第13話
「今のメグが攻撃する時は触手かナイフ使うだろ?ナイフは新しい武器に買い換えないと強くならねーけど、触手は鍛えれば強くなるんだからな?鍛えねーともったいないだろ?」
ケイトの言ってる事は分かるけど…
「触手なんて、どうやって鍛えればいいのよ?」
その鍛え方が分からないのよね…
「とにかく使え!スキルを鍛えるにはそれが一番だ」
何だか急に投げやりになったわね…ケイトもあんまり分かって無いのかしら?
「ダンジョンで使ったじゃない?」
「たぶんあれじゃ足りないぞ?あれは触手を使ったって言うより、ただ腕力で振り回してただけだからな」
「意味が無かったって言うの?」
せっかく触手でスライムをたくさん倒したのに…
「触手を出してただけでも意味はあるぞ?でも、それだけじゃ足りないんだ」
「じゃあ、どうすればいいのよ?」
意味があるのは良かったけど、もっとやりようがあるって事よね?
「腕力を使わずに触手を動かして倒すのが理想だな」
「…それじゃ、触手を動かせないと話にならないわね」
それが出来ないから困ってるのに…
「そうだな……なあメグ、触手を動かす練習はダンジョンじゃ無くても出来るよな?」
ケイト…それって今から触手を動かす練習をしろって言ってるわよね…
「…やってやろうじゃない!触手くらいすぐに動かしてみせるわよ!」
動かさなきゃ話にならないなら、動かせる様になるだけよ!
「おーし、その意気だ!ずっと付き合ってく大事なスキルだ。今何が出来るのかしっかりと把握しとけよ?」
「分かったわ!……んっ!」
触手が出てくる様に強く意識すると、また右手の甲から触手が出て来たわね。
昼間はほとんど動かせなかったけど、すぐに自由に動かせる様になってみせるわ…と思ったのに…
「…動くじゃない」
動物の尻尾くらいゆらゆら動くんだけど…
「…動いてるな」
やっぱり動いてるわよね?私の勘違いじゃ無いわよね?
「昼間は動いて無かったのに、どうして?」
「そうだなぁ…使えてなかったとは言え、触手を出しっぱなしにしてて慣れたってのはあるだろうな。
それとレベルが上がってメグの能力も上がった事と、ダンジョンから出たから周りを気にしないで触手を動かす事に集中出来たからじゃねぇか?」
ここでもレベルが関係してくるの?レベル万能過ぎじゃない?
「それじゃ、ダンジョンでレベルを上げて、部屋で動かす練習してれば、直に使える様になるわよね?」
「なるんじゃねーか?あー、動かす練習だけじゃなくて、他にも色々とやっとけよ?」
「色々って何よ?」
そこはもったいぶらないではっきりいって欲しいわね。
「色々あんだろ?右手の甲以外からは出せねーのかとか、長さとか太さとかが変えられねーかとか」
…そうね、確かに動かす以外にも確かめる事が色々ありそうね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます