っ、眠いわねぇ」

 大口開けて欠伸しちゃったわ…はしたなかったわね…


「昨夜、遅くまでやってたんだろ?体調管理も冒険者の仕事だぞ?気をつけろよ?」

 …そうね、ちょっと遅かったかしら?


「分かったわ……気をつける…」

 こんなに眠いんじゃ、ダメよね。もう少し早く寝る様にするわ。


「シャキッとしろ、シャキッと!早く支度して飯いくぞ?」

 すぐ着替えるから、ちょっと待ってね。




「今日の予定の確認をするぞ。午前中は引率の……」

 食堂で朝食を待ってる間に予定の確認ね。それはいいんだけど…


「カレンさん?」

 名前くらい覚えてあげてよ…


「ああ、カレンだったか…引率のカレンに第三階層まで連れてって貰え。俺は用事があるから二人でいってくれ」

 用事って何かしら?ほんとに観光じゃないわよね?

 まあ、いいわ…私は私のやるべき事をやるだけよ!


「第三階層ね!分かったわ!」

 第二階層と何が違うのかしら?楽しみね。


「午後は俺と第三階層でレベル上げな」

 レベル上げ!レベルを上げれば強くなれる!やるわよ!


「腕が鳴るわね!昨夜の練習の成果を見せてあげるわ!」

 触手を動かすイメージは掴んだわ!後は実践あるのみね。


「あー、そいつは楽しみだなー」

 …棒読みじゃない。ケイト適当に言ってるわね?

 まあ、いいわ。それより…


「朝食きたわよ!早く食べてダンジョンに行きましょう!」

 今日の朝食は何かしらね?楽しみだわ!




「じゃあ、俺はいくからな?」

 朝食も終わってギルドまで歩いて来たけど、ケイトとはここでお別れね。


「酒場で待ち合わせでいいのよね?」

 酒場でお昼を食べて、午後からまたダンジョンだったわよね。


「ああ、んじゃ気をつけろよ?」


「分かってるわ!ケイトもね」

 ケイトと別れてギルドに入れば…


「おはようございます、カレンさん」

 もう、カレンさんが来てるわね。


「おはようございます、メグさん…今日は付き添いの方は?」


「今日は用事があって居ないんです」

 何の用事かは分からないけど、午前中は不参加なの…


「そうですか!メグさん、今日も頑張っていきましょう!」

 何かしら?急に晴れやかな顔になってやる気が出たみたいだけど?

 まあ、いいわ!やる気があるのはいい事よね!一緒に頑張りましょう!

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