第5話集大成39
進行方向を向いて問い質した八代は右を曲がって突き当たりのポーラスター前で停車した。
「到着でーす、お疲れ様でした。」八代の方が早くもリセットを決め込み心ここにあらずという気がしたが、ここに通所してから12年、色んな出来事があった。
蓄積された思い出のページを捲りながら車を降りリハビリ会場へ入所する。
専属ナースの内山田摩美(うちやまだまみ)にハリウッドのジュリア・ロバーツを垣間見て、全米ヒットチャートを狙い曲を作ったものが、ゴシップを産み、嫌気が指してポーラスターの通所を辞めると、篠山静夫にメールをしたが、流石に亀の甲より年の功というだけあって、見事に却下して説得された。
大曽根は元々須崎八代にロマンスがあったのだが、思い立ったら事を起こさなければ気が済まない質で、それが、営業経験39年の集大成だった。
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