第22話 船

「初めまして。私はレナート=ジェルミと申します」

「レナート......あっ!ひょっとして代表の......!」

「えぇそうです。まぁ代表なんて言っても、ただの責任者......いや、管理人のような役職ですよ。何の力もありません」


この人が、この国の今のトップか。

第一印象は、まるで校長先生のような人だと思った。

校長......懐かしい響きだ。五十歳くらいに見える年齢もそうだが、落ち着いている雰囲気と偉そうにしていない感じがまさに校長だ。あくまで俺の勝手なイメージであって、うちの高校の校長がそうだったからだろう。

お偉いさんというより、紳士だ。


「すみませんレナートさん。変に警戒してしまって、失礼な事を」

「いえいえこちらこそ。急に知らない人に話しかけられては無理もありません。実は、勇者御一行様がいらっしゃっていると聞きましたので、是非会ってご挨拶をと思った次第であります」

「そうでしたか。でも、如月ならここには居ません。今はどこか......ふらついているんじゃないですかね」

「では勇者様にはまた改めてお伺いさせていただきます。ですが、それとは別で少しだけお時間をよろしいでしょうか」


わざわざ会いに来てくれてまで、挨拶だけをしに来た訳じゃないのは分かっていた。

なんて謙った態度だろう。

この世界でも、こんなに腰が低い人も中々見ない。本当にこの人が代表で大丈夫なのかと心配になるほどだ。

いやしかし、この態度こそが選ばれた理由なのかもしれない。変な欲が無く、どんな人にも丁寧に接するからこその代表なのかもしれない。


「ええ。折角ですし、我々もお聞きしたいことがありますので」


早瀬さんは、むしろこちらからも質問があると言う。

確かにこの人なら色々と知ってそうだ。

ドレント大陸とアスティラ大陸を結ぶこの国なら、両大陸の情報が集まっていてもおかしくは無い。

丁度良い機会だ。


「もうお食事は済ませましたか?」

「つい先程」

「では、海でもどうでしょうか。ずっと陸地ばかり歩いて来られたなら、たまには海を見るのも良いものです」


気を使ってもらって申し訳ないな。

そうだ。折角オーラッサまで来てるんだ。国内の海より、本物の海を見るのも良いだろう。

早瀬さんもミッシェルも同意見のようで、俺達は海へ向かった。

オーラッサは海に面している国である為、船着場でなくとも海岸に出る事は出来る。

海岸でお偉いさんと話すなんて変な感じだが、本人が提案してくれた事だし別に良いか。


「本当にここは美しい国ですね」


潮の香りがする。このベタつくような風、海に来たって感じだ。

向こうの世界でも海に行った事は何度かあるが、そう頻繁に行っていたわけでも無い。

だから、俺にとっては特別なものだ。


「ありがとうございます。私も管理している者の一人として、そう言っていただけると嬉しいです」

「確かこの国を作ったのって、貴族だと聞いていますが本当ですか?」

「ええ、そうです。私はその後に、ただこの国の代表として選ばれただけです。今でも、まだ他の国の王様には頭が上がらないですね」


レナートさんは冗談っぽく笑った。

そうか。他の国と比べると、王の居ないこの国の力はそれだけで力が小さいのか。

だからと言って今更王を作る訳にもいかないのだろう。全く、この国を作った奴は責任感が無いな。


「では、お先にどうぞ。どんな事でも構いません。私でよろしければ何でもお答えします」

「じゃあ、早速ですが『サナティオ』についてはご存知ですか?」


単刀直入に言う。

俺達の目当てはサナティオについて......いや、ガイレアス教についてだ。

サナティオをばらまいている奴は、いつも俺達の前を通っていた。

追っても追っても、いつも突き放されていた。

恐らくこの世界全てにサナティオをばら撒くつもりだろう。

そうなると、アスティラ大陸へは海を渡らなくてはならない。当然、ここを通らざるを得ないという事だ。


「ええ勿論です。先日、勇者様が来られた際に今世界中で何が起きているのかを教えていただきました」


しかし、もう遅かったと後から付け足した。

そう......俺達は遅い。遅過ぎるのだ。

全て後追い。

サナティオを広めている奴に、翻弄されてばかりだ。


「実は、私がお話したかったのも同じ内容です。実は現在、その『サナティオ』が冒険者ギルドで話題となっておりまして」

「ギルドで?」

「はい。現在、ギルドでは『ヒーラー』と呼ばれています」

「それって......」


皮肉だ。

サナティオより優れた回復魔法を持つ人など、ほとんど存在しない。

ヒール専門の冒険者でも、一瞬で全回復するようなサナティオには勝てないだろう。

そんな状況もあって、ヒーラーより優れたサナティオの事をヒーラーと呼ぶ事にした。

どうせそんな背景だろう。


「つまり、冒険者の間では割と頻繁に使われているという事ですか......」

「そういう事です。私は以前、ギルドマスターをやらせていただいた事がありますので、ギルドにはたまに顔を出していまして。ですので、確実な情報かと」


なるほど、元ギルドマスターだったのか。

冒険者ギルドとは深い繋がりがあった為に、情報も手に入れやすいという事だな。


「私達がやってる事は、意味ねェって事かよ......」


満身創痍から即回復出来るのなら、中毒になるリスクなど気にならないのだろう。

それもそうか。

俺だって、死よりも中毒を選ぶ。

例えこれから一生、サナティオを食べ続けなければいけない体になったとしても。

それだけ回復というものには価値がある。


「意味が無い......とまでは言いませんが、思っていたよりも事態は深刻かもしれません。サナティオの数にも限りがありますので、そのうち高騰化し手に入りにくくなります」

「すると、取り合いが発生する......か」

「その通りです。いずれ冒険者同士の争いとなり、人々が殺し合うような最悪の未来が予想されます」


なるほどな。

そこまでが、ガイレアス教の計画って事か。

人々が殺し合い、誰も居なくなった世界を創る。そして植物の繁栄した豊かな世界を創造するといった所だろう。


「ガイレアス教を、ご存知ですか?」

「ええ。噂程度ですが」

「冒険者達からその名前は出てこなかったですか?」

「......あ、少しだけ聞いた事があります。『サナティオの栽培元は、ガイレアス教だ』などという話がありました。もうとっくに解体されたと聞いていたのですが、やはり植物関係だと名前が上がるのですかね」

「いいえ......紛れもない事実です」


噂の方が良かった。

だが残念ながらこれは事実であり、実際に起こっている事だ。


「ガイレアス教は今まさに動き出しています。サナティオとの関係も、噂通りです」

「なんと......!」

「何か、異変などはありませんでしたか?やけに人が多いとか、植物型の魔物がよく出るとか」


何でもいい。

今はガイレアス教に通ずるなら、どんな情報でも欲しい所だ。

もしかしたら、もう既に海を渡ってしまっているかもしれない。


「そうですね......あ、そう言えば、先日大量に木箱を積んだ便がありました。お客様の荷物なのですが、中は割と軽くてですね。穴が空いていたのでこっそり中を覗いてしまった職員に話を聞いたのですが、どうやら苗木が入っていたそうです」

「苗木......ですか」

「はい。それがサナティオなのか、はたまた別の植物なのかは分かりませんが、異常とも言えるような数だったそうです」


異常な数の植物を、向こうの大陸へ運ぼうとしている。

そんな事をする奴はそう多くは無いだろう。

もしかしたら、ガイレアス教が植物を集めているのかもしれない。


「ガイレアス教か......」

「おそらく」


既にアスティラ大陸へ渡っているのか。

クソ。あと一歩早ければ、ガイレアス教に追いついていたかもしれなかった。

だが、逆に考えればもうすぐそこまで来ているとも言える。

今まで、どれだけ先に居るのかも分からなかった。

だが、あと一歩の所まで来ている。


「すぐに船は出せないんですか?」

「申し訳ございません。現在使用可能は船は全て出港しておりまして。帰って来るのは明日になるかと」


そうだよな。それは分かっていた。

だが、もしかしたらと思って一応聞いてみただけだ。

大海原を楽に渡れるほど魔法は便利なものでは無いし、そんな魔法が存在するのなら船なんて造らない。

敵の動向が分かっているのに、環境の問題で足止めを食らうのは中々悔しいものだ。


「......分かりました。ありがとうございますレナートさん」

「もうよろしいのですか?」

「はい。お陰で、重要な情報を得ることが出来ました」

「いえいえ、こちらこそ。世界を救ってくださった勇者様方には感謝してもしきれません。こんな私でも、お役に立てて何よりです」


レナートさんには本当に感謝だな。

冒険者ギルド......早くサナティオを何とかしなければ、状況は悪化するばかりだ。

冒険者が減り、凶暴な魔物や動物が増えれば町が襲われる危険性も高くなる。そしてまた、それを守る実力者も減ってしまう。

死を怖がって超回復のサナティオを使えば、結果的には寿命を縮めている事になる訳だ。

皮肉なものだな。


「それでは、私はこれで。私には応援することしか出来ませんが、どうかご無事で。疲れた時には、いつでもお越しください。心より、歓迎致します」

「ありがとうございます!では、お気を付けて」


レナートさんを見送る。

良い人だったな。最初はガイレアス教かと思って疑ってしまったが、むしろその逆だった。

まさに紳士だ。

さて、これからやる事もなくなってしまったな。船が来ないと話にならないし、船が来るのは明日。それまで、装備を整えておくくらいしかやれる事が無い。

あとは、無事に帰って来るのを祈るだけ......。


「......待てよ。先日ってつまり、今出てる船に植物を乗せたって事だよな......?」

「どうしたんだアクル。何か変な事でもあったか?」

「俺がガイレアス教の立場なら、そのまま船を返したりしない。唯一の移動手段を、そのままにしておくわけが無い」

「っ!?明来君、それって......!」

「あぁ......やられたかもしれない」


非常に不味いことになった。

もし前の便にガイレアス教が乗っていたとすれば、今頃船は大変な事になっているだろう。

俺達が船を使えなければ、海を渡ることも出来ない。

足を潰すなど、当たり前の考えだ。


「急いで宿に戻ろう。もう遅いかもしれないが、やれるだけの事はやっておきたい」


レナートさんを引き止める。

この一大事を、国の代表に伝えない訳にはいかない。

もしかしたらそこまでガイレアス教は考えていないかもしれない。

だが万が一、予想が当たっていた場合を考えるなら、動かないわけが無い。

俺達は、急いで宿へ向かった。



──────────



「え、ちょ、ちょっと何!?何なの!?」

「ごめん小森さん!大至急力を貸して欲しい!頼む!」

「なんだどうしたァ」


隣の部屋から、高津も出て来た。

丁度いい。ついでに説明する。


「俺達が乗ろうとしていた船の前の便に、おそらくだがガイレアス教が乗っていた。俺達が追っている事には流石に気付いているだろうから、船を壊して足止めしてくるだろう」

「なるほど」

「だからせめて、行ける所までは迎えに行きたい。もう遅いかもしれない。向こう大陸で壊されているかもしれない。けど、もしかしたらという可能性があるなら、俺は助けに行きたいんだ」


どうやら俺の熱い意識は高津には伝わったらしく、肩をポンポンと叩いてグッジョブと親指を立ててきた。


「お前も、如月に似て来たな」


それは褒めてんのか?

だがイマイチ納得がいって無さそうなのは、小森さんの方だった。

俺が真っ先に伝えに来たのは小森さんだというのに。

それには理由がある。


「なんで私に声掛けるのよ。如月にでも頼めばいいでしょ」

「小森さんにしか出来ない事なんだ。海を渡れるのは、飛行能力を持つディモルンしかいない!」

「だからなんでって聞いてるの。ディモルンが他の人を乗せられない事は知ってるでしょ?流石に海も渡り切れないし」

「そうだな。制約だったか?それなら乗せる必要は無い。掴んでくれればいい」

「へ?掴む?」

「そう。こう、鷲掴みにしてくれれば、乗せてることにはならないだろう?」

「それは......そうかもしれないけど......」


なんとも強引な解決方法だった。

しかし他に方法が思い付かない。

乗り心地とか、そんなものを今考えている余裕は無いんだ。

人の命がかかっている。

助けられる可能性があるんだ。


「行ける所まででいい。だが、やれるだけの事はやりたいんだ」

「明来、お前が行くのか?」

「あぁ。もし船が壊れていても、俺なら直せる」

「なら俺も行こう。足は二本あるし、人一人くらいディモルンなら片足でいけるだろ。パワーがある奴が必要なんじゃないか?」

「高津......ありがとう」

「ちょっと!何勝手に話進めてんの!?まず如月に伝えてから、作戦を考えて......」

「如月を探している時間は無い。それにこれは、もしかしたらの話だ。だがどちらにしろ、船が無ければ海は渡れないだろ」

「......」


小森さんは、しばらく考えていた。

必死な俺。やる気な高津。

早瀬さんとミッシェルには既に如月を探しに行ってもらっているが、よく考えてみると小森さんを説得だけしてもらってからの方が良かったかもしれない。

俺じゃあ駄目だ。

高津のように、俺を認めてはくれていないようだ。


「......分かったわよ、やればいいんでしょ。アンタの提案に乗るわ。でももし何も無ければ、スイーツでも奢りなさいよね」

「良いのか!?そんなので良ければ全然奢るぜ。そうと決まれば早速準備してくれ。出発だ」


俺もすぐに装備を整え、港へ向かった。

気付いた時には相当焦っていたが、今は落ち着いてきた。

冷静になって気付いたが、やはり生存している可能性は極めて低い。

理由としては、まず俺なら絶対に船を壊すからだ。向こうの港に着いた時、その場で全て破壊する。そうなってしまえば今の俺達に為す術は無い。

しかし可能性がゼロという訳でもない。

レナートさんの話によると、船には数人の護衛を付けていたそうだ。

腕は確かなようで、盗賊に船が襲われたりするのを何度も防いできたらしい。

港から海を眺める。

これからこの大海原を渡るのだ。


「辛うじて逃げ延びた可能性を考え、助けに行くのが俺達の目的だ。小森さん、頼む」

「命令しないで」


小森さんは、ツンツンしながらも魔物を召喚した。

町中では目立つし怖がる人も多いということであまり出さないようにしているディモルンだ。

巨大化させ、小森さんがその上に乗る。

俺と高津は顔を見合わせ、お互いに頷いた。


「よし、準備オーケーだ」

「こっちもいいぞ」


巨大な爪が俺の体をガッチリと掴み、空中へと上がった。

苦しい。思っていたよりも圧迫される。

重たい風がずっと正面から押し寄せて来る。

それに、バサバサと翼で羽ばたく度に視界が大きく揺れる。

浮遊感も相まって、めちゃくちゃ気持ち悪い。吐きそうだ。


「乗り心地はどう?」

「最悪だ。早く向かってくれ......うっ」

「おい吐くなよ!?お前が吐くとこなんて見たら、俺だって貰いゲロを......うっ」


もう少し考えるべきだったかもしれない。

鷲掴みというのがこんなにも心地悪いとは思ってもみなかった。

良い案だと思ったんだけどな......まさか苦肉の策となってしまうとは。


「帰りもこれだと思うと、気が滅入るな......」


しばらく飛ぶと、風に乗れたのかあまり羽ばたかなくても良くなったようだ。

揺れが収まったら今度は姿勢が気になり始めた。

手足がブラブラしているのだ。どこか、置いておける場所が欲しい。

これでは、ずっと宙吊りの状態だ。


「籠か何かに俺達が乗って、それごと持ち上げて貰えば良かったな......」


今更それに気付く。

まぁそんな事も思い付かないほどに急いでいたし、そんなもの作っている暇無いとか思って結局作らなかっただろう。

だが今この状態になって、少しくらい時間がかかってでも作るべきだったと後悔する。

計画は大切だということだな。


「なぁ明来。俺は二度とこんな事はしないと誓うよ」

「そうだな......その方がいい」


俺達は、もうしばらく強風と揺れと浮遊感に襲われながら海の上を移動していた。

もう三十分程は経っただろうか。

未だに何も見つからない。

真っ青な海が、ただただ永遠のように広がっているだけだ。

恐ろしい程に何も無い。


「ねぇ、もうそろそろ諦めない?もう無理よ。何も見つからないし」

「いや、あと少し。もう少しだけ頼む」

「でもディモルンも疲れてるし......」

「そのデカい翼は何の為に付いてるんだ。こういう時の為なんじゃないのか?」

「ディモルンの翼は長距離を飛ぶ用じゃないかもって如月が言ってた」

「え、そうなのか?」


まぁ、そういう鳥も居るのだろう。

ディモルンを鳥と言って良いのかどうかも怪しいしな。

狩りをする時に砂を風でかき分けるためとか、飛ぶ以外の要素で用途で翼が大きくなったとかそんなんだろう。


「ま、まぁ何にせよ、とにかくもう少しだけ。あともう少しだけ頑張って欲しい。帰ったら、ディモルンにも何か欲しいもの買ってやるから」


その言葉が、ディモルンに伝わったのかどうか分からないが、何となく飛行が安定したような気がした。

まぁ今更安定した所で、とっくに体調は悪くなっているので吐きそうなことには変わりない。

小森さんもディモルンも俺も、皆早く帰りたいのは一緒だ。

だが、そんな理由で助かるかもしれない命を見過ごす訳にはいかない。

何もなければそれでいい。

ただ、何かあった時に俺は......助けられなかった事を必ず後悔する。


「あっ!」


何も無く、だだっ広いだけの海の上。

海で自然に起こり得るはずも無い白煙が一本、高く伸びていた。

少し近付くとそれが何なのかすぐに分かる。

海のど真ん中に、ただ一つだけポツンと浮かぶ物。

白煙の発生源は────船だ。


「あった......あったぞ!船があった!!」

「なっ、マジかよ!?」

「本当にあったなんて......」


大型船だ。

近付くと、至る所に損傷が見られ、船の形を辛うじて保ってはいるがボロボロの状態であった。

それどころか、火も上がっている。

だが見つけた。

諦めなくてよかった。こんな場所で船が一隻浮かんでいる。

その事実は、俺の予想が当たっていた事を表していた。

俺達は、急いで船へ向かった。

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