第25話 船旅

出港してから長い時間が経ち、遂に日が落ち始めた。

空は赤く染まり、何も無く、どこまでも続いているように見える海へ光の道を作る。


「......」

「......」

「......」


退屈だ。

始めは皆意気込んでいたし、やる気に満ちていた。

しかし一日船に揺られ、特にやる事もなくただ同じ景色ばかり眺めていると、流石に飽きてしまうものだ。

最初は船酔いとか、作戦とか、色々とやる事があったが......そんなもの、数時間で終わってしまう。


「......」


如月に、「昨日はどうやって戻って来たんだ?」と聞かれた。

小森さんのマギーのウィンドブラストによって、船を高速で飛ばしたのだ。文字通り、飛んでいた。

あのド迫力なアトラクションを伝え、もう二度とやりたくない事も伝えた。

あの時はたまたま成功したが、同じ事を二度も出来るとは思えない。そんな体力も気力も、俺は持ち合わせていないしな。

それに、そもそもマギーも魔力がまだ回復していないらしい。

一日経っても回復しきらないとは、消費量もそうだが魔力量も尋常じゃないな。

という事で、残念ながらこの退屈なルートで行くしかない。誰も風魔法をまともに使えないのか?勇者パーティーなのに。


「......」

「......」


誰も何も言わない。

海の上では魔物もおらず、特に危険もない。

こんなに暇になったのは久しぶりだった。

外は日差しが強く、皆は船の中に居る訳だが、お喋りするのにも疲れてしまったのかずっと沈黙が続いている。気まずい訳ではなく、話すことがないのだ。

如月は机に向かって何か紙をずっと見つめている。何の書類だったか......銅像?いや、ギルドのルールとかだったか?まぁ大事なやつだろう。

早瀬さんは自分の防具を点検している。丁寧に拭き、武器も手入れする。

いつからやり始めたのか......何かしらやることを見つけるのが上手だ。

小森さんはソファーで横になっている。

始めは召喚獣達と遊んでいたが、いつの間にか眠ってしまっているようだった。

高津は床で、肘を着いて横になっている。

大あくびをし、退屈そうに何かを見つめている。

馬鹿丸出しだ。ついでに尻も丸出しだ。

俺はそれを教えてやるかやらないか、ずっと迷っている。


「......なぁ」


沈黙を破ったのは俺だった。

一日を無駄に過ごすのは初めてじゃない。夏休みとかは、特にこれと言ってやる事がない時は部屋でダラダラと過ごしていた。

スマホで動画を見たり、ゲームをしたり漫画を読んだり。

だが、同じダラダラでも何もしないというのはこんなにも辛いものだったなんて。

俺は遂に耐えきれなくなり、皆に話しかけた。


「なんかゲームでも──────」

「失礼します!前方に小島(しょうとう)を発見。目的地のミクホリア島と見られます!」


話は、突然部屋に入って来たクルーに遮られてしまった。

まぁそんな重要な話だった訳でもないし、構わないが。


「ご苦労様です。では、上陸の準備をしましょう。完全に暗くなる前に着けて良かった」


やっとだ。

やっと中間地点に着いた。やけに長く感じる一日だったな。

ミクホリア島。

アスティラ大陸南部にある離れ小島だ。

この島に自体に目的がある訳では無いが、流石にぶっ通しで直接デウテレスへ向かうのは無理がある。

少しだけ休憩して、翌朝にまた出発する予定だ。


「明来君、何か言いかけてたよな。何だった?」

「いや......何も。ただゲームでもしようかと言いたかっただけ」

「ふむ。なら、島に着いて時間があればやろうか」


いいのか?

そんな無理しないでいいのに。

俺だって、別にめちゃくちゃゲームがしたかった訳じゃないんだが。

でも、これから最終決戦に近付いているという時に仲の良さを深めるというのは必要かもな。


「さぁ、支度しよう。船からそう離れないとは言え、何が待っているか分からないからね」


俺達は装備を整えた。

ミクホリア島は、何も無人島という訳では無い。しかし、完全に開拓された土地という訳でもない。

言うなれば、ジャングルの奥地に家を建てたくらいのものだろう。ビルが建ち並ぶ街になっていなければ、住宅街すら出来ていない。

つまり、俺達が船を付ける予定の端の方は、ほぼ無人島の切れ端のようになっている可能性が高い。

この世界にはまだ、人の手が行き届いていない場所の方が多いのだ。


「到着だ」


出発からほぼ一日。

やっとの事で、陸へ着いた。

人の手が行き届いていない島と言っていただけあって、浜を照らすのは月明かりのみ。


「着いたぁ」


ゾロゾロとゾンビのように、勇者パーティーは船から降りた。

道中、戦闘も特になかったと言うのにこんなに疲れているのは何故だろうか。

むしろ何も無さすぎたのかもしれない。


「陸だぁ......揺れないって素晴らしい」


長い事船に揺られていた者にとって、陸というのはまさにオアシスだった。

水のない場所がオアシスとは、我ながら面白いことを言ったものだ。

早瀬さんに言おう。


「早瀬さ───────」

「シッ!静かにして!ディモルンが反応してる......森の奥に何かいるみたい」


小森さんが言う森の奥というのは、俺達の正面に構える木が生い茂った場所の事だろう。

浜辺こそ広いが、その真横は嘘かと思う程ジャングルだった。

暗くてよく見えないが、どうやら何か生物が居るようだ。


「全員俺の後ろに」


如月が言う通りに俺達は後ろへ下がる。

島の住人か、それとも野生動物か......魔物か。

俺達が全員構える姿勢を取った時、それは姿を現した。


「キュィ」


ひょこっと森から出て来たのは、とても小柄な動物だった。

初めて見る小動物だ。兎のような大きさの四足歩行の生物。灰色のモフモフとした毛を全身に纏い、ぴょんぴょんと跳ねる。

耳は小さいが代わりに目が大きい。

おぉ......なんて可愛いんだ。

見た事が無い小動物だが、何という名前だろう?飼えるものなら飼ってみたい。


「ほら、おいで」

「待て!下がれアクル!!」


俺が両手を出して近付こうとしたところで、ミッシェルにグイッと後ろへ引っ張られた。

いきなり何をするんだと怒ろうとした所で、目の前にドンッと巨大な何かが現れた。

それは、森から飛び出して来たかと思うと小動物を一瞬で咥えてしまった。


「あっ!?」


虎のような肉食動物。

今、目の前で弱肉強食の世界が広がっていた。

これが自然の摂理というやつなのだろう。

肉食動物は小動物を咥えて、俺達を少し睨んだがそのまま森へと帰って行った。

日本に産まれ育った俺達では、こんな光景を見ることは無かったが、この世界に来てからはよく見るものだ。


「あ、ありがとうミッシェル......」

「にゃは。例には及ばんぞ」


草食動物が肉食動物に襲われている所を見れば、草食動物を可哀想だして助ける行為まですることもあった。

だが、それは間違っている。

肉食動物だって、食べないと生きていけないのだ。

それが食物連鎖というもので、そこに悪意など微塵も存在しない。

だから......


「可哀想だったね......」

「あぁ、でも仕方がない事だ。あの小動物に助かる余地はなかった。無理に助けた所で、瀕死の小動物じゃ少しの時間しか生きられないだろう。だったら、あぁやって他の生物の食料になる方がいいんだ」


如月は正しいことを言う。

俺も少し前までは、早瀬さんと同じ意見だった。

今でも思うことは変わらない。だが、この世界に来てから自然に多く触れることで、生物というものを知った。


「しかし、慣れないものだな......俺は未だに動物を捌くのが苦手だよ」


可愛い要素を一瞬で失ってしまった暗い雰囲気を、少しでも誤魔化そうと試みる。

この島に来てよかったと思えるような癒し要素は、もう見込めなさそうだ。


「俺もだ。せめてスーパーでもあれば、便利なんだけどな」

「ははっ、俺もずっと思ってるよ。スマホとか、いざ手放してみると意外と無くてもいけるものだと思ってはいたが......時々「あぁ電話があれば」とか思い出すと、不便に思ってしまう」

「魔法も便利だけど、万人に使えるって訳じゃないもんね」


こんなような、向こうの世界と比較するような話は初めの方に少しした。

この世界に来てすぐ、勇者パーティーを結成して間もない時に話た。

あの頃は、何が不便だとか魔法が面白いだとか愚痴のように話していたが、今となってはこの世界の良さにも気づけている。

我ながらこの世界に染まってしまったなと。三年もいれば当たり前か。


「すーぱー、すまほ?」


ミッシェルは首を傾げる。

そう言えば、ミッシェルにはあんまり話した事がなかったかもな。

俺達が元いた世界の話。

何があって、どんな所か。

俺がこの世界のことを教えて貰うばかりで、全然気付かなかった。


「スーパーっていうのは、色々な食べ物とか便利な道具とかが売ってる場所だよ。スマホは......これくらいの板状のもので、電話したりゲームしたりネットを見たり」


ミッシェルはもっと首を傾げた。

分からないよな......そりゃあ、この世界の人には想像もつかないようなものだろう。


「電話は、覚えてるか?確か話した事あったはずだ」

「あぁそれなら知ってるぜ。遠距離でも会話出来る機械の事だろ?でも遠距離での連絡手段なら魔法でだって存在する。まぁそれより便利らしいな」

「そう。そしてスマートフォン......略してスマホは、丁度このくらいのサイズで」


俺は、その辺に落ちていた石を拾った。

手のひらにギリギリ収まる程度の薄い長方形。

それをスマホに見立てて、ミッシェルに渡す。


「へぇ、こんなのが......」


ミッシェルはまじまじと石を眺める。

別にそれがスマホって訳じゃないんだけどな。どこからどう見ようが、ただの石だ。


「にゃはは!アクル達の世界は凄いんだな。この世界とは大違い!私もそっちの世界に行ってみたいぜ」

「あぁ、もし簡単に行き来できるようになったら、是非遊びに来てくれ。歓迎するよ。けど、この世界も十分に凄いぞ」


どっちの世界がとかじゃない。

どっちの世界も凄いんだ。お互いに良い所もあり、悪い所もある。

向こうには科学があるが、こっちには魔法があるじゃないか。


「魔法なんて、向こうには想像上でしか存在しなかったからな。こっちの世界に来てから、少しでも魔法に触れられてめちゃくちゃ嬉しいかったんだぞ?ずっと使ってみたかったし」

「あぁ、全くだ。出来れば、もっとゆっくり魔法を学んでみたいな。この世界の事を、まだ充分に楽しめていないよ。この世界に来てから、すぐに魔王討伐に向かってしまったからね」

「いやいや、勇者パーティーでもう魔法を学ぶことなんてないだろ?」

「え?」


如月は、首を傾げた。

何だ?如月なんて、剣と魔法のプロフェッショナルだろ?

今更何を学ぶというのだ。


「あぁ、それは勘違いだよ。俺は勇者なんて言われてるけど、実際には皆と同じ。魔法に関しては全くの初心者だ。ほら、普通の威力だろう?」


如月は「ファイアボール」と唱えるのと、俺と同じかそれよりも威力の劣った火球を放った。

まぁ確かに、今のだけ見ると普通の魔法だ。


「でも威力は調整出来る」

「今のは通常の威力だよ。これ以上となると、相当気合いを入れてもちょっと強くなるくらいかな」


嘘つけ。

勇者の魔法がこんな貧弱な訳ないだろ。

今までどれほど、その力に助けられて来たか。


「前、俺を洞窟で助けてくれた時とか、めちゃくちゃ強かったじゃないか」

「あぁ、あれは固有魔法で威力を上げただけ。そもそも使える魔法だって、基本的なものしか無いよ」

「え......?」

「勇者パーティーは固有魔法で選ばれたんだ。実は、普通の魔法なんて全然使えないんだよね」


如月は冗談でも言うように肩を竦めながら苦笑いをした。

そう......かもしれない。

確かに、勇者パーティーは今までまともな魔法を使っていたような覚えがない。

使っているのは固有魔法ばかりだ。

全くのゼロという訳でもないが、なんなら俺の方が魔法の手数は多いんじゃないか?


「そうだったのか......気付かなかった」

「練習する暇が無くてさ。勇者パーティーを結成してすぐ旅に行かされたんだ。闘い方だって、旅をしながら学んでいっただろう?」


あぁ、そうだった。

勇者パーティーが作られた後ほんの少しだけ訓練期間が設けられ、すぐに旅へ出発させられた。こっちの世界の人は、向こうの世界がどれだけ闘いの無い世界なのかを知らないからな。


「まぁ、魔法が全然使え無い事を明確に隠してるって訳じゃないんだけど、勇者としての面子を保つ為にも内緒にしてて欲しいな」

「別に言わないよ。言ったって信じるやつの方が少ないだろうしな」


そもそも俺に、そんな勇者パーティーの秘密を語れるほど仲の良いやつなんていない。

それに、たった複数の魔法が使えないだけじゃないか。相変わらず実力は本物だし、そよ強さに嘘偽りは無いのだ。

多少、ファイアボールが弱かった所で何も問題は無い。


「ん......?でも洞窟の時の魔法は、威力が明らかに強かったよな。あれは如月の魔法の出力が高いからか?固有魔法で威力を上げたって......お前の魔法は反射のはずだ」


如月の固有魔法に、別の魔法を強化したりする能力は無いはず。

どうやったらヴァリアレプスのような上級の魔物を一撃で倒せるんだ。


「俺の魔法について説明しよう」


そう言うと如月は、腰に収めている剣を取り出した。片手剣にしては少し大きく、如月は場合によっては両手で降ったりもしている。

美しいフォルムだ。しっかり手入れが行き届いており、綺麗な状態を保っている。

鞘から取り出すと、銀色の刃が月の光に照らされて神々しく輝く。

ゴツゴツしていない洗練された形。シンプルさが、逆にその強さを表している。

まさに、勇者の剣と言った感じだ。


「へレディス。魔具の一つだよ」


魔具。

魔力のこもった道具の事で、特別な能力を持っている。そう簡単に手に入るものでは無く、生きていても一個か二個見られるかどうかというほど希少なものらしい。

勇者に渡された武器も、勿論魔具だ。

残念ながら、勇者パーティー全員では無いがな。


「へレディスの能力は、触れていなくとも込めた魔法を発動し続けられるというものだ」


知らなかった。

勇者の情報というのは、出来るだけ伏せられている。

魔王側のスパイがいる可能性や、勇者が攻略されないためだ。

まぁ如月自身は、このように全く隠す気が無いのだが、本人に聞かなければ勇者の詳しい情報を知ることは出来ない。

そのせいで、勇者関連の噂は凄いことになっていたりもするが、それはそれで魔王への圧にもなる事があるって戦略としては悪くない。


「へぇ、かなり強い能力だな」

「やっぱり知らなかったか。聞いてくれれば良かったのに」


あまり気にならなかったんだよな。

そもそも武器の能力を使わなくたって如月は十分強い。強過ぎる。

最強の勇者だ。


「俺の固有魔法フルリフレクターは、何もかも反射する。そして、反射したものは威力が上がるんだ。あの時のウェーブスラッシュは、剣を抜くと同時に刃に指で触れていた」


如月は、身振り手振りでその時の状況を教えてくれる。

つまり、鎧を身につけてはいるが、鞘を持っている方の自分の親指を斬りながら剣を抜いたって事か。


「へレディスに反射を込めていたんだ。だから、肉体の反射とへレディスの反射により、俺の指と刃の間で何度も高速で反射が行われていた」

「......ッ!なるほど、そういう事か......」


反射を反射し、更にそれを繰り返す事で威力を増幅していたのか。

それであんなに強いウェーブスラッシュを放てた訳だ。


「まぁ結局の所、俺が勇者である所以はこの固有魔法って事だね。どうしてこんな魔法を俺なんかに持たせてくれたんだろうね」


持たせてくれた......か。

まるで誰かから貰ったみたいな言い方をするんだな。

俺達は転移する時、特に女神やら神様やらには会った訳じゃない。気付いたらこの世界に居て、王様の目の前だった。

だから、固有魔法は誰かに貰った訳でも自分で勝ち取った訳でもない。

何故か持っていたものだ。

それはもう、才能としか言えないだろう。


「如月。お前には勇者の才能があったって事だよ」

「そうだといいな」


如月は少しだけ微笑んだ。

いつも通りの、爽やか笑顔だ。この笑顔に落とされる女子は多いと聞く。

俺も男じゃなかったら、今頃落ちていたかもしれないな。


「さて、そろそろ寝ておこうか。起きたらすぐにまた出発するし、今もいつ襲われるか分からない。一応、装備は最低限整えておいて欲しい。見張りは俺がやるよ」


周りを見ると、高津は既に眠っていた。

確かに疲れはしたが、そんなすぐ眠ることは無いだろう?

と......思ったが、いつの間にか早瀬さんも首が折れてしまっている。

辛うじて座ってはいるが、意識はほぼ無いだろう。


「それじゃ、お言葉に甘えて。一時間で起こしてくれ、後は交代するよ」

「良いよ。今夜は俺が見張る。どうせまた長い船旅だ。そこで眠ればいい」

「あんなの眠れたもんじゃねぇよ。お前は普段から頑張ってくれてるんだから、俺にもこれぐらいの事やらせてくれ」

「......」


如月は何かと気を遣う奴だ。

他人が嫌がるであろう事を、率先してやる。

自分が犠牲になりたがる。もしかしてマゾなのか?

だが、それで肝心な時に闘えなかったらどうしてくれるのだろうか。

如月はこのパーティーで一番大事な戦力だ。

温存しておかなければ、勝てないような強敵も出てくるかもしれない。


「すまない。ありがとう」

「こちらこそだよ。それじゃ、一時間後に」

「あぁ、お休み」


目を閉じる。

こうして横になると、案外疲れていたんだと気付くことが多い。

夜の波の音を間近に感じながら、今度の事を考える。

サナティオ、ガイレアス教、パーンヴィヴリオ。

だがそのどれもが、解決へと向かっている気がする。

目的地は見えている。あと少しの所まで来ているんだ。

全てが終わったら俺は......俺は、どうするんだろう。

どうすればいいんだろうか。

一番重要な部分だけが分からないまま、俺は眠りについた。

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