第20話 魔物というもの
コプティラ王国を出てから、丸一日が経っていた。
町に居る時間より移動時間の方が長いと、肉体的にも精神的にも辛いものがある。
唯一の癒しは、早瀬さんが居ることぐらいだ。
まぁ辛いのは皆一緒だ。
それに、俺は一番辛い思いをしなくてはならない。そう考えて、いつももう少し頑張ってみることにしている。
「そろそろ見える頃だけど......ん?」
運転手に馬車を止めてもらう早瀬さん。
前を見ると、道の真ん中で大きく手を振っている人の姿が見えた。
「あれ......正志君じゃない?」
近付くと、手を振っていたのは確かに如月だった。
手を振っていると言っても、両手で大きく目立つように降っていた。俺達に会えて嬉しいというよりは、まるで気付いて止まって欲しいかのように。
「すみません、誰か回復魔法を......あれ?なんだ皆じゃないか!良かったぁ、ちゃんと明来君もいるね」
何だ?
どうやら如月は、馬車に乗っているのが俺達だと気付いていなかったらしい。
じゃあ、知らない人に手を振っていたという事か?一体どういう事なんだ。
「如月、何故こんな所に居るんだ?先にオーラッサに着いてたんじゃないのか?」
「話は後だ。取り敢えず来て欲しい」
如月は何やら急いでいるようで、馬車を近くに停めさせて早足で俺達を案内した。
場所はそう遠くなく、近くの森に入る手前程まで歩くと小屋に着いた。
如月はノックをし、中に入る。
「連れて来たよ。皆だ」
俺達も続いて入ると、そこには毛布で横になっている小森さんの姿があった。
お昼寝中......では無いよな。顔色が悪く、不自然なまでに綺麗な仰向けだ。手足をピンと伸ばし、上を向いている。
呼吸する度に辛そうにしているようにも見える。どう見ても体調が悪い事は明白だった。
「野乃ちゃん!?」
「待って!」
早瀬さんが急いで駆け寄ると、触る前に如月が止めた。
「見ての通り、野乃は今こんな調子だ。下手に触れると痛がるから、そっとしておいて欲しい」
「あ、ご、ごめん」
痛がる......普通の風邪でそんな事は無いはずだ。触るだけで痛いというのと、もう少しでオーラッサだと言うのにわざわざこんな所で看病している所を見ると、ただの病気などでは無いのだろう。
「毒か?」
「......うん。取り敢えず、治して欲しいんだ。詳しい事はその内に話すよ」
「分かった」
小森さんの額にそっと触れようとする。
だが小森さんは目を開き、俺を見るとすぐに如月に目を移した。起きていたのか。
「正志......私より......」
「あぁ、分かってる。明来君、野乃よりも先に治して欲しい人達がいるんだ」
如月が指した方を見る。
部屋の更に奥に、小森さんと同様に横になっている男が二人いた。
全く同じ姿勢で仰向けになっている。
なるほど、どうやら同じ症状のようだ。
隣に置いてある装備や、格好からして冒険者だろう。
小森さんもそう言っているし、向こうの人達から順番に治していく事にした。
知らない人の額に手を当て固有魔法を発動する。 俺の魔法は毒まで治すことが出来る。時間はかかるが、しばらくすればすぐに元気になるはずだ。
「で、何があったんだ?」
「......オーラッサに向かう途中、冒険者のパーティーが倒れている事に気付いてね。どうやら強敵にやられてしまっているようで、助けに入ったんだ。その時既に、四人中二人が毒になってしまっていた」
なるほど、毒か。
確かに大きな外傷は見当たらないし、特定の人だけが寝込んでいる理由も分かる。病気なら移ってしまうかもしれないからな。それとも、如月には病原体すらも効かないのか......?
「相手は大きな蛇だ。もう倒したし、なんなら外に干してある。助けに入った野乃が噛まれてしまってね、段々と体が動かなくなってしまって......今はこんな感じだ」
外に干してあるって、もしかして食うつもりたったのだろうか。
俺も見てみたいが、今は手が離せない。代わりにミッシェルが見に行った。
「にゃは。こりゃ魔物化してるっぽいな。どうせポーションも効か無かったんだろ?だからここに居る」
「そうなんだ。ポーションも効かず、回復魔法も効果が無かった。オーラッサに回復魔法を使える者を訪ねて見たけど、やっぱり毒を治せる者は居なかったんだ」
「にゃは。私はあまり蛇に詳しくねぇけどよ。多分コイツ、魔物だぜ。そんだけ毒も強力になってるって事だな」
オーラッサに訪ねたと言っていたが、回復魔法を使える者が居なかった訳では無いのだろう。
恐らく、このレベルの毒を治せる者が居なかった。
回復魔法にもレベルがあるのなら、毒にも強さがある。回復魔法のレベルによって治せる毒の種類も変わってくるのだ。
だから、時間はかかるが魔法のレベルが高い俺ならほぼ全ての毒を治すことが出来る訳だな。
まぁ、レベルなんて言ってもゲームじゃないんだから絶対的なものでも無いが。
「どんな毒かも分からないから治し方もさっぱりだし、触れるだけで痛がってしまうからここから動かす事も出来なかったんだ」
「まぁ、ほぼ神経毒だろうな。徐々に身体が痺れて行き最後は動けなくなるほどの麻痺になるってやつだ。噛まれてからどれぐらい経ったんだ?」
「丸二日は経ってるな」
「それでこの症状なら、進行は遅い方みたいだな。痺れさせ、体が動かせなくさせて捕食するんだろう。蛇本人を倒せても、動かない体じゃそのうち他の生物に襲われたり、栄養失調で死亡する」
ミッシェルは優しく、細心の注意を払いながら小森さんの胸元に耳を当てた。
ゆっくりと呼吸をする小森さんに合わせて、ミッシェルも触れ過ぎないように動いている。
「にゃは......心臓の音も呼吸も遅いな。多分体温も下がってるだろうし、こりゃもう少し遅ければもう駄目だったかもしれねぇな」
「何だって......?」
「ラッキーだったぜ。ここでアクルが来なかったら残念な事になってたかもな。まぁ毒を食らった時点でもう残念な事にはなってるけどな」
「そう......か」
不幸中の幸いってやつか。
しかし、俺が来なかったら本当にどうするつもりだったのだろうか。
そもそもいつ来るのかも、大体でしか決めていなかったし。こういう時に携帯が無いと不便だと、つくづく思う。
「悪いな。もっと早く来てやれれば良かった」
「いや、仕方ないよ。俺が迎えに行っても良かったんだが、入れ違いになるのが一番怖い。ここで冒険者でも通るのを待って、回復役が居ることを願うしかなかったんだ」
そういう事だったのか。
それで、たまたま捕まえたのが俺達で、こうして間に合った訳だ。最終手段としては迎えに行くことも視野に入れていただろうが、この状況で待つという判断が出来るのは流石と言うべきだろう。
「よし。待たせたな」
二人を治し、後は小森さんだけだ。
冒険者二人はすぐに呼吸が整って来たようで安心した。しかし、二人を優先に治させるだなんて小森さんにしては優しいな。
自分だって辛いだろうに。俺なら真っ先に楽になりたいものだが。
よく頑張ったな。
「ただいま帰りました。あっ!他の冒険者の方が来てくださったのですか────ってうわっ!?勇者パーティーじゃないですか!?」
「いや、でも勇者キサラギさんが居るのなら、パーティーの皆様が居てもおかしくは無いよ」
「そ、そっか」
見知らぬ男女二人が部屋へ入って来た。
会話から察するに、寝込んでいるこの二人のパーティーメンバーだろう。
帰ったら勇者パーティー勢揃いだったなんて、そりゃ驚くだろうな。
「一応食べられそうな木の実などを持って来たのですが......もう必要なさそうですね」
「いや、まだ治ったばかりで食欲もあまり無いと思うし。助かるよ」
「はい!」
「それで、具合の方はどうでしょうか......?」
心配そうに問いかける女性冒険者に対して、倒れていた男一人が飛び起きて言った。
「もう元気いっぱいだ!ありがとう二人とも!そして勇者パーティーの皆様!感謝してもし切れません!!」
本当に元気一杯だった。
とても病み上がりとは思えないほど動きまくる男。うるさいくらいの大声でお礼を言い、勢いよく外へと飛び出して行った。
全く何なんだ。あんなに落ち着きが無い奴だったのか。
もう一人の女性冒険者の方もゆっくりと起き上がると、ペコリと俺達に頭を下げて恥ずかしそうにしていた。人見知りなのだろう。
しかしパーティーのメンバーとは仲が良いようで、二人とも抱きつくほど喜んでいた。
「野乃、どうだい?」
「あ......もう、大丈夫みたい......ありがと」
こちらも復活かな。
どうやら治ったようで安心した。
小森さんはまだテンションだだ下がりって感じだが、ゆっくりと俺の方を見上げると目を逸らしながら言った。
「......ありがと」
うおっ。
これまた驚いたな。
高津に続いて、今度は小森さんの好感度を上げてしまったらしい。典型的なツンデレ態度だ。
いや、デレというよりもこれはマナーというか、日本人としての常識という感じだろう。
「助けて貰ったのにお礼を言わないなんて」という気持ちが、小森さんのプライドより勝った結果だ。
「ありがとう明来君。本当に」
「俺はこれぐらいしか出来ないからな。役に立てたのなら全然良いよ」
しかし如月は、全員復活したにも関わらずまだ暗い顔をしている。
「毒なんて気にしたことが無かった......旅をしてる時は魔王の事しか考えていなかったし、そもそも俺の体には歯が届かない。その前に反射する。もし毒を食らったとしても、ポーションという便利なアイテムがあるから大丈夫だと思ってたんだ」
確かにそうかもな。
俺も如月と同じ固有魔法だったら、状態異常なんてずっと気にしていなかったかもしれない。
自分も同じ状況にならないと気付けない事は多い。仕方の無い事だ。
「鼓動が遅いだなんて気付かなかったし、そもそも思い付かなかった。苦しんでいるのを何とかしてあげたいとしか考えられなくて......明らかな知識不足だ」
「そうかもしれないが、お前は充分助けられたよ。ここで待つというのは良い判断だったと思うし、自分より他人を思いやれるのはとても格好良い」
俺は小森さんの方を見た。
しかし、小森さんはとっくに俺なんかに意識を割くことはせず、半泣きの早瀬さんに抱き着いていた。
いや逆か?早瀬さんが抱き着いていたのかもしれない。
「ありがとう明来君......君には助けられてばかりだな」
「そうか?」
俺からすれば、俺の方が助けられてばかりな気がするが。
如月にも色々思うことがあるのだろう。
勇者だからと言って、何でもかんでも完璧にこなせるという訳でも無いもんな。
まぁ正直、如月のそういう所を見ると安心してしまうのも事実だ。
こいつも人間なんだと。そう思えるから。
「本当にありがとうございました!」
「勇者パーティーの皆様にお会い出来るだなんて、光栄です!」
「ありがとう。君達はこれからどうするんだい?一旦オーラッサへ戻るのかな?」
「いえ、もうこのままコプティラまで行こうかと思います。戻っても、やる事がありませんし」
「そっか」
冒険者パーティーの人達は、もう一度俺達に礼を言って去ろうとした。
どうやら俺達とは逆で、オーラッサからコプティラへ行こうとしていた所だったらしい。
たまたま如月達が通りかかったから良かったものの、これほど強い毒を使う魔物なら他の冒険者でも太刀打ち出来なかったかもしれない。
そして俺が通りかかったのも運が良かった。
そう考えると、本当に奇跡的な偶然が重なって生き残ることが出来た訳だ。
とんだ豪運冒険者達だな。
「向こうへ行っても、くれぐれも実は食べないようにね。ペラムパイとか言う名前で売ってたりもするから、絶対に口にしないように」
「はい!気を付けます!」
サナティオの事も注意喚起してくれていたようだ。まぁ俺達の後から騎士団が追いかけて来てくれているらしいし、知らずに食べてしまうような事は少なくなるだろう。
「それじゃあ俺達も行こうか。野乃、もう大丈夫?」
「平気よ。私のせいで足止め食らうなんてごめんだわ。早く行きましょ」
「分かった。じゃあ、早速出発しようか。オーラッサ公国へ」
俺達は再び馬車を走らせた。
──────────
「なぁ、ディモルンに頼むことはやっぱり難────────」
「ちょっとこっち来い」
高津にグイッと首を掴まれ、荷車の端で顔を寄せ合わされた。
皆との距離は近いが、馬車が揺れるせいで小声なら聞こえることは無い。
「何だよ」
「お前小森の魔法、本当にちゃんと理解してんのか?」
「え?召喚魔法じゃないのか?」
「そうだが、デメリットの事だよ」
デメリット?
触媒が必要とか魔力消費がどうとか、そういう話じゃなくてか?
俺が軽く首を傾げると、高津は溜息をついて話し始めた。
「アイツの魔法には制約ってのがあるんだ」
「制約?」
「条件付きでの召喚。何かが出来なかったり、何かをしないと召喚出来ないとか......そんなようなものだ」
ほう?その何かというのが何なのか、その例えを欲しかった所だが、高津の事だ。取り敢えず聞いてみる。
「ディモルンは初めて召喚した召喚獣だから、実はそんなに上手くいった召喚とは言えないらしくてな。完璧に召喚出来れば制約は無いらしいんだが、失敗すると制約が付く」
へぇ、そんな仕組みだったのか。
なら召喚タイプが似ていると言っていた俺達の転移も、条件付きになってしまったのだろうか。
もう三年も経つが、俺達に出来ないことは無いし召喚士のも......あぁ、そう言えば俺達を召喚した後力尽きた人も居たって聞いたな。
まさか、それが制約と言うやつだろうか。
「で、そのディモルンにはどんな制約があるんだ?」
「召喚主以外に拒否反応が出る」
「......え?」
拒否反応?
そんな様子は......あぁ、そういう事か。
「背中に乗ろうとすると、拒否反応が出るんだ」
「だからあんなに嫌がっていたって事か」
なるほど。
あれはディモルンの性格によるものではなく、不完全な召喚によって付いてしまった制約という訳か。
「サーベは拒否反応こそないが、細かい命令を聞けないらしい。犬並みの知能となっている」
「まぁ見た目はほぼ犬だし、そこは違和感無いな。ただディモルンより小さいから何人も乗せられない」
「最後に召喚したやつなんて、制約まみれだ。まともに再召喚出来ねぇようなやつ。その代わり、魔王に致命傷を与える程のクソ強い奴だ」
そうなのか。俺は、まだ全ての召喚獣を見たことは無い。
いつか見られる機会があるといいが、今は少し頼みにくいな。
まだ小森さんは、俺の事を認めてくれた訳じゃなさそうだし。
「しかしよく覚えていられるな」
高津にしては珍しい。
案外、頭は回る方なのかもしれない。
「馬鹿にしてんのか?あいつ、召喚に失敗した事言うと拗ねるんだよ」
「......なるほど」
だから本人からは説明が無い訳か。
そして俺にこそ知られたくない事だろうな。
こんな奴に失敗したと思われたくは無いだろう。しかし、そんな理由があったのならもっと早く教えて欲しかったものだ。
「教えてくれてありがとな。素直に徒歩で行くしかないってことが、よく分かったよ」
「ま、そういうこった」
残念だが諦めるしかあるまい。
しかし制約というのは、魔物にとっても生き辛いものでは無いだろうか。
制約まみれであまり召喚して貰えないだなんて、召喚獣が可哀想な気がするがな。
まぁ、所詮は魔物だ。何を考えているのかも分からないような生物の気持ちなんて、それこそ分かるはずが無い。
魔物について、俺はあまりよく分かっていなかった。
「そうだ。ついでに、皆が旅の途中で見つけた功績を教えてくれよ」
「それなら如月に聞け。必要ない事は覚えない主義なんでな」
高津は話し終えると、頬杖をついて目を瞑ってしまった。
なんだ。そういう事は覚えていないのか。
それか単に説明が面倒になったのか、やっぱりよく分からない奴だな。
「如月、魔物について詳しく教えてくれないか。これから先、俺だけが知らない情報によって苦しめられるかもしれない」
「......あぁ、俺で良ければ教えるよ」
建前としては普通過ぎる理由だな。
本音は俺がただ魔物に興味があるからってだけだ。
この世界に来てから、魔物は普通の動物とは別の生き物だということを知った。
てっきりファンタジーの世界では人以外の動物の事を魔物と言うのだと勝手に勘違いしていた。
だが、ただ他の動物よりも魔力が高いからという理由だけで魔物と定義されている事には少々疑問を抱く。その理由を、勇者に問いたいのだ。
「そうだな......まず魔物とは何か。俺達が見つけた事を語ろう」
如月は、勇者パーティーが見つけたものを丁寧に教えてくれた。
まず、魔物というものは動物の突然変異。魔力が爆発的に増大し、生物として強くなった姿だと言う。
そしてその魔物化に必要な物が魔結晶だと言う。その魔結晶がどう作用して魔物となるのかはまだ不明らしいが、魔物が大量発生している場所には必ず魔結晶があるらしい。
実際に魔物からは魔結晶と同じ成分が発見されている。
だがそれは魔物の原点であり、今は魔物が個別での生殖。または細胞分裂による増殖が主な増え方だと考えているらしい。
「この蛇も、元はただの爬虫類だったのだろう」
と、如月は先程の天日干ししていた蛇を取り出して言った。
結局それ持って来たんだな。やっぱり食うつもりなのか?
小森さんが引いているぞ、しまっておけ。
「面白いのが、スライムやゴーレムなどの無機物からの魔物化は極めて稀であり、どのような経緯で魔物化したのかは不明という所だ」
はぁん、なるほど。確かに考えてみれば、スライムを動物として見た時どんなものなのかさっぱり思いつかないな。なら、あれが動物なのでは無いかとも思ったが、考えてみれば臓器が存在せず核とそれを包む液体だけで生きているなんて......普通の生物とは思えないな。
「ゴブリンやオークは、原種である生物が絶滅していると考えている。猿とか......そんな所だろう」
「なるほどな。けど、なら動物で良いんじゃないか?魔物だという証拠でもあるのか?」
「それも未だ謎でね。どうやらこの世界のずっと昔の人が魔物と呼んでいたらしいんだ。何を定義に魔物としていたのかは不明だけど、その呼び方が定着して魔物という分類になったらしい」
ふぅん......まぁ魔物と言っても、少し魔力が強いだけの動物に過ぎない。増え方も生き方も同じなら、それは皆同じ生物だ。日本人か外国人か、その程度の差でしか無いだろう。
「ありがとう如月。ためになった」
「お役に立てたようで嬉しいよ」
魔物か......俺達はまだこの世界について半分も分かっていないんだろうな。
それはこの世界の住人もそうだろう。
まだまた謎は多い。サナティオという謎の植物に、魔物だって存在そのものが謎に包まれている。
人類の中に獣人やリザードマンまで入ると言うのなら、俺達人族の祖先は一体どのような生物だったのだろうか。
この世界に、恐竜は存在したのだろうか。
分からない事だらけで、知りたいことだらけだ。
だが、今一番に優先するべき事は──────
「サナティオ......か」
探さなければ。
サナティオの全てを。
見つけ出して、解決してみせる。
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