あとがき
皆さん、ハロー!#Iです。これが投稿されている時間がいつなのか分からないのでこの挨拶。
怪盗ライフ、完結になります。この作品が初投稿された時期が、私が執筆を始めた時期。忙しくも一年を過ごしていました。
元々この作品は、昼は学生、夜は怪盗という不変的な物語になるはずでした。主人公のイリスや他の異世界人が現代に転移して、夜に怪盗で競いつつ、昼は世界の文化や食生活、様々なことを学んでいく。という設定で物語が進む予定でした。
その時のイリスの台詞が「うーん。金はどうしようか……。欲しいものがあるならバイトをして稼ごう!」怪盗をすることにも否定的になっています。
それでエンドはどうしよう。そう考えた時にとても困りました。上記の通りに進んでいたらかなりエンドが遠くなるだろうし、どうやって大怪盗になるんだろう。相当悩んだ末に打ち出した答えは、キャラ追加プラスバトル要素の盛り込み。
初めから、イリス、エクス、シャーロット、アルカードは登場予定でした。アルカードは元々、「サーキット・リカード」という名前。そこから主催者を追加。怪盗たちが怪盗バトルに出場し、競い合うということから争い合うことに変化し、物語が進むことになりました。
この作品には藍本あさひというキャラが登場します。あさひは誰よりも早く夢を持ち、その夢に絶望。一度夢を諦め、高校生活を穏やかに送るために自分の負の部分を削り、自分を殺して生きていました。
そこから怪盗バトルに感化され、衝動を抑えきれなくなり、夢を叶えられないなら死にたいと思うまでになりました。でも夢を叶えるには沢山傷つき、沢山挫折し、報われない努力をする必要がありました。そこでレイをアイドルの道に誘い、レイのスター性にあやかり自分もアイドルにと、利用する形でトップアイドルまで上り詰めていきます。
この作品には実体験、実際にこういう想いをした、などが多少ではありますが含まれています。
大人になって夢を追うのには、ものによっては叶わない。大人になったからといって、夢を諦めて傷つかないわけがない。かといって叶わないものを追い続け、将来を不意にするのも惜しい。「ここで潰えるのは私らしくない。だったらとことんやってやる」と決心したあさひは、自分に刺さっていた内なる刃を外に向け、尖りました。未来を切り開く刃です。
大人になって夢を諦めるくらいなら、今を不意にしよう。先で傷つくよりも今、沢山傷つこう。若さゆえの無謀。失敗したら大人になっても泥を啜ろうという覚悟でした。
私はあさひというキャラが好きです。とても人間味があって好きです。他のキャラももちろん好きです。皆さんにもこの作品のキャラたちを大好きになってくれたらとてもうれしいです。
*
ここからは伏線、それを示唆するものの紹介。
まず、初めに出てきたゲート。あのゲートは転移用のゲートでもあり、追憶の扉でもあります。通過している際に様々な景色が見えます。イリスが初めに見たものは、薄暗い通路に、一面白の床と壁。天井に常夜灯がある景色。
イリスは、両親と散り散りになった後、異世界年齢五十歳ぐらいまでは鉱山麓の廃墟に住んでいました。碌な食事もとれず、衰弱しながら毎日を過ごしていたある日、ある女性に拾われます。その女性が師匠であり、第二の母。
第二の母に出会い、殆ど壊れていた精神も回復。丁度百歳ぐらいになった頃、怪盗の技術を学びながら、学校へ通い始めます。
イリスは学校の卒業式後にあるクラスメイトの少女に告白されます。その少女の名前は「マーガレット・ディズィーズ」後の主催者。イリスは、マーガレットの告白を断り、怪盗を始めます。マーガレットは病み「イリスを殺して自分だけの作品にしちゃおう」と考え、怪盗バトルの決行を企図する。
マーガレットは、イリスの過去を調べ上げます。その過程で、イリスの生後間もなく、バレンシア家が盗賊に襲われ、家が火災に見舞われ、母と共に失踪したことを知ります。その後マーガレットは、その盗賊のリーダーを殺し、主催者と名乗るようになります。そして怪盗バトルに必要な駒集めを始めます。
エクスが、奴隷商人のネモアに囚われ、イリスがそれを救った頃。ネモアの娘が怪盗に興味を持ち始めたと知り、これをチャンスと見たマーガレットは、殺害を企てます。ある日、ネモアの娘の根城にて、寝込みを襲撃。心臓を一突きし、痕跡を消した後に、ネモアの娘の衣類を燃やし、ネモア宅の外に設置されているごみ箱に捨てます。
暫くして、表ボスの駒を手に入れたマーガレットは異世界で、怪盗バトルを開催。世界中の怪盗を集め、バトルをさせます。みごと優勝したイリスは現代へ転移。
異世界での二回目の怪盗バトルでエクスが優勝。エクスも転移させ、関係者、駒を連れて、暗号の通りに全員を現代へ。現代で、日が落ちる前に転移できたマーガレットは、最終決戦用に色々作り始めました。
マーガレットは異世界数字の四という暗号をイリスに気づかせることに成功しました。
話は飛び、イリスとエクスが美術館で宝石を見ているシーン。ここでイリスは、バラ売りのアメシストのピアスを購入。
二個一セットじゃないの?と疑問に思った方、これが伏線です。バラ売りのアメシストのピアスは、双晶アメシストを表しています。イリスが分裂することの伏線です。
ちなみにレイの名前の由来は「ツインレイ」からきています。意味は、魂の片割れだったと思います。
第二の伏線。それは十三話のタイトルです。そのタイトルは、喧嘩。ここを親子喧嘩にすると流石に、ネタバレになりそうだったので止めました。作品の終盤、イリスとアルカードが親子であることが明かされました。
第三の伏線。それは二十一話の冒頭、イリスが身に着けていたアメシストのピアスが粉々に砕け散っていました。これはイリスの死を意味します。
まだ伏線は一つありますが、それが意味を成すのは先の話。
「箱に空いた穴から箱の中を覗きました。そこには確かに悪が沢山いました。でも箱の蓋をあけて中を見てみると、悪など存在していませんでした。元から悪は存在していたのでしょうか」
*
次回作のお話。
次回作のタイトルや、どういった話なのか、少しだけ書こうと思います!
・「the world's lost couleur」
この物語は、一人の少女「
この物語は、主人公たちが悪魔と契約し、世界の色、モノクロになってしまった視界を色を取り戻す物語。問題解決のために戦闘を行ったりします。戦闘シーン有り、残酷な描写有り。登場人物殆ど女の子!上手く書けませんでしたが、相当な自信アリな作品です!
次々回の作品はタイトル未定。候補は「幻想世界のリベラ―ト」「忘却世界のリベラ―ト」一番初めに考えたタイトルが「俺が世界を支配する!」でした。
この物語は、主人公と、主人公が所属する機関「グングニル」が、テロリストや戦争をなくすために戦うお話。この物語は怪盗ライフや上記の作品よりも長編です。こちらもかなり面白いと思うのでぜひ待っていてください!
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ここまで見ていただいた方、本当にありがとうございました!感謝の気持ちでいっぱいです!また、誤字脱字、分からない点がありましたらコメントでお教えください!
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