第19話 尋問
「そう言えばさ、何で私と
揺れる馬車。
俺達は、次の目的地であるオーラッサ公国へ向かっている。
これから長時間の移動となる予想の中、早瀬さんが高津に向かって話し出した。
「あ?」
「この作戦を立てた時の話だよ。豪一君を明来君と一緒にする代わりにって、私と正志君の配置を入れ替えたでしょ?確かにその方が良かったのかもしれないけど、豪一君が意見するなんて珍しいからさ」
確かにあれは引っかかった。
自分の不満ならともかく、より良くするための意見を言うような奴では無い。
如月への嫌がらせにもなっていないだろう。
高津なりの、僅かながらの抵抗だったのだろうか。
「あぁ、あれはアイツの為だ」
「アイツって、正志君の事?」
「そうだ。コプティラでずっとオッサンを追ってたんだろ?だったら、夜にでも何か嫌なものを見たはずだ。俺達の元居た世界では見る事の無かった、この世の深い闇」
「......」
早瀬さんは黙ってしまう。
何の事か考えているのか、それとも思い当たる節があるのか。
そんな早瀬さんにはお構い無しに、高津は答えを言った。
「奴隷だよ。夜になると、どうしても奴隷が目に付く。どの国も大体そうだが、コプティラは特にだ。まぁ、もっと酷い国もあるがな」
「......そう」
奴隷ね......確かに、前の俺達には全くの遠い話だった。しかし今は身近にある大きな問題だ。
早瀬さんは納得したようだが、俺はまだ納得していない。それと如月の担当を交換したのに、何の関係があるのか理解出来ていない。
「それを言うなら、早瀬さんに見せる方が良くないんじゃないか?如月なんて、そんなの見たら......」
あぁそうか。
自分で言って、納得した。
そう。如月なら真っ先に助けてしまう。奴隷だろうがなんだろうが、絶対に助けようとしてしまう。
この世界を変えてはならない。さっき話したばかりの事だ。
もしこの世界で直接、俺達が奴隷を解放すれば色々と起きてしまう問題がある。
まず、そもそも奴隷というのは様々な事情によってどんなに暴力や強制などの圧力を拒絶も離脱も出来ない状態の事だ。
人身売買。俺達は国が平和だっただけで、元居た世界でも別の国にはまだ残っているものだった。
「気付いたか。奴なら絶対に助けてしまう。目の前で困っている人を放っておけ無いのだ。別にそれは構わない。それでこそ勇者だからな。だが......」
「助けた後......だな」
助けるのは簡単だ。
だが、助けるというのはあくまで主人から離脱させるだけ。そもそもなぜ奴隷になったのかと言うと、お金が無く、家が無く、家族が居ない。そういった事情だからだ。
例え奴隷で無くなったからと言って、裕福になる訳では無い。人に支配されるか、されていないかの違いだけだ。
時間が経てば、また奴隷として売り飛ばされる。
「一人や二人を助けるのなら良い。それで救われる人が居るからな。だが、奴隷となると全国に存在している全ての人を救う事は出来ない。目の前の人を一時的に救った所で根本的解決にはならないのだ。そんな事で、この世界のルールを変えられては困るという事だ」
だから、『そもそも如月に見せない』という選択肢を選んだという事なのだろう。
全ての人を助けようとしてしまうから。
それを如月自身は分かっているのだろうが、だからと言って助ける事をやめられる訳じゃない。
「私達だって、見てるのは辛いし助けてあげたいと思う。でも、本当の意味での助けにはならないんだよ......」
「だから如月は、ずっと考えているらしい。目の前の人だけじゃなく、この世界の全ての人を救う方法をな。それが、魔王を倒してからのアイツだった」
魔王を倒してから、必要の無くなった勇者パーティーは世の中の話題から姿を消した。
俺達転移者の役割は、魔王を倒す事。それ以外は何も頼まれていない。
だが如月は、ずっとこの世界の事を考えていたのだろう。
この世界から奴隷が居なくなるように。どうしたら俺達が直接干渉せずに奴隷というものを消し去ることが出来るのか。
「凄いな如月は」
「あぁ、すげぇ奴だよ。俺と違って、この世界の事を第一に考えている。俺なんか、元の世界に帰る事しか頭にねぇってのに」
高津は自分の事を、卑下するように言った。
「高津は、元の世界に帰りたいのか」
「あぁ。ずっとそう思ってる」
そんな事、普通じゃないか。やる事をやったから元の世界に帰りたい。そう考えるのは自然な事だ。
この世界に俺達を召喚した王は、帰りの事を何も考えていなかった。
呼び出すだけ呼び出しておいて帰りは無しというのは、随分と酷い扱いだ。
「妹が居るんだ。唯一の家族でな。向こうで独りにしちまった......今頃、俺が居なくて困らせてしまっているだろう」
「......」
そうか......妹が居たのか。
自分の帰りを待ってくれてる人がいるというのは、嬉しいものだろう。
高津が世界の事を考えるなんて想像できない。もっと身近な事を考えている方が、高津らしいじゃないか。
「きっと大丈夫よ。強い妹さんなんでしょ?だったら、豪一君が帰るまで元気で待ってるよ」
「......だと良いな」
帰る......か。
考えた事も無かった。
勇者パーティーを追い出された時も、魔王が討伐されたと知った時も、俺はまだこの世界で成り上がる事しか考えていなかった。
ミッシェルとの生活が楽しかったというのもあるかもしれない。だが、何より向こうの世界へ戻る理由が無かった。
もし帰る事が出来たとしても、俺はここに残る事を選ぶだろう。今の俺は、この世界の方が......好きなんだ。
「うぅ......」
「お。起きたか」
まだまだ長い馬車での道のり。
唸り声の主は、町で捕まえた盗賊だった。
ミッシェルが捕まえてくれた三人の盗賊は、気絶している間に丁寧に縛って一緒に乗車させていた。
これから、楽しい楽しい尋問が始まる訳だ。
「ここは......?お前ら誰だ......?」
「馬車の中だ。俺の質問にちゃんと答えてくれれば解放してやる」
実はあの後、屋台のおじさんはギルドへ持って行った。
仕方なくペラムパイを売っているような言い方だったが、態度から察するに割と積極的に盗賊と連んでいたように見えた。それが気に食わないってのもあったが、詳しい事を知っていようがいまいがサナティオを売っていた事には変わりない。放っておく分けがなく、普通にギルドへ報告したのだ。国民の大半が依存症となったこの国は、最早機能していないようなものだが。
コプティラ王国のギルドは、他の国のギルドに比べれば仕事をしない方だ。だがその内すぐにレーヴァンの王国騎士団がここを通る。俺達の後を付けているらしいからな。
そこで回収してもらうそうだ。コプティラのギルドでも、それぐらいの事は出来るだろう。
「ん......え?」
「何だ......何が起こってるんだ......?」
「よし、三人とも起きたな。今からいくつか質問するが、全て嘘偽りなく答えてくれれば解放しよう」
もちろん、解放した先に王国騎士団が居るかもしれないがな。そこはお楽しみだ。
「じゃあまず、お前らがペラムパイを屋台で売り出させていた張本人だな?」
「......そうだと言ったら?」
「おい」
ミッシェルが、盗賊の顔面の真横をキックした。ビビる盗賊。
その生意気な減らず口が一瞬で閉じた。
「今はこっちの質問の時間だ。お前らは答えるだけでいい」
「わ、分かった」
完全にキレている。
まぁ、実力を発揮できない状態だったとは言え一度ボコられた相手だ。そりゃムカつきもするだろう。俺も、似たような気持ちだ。
「あのパイを誰が、どこで作っている?」
「さぁ......俺にはさっぱり」
しかし、少しビビったとは言えまだ生意気に笑う盗賊達。余裕の表情だ。
俺達が勇者パーティーであることは分かっているはずだ。
だからこそだろう。どうせ傷付けることは無いと。
例え勇者だったとしても元はただの子供だ。
魔物や動物を相手に闘えても、人となれば話は別だと。そんな風に思っているだろうな。
「俺は、回復魔法使いだ。死なない限りいくらでも痛めつけることが出来る。その意味を分かっているな?」
「そっちこそ。俺達が生半可な気持ちで盗賊やってるとでも?あまり大人を舐めてもらっちゃ......」
男は、両腕をゆっくり上げた。
縛られていたはずの、両腕を。
「困るんだよねぇ」
男が上げた手の中に、キラリと光る何かが見えた。だがそれが何なのか判別がつく前に、片手だけで飛ばして来た。
そしてもう一人、手のひらをこちらへ向けて口を開いた。
まずい。
そう思うと同時に、投擲された「何か」は目の前から一瞬で姿を消した。
「ファ───────」
口を開いた男も、何かを言い出す前に上げた手が弾かれていた。
後で巻き起こる風。
早瀬さんだ。
「こんなもの隠してたんだ。悪者だねぇ」
「な......」
「早瀬さん、ありがとう」
「はい」と手渡されたそれは、金属製の棒だった。爪楊枝のように小さいせいで、どこにでも隠すことが出来そうだ。おそらく袖にでも隠していたのだろう。こんなものでも、隙を突いて喉に刺しでもすれば人族ぐらいなら殺すことが出来る。
そしてもう一人は魔法か。
詠唱を始めようとしていたみたいだが、早瀬さんの前に詠唱など間に合うわけが無い。
流石は盗賊と言った所か、手癖が悪い。次からは後ろ手で拘束しない方が良いかもしれないな。
「おい」
ボキッ。
嫌な音がした。この世界に来てから、やけによく聞くようになった音だ。
そう。ミッシェルが、抵抗した奴の指を折ってしまったのだった。
「いッ───────」
しかし、声に出さないよう必死に抑えていた。
なるほど。強がっていただけの事はあるのかもしれないな。
「反対側も折っておくか?」
高津が物騒な事を言う。
恐ろしい奴だ。この世界に適応したのか、それとも元々なのか。
暴力に関しては躊躇が無いな。
「やめておいてくれ」
このまま続けていればいつかは吐くのかもしれないが......結構時間がかかりそうだ。
ずっと痛めつけるのも、精神的にも肉体的にも疲れてしまう。俺にはそういう趣味も無いし、痛めつけるも気持ちのいいものでは無い。
だが良い事を思いついた。
「別の方法にしよう。どれぐらいで壊れるのか......研究にもなるだろう」
コイツらは全員、知ってか知らずかペラムパイを食べていた事を確認済みだ。
手持ちの装備品にもペラムパイが入っていた。これから売る為ではなく、自分達が食べる用だと分かりやすいような入れ物に。
となれば、試すことが出来そうだ。
「三人居るしな。最後に食べたのは、今から丁度一時間前ぐらいだったか?」
「何をするの?」
「何もしないよ。それが、コイツらにとっては一番辛くなるはずだ」
さて、次の国に着くまで早くとも丸一日はかかる。ずっと馬車で走ってもらう訳にもいかないし、俺達も尻が痛い。
途中で休憩する事にもなるだろう。
さぁ......いつまで耐えられるかな。
──────────
「頼む......もう無理だ......許してくれぇ」
「一口だけ......一口だけでいいんだ」
「限界......死ぬ......」
「ふむ」
馬車での旅も休憩に入り、空が完全に暗くなってしまう前に野営をする事にした。
結構開けた場所だが、寧ろ不意を突かれないという意味では魔物を退けるには適した場所だった。ゴツゴツしてなくて寝やすいしな。
しかし、思っていたよりも盗賊の限界は早かったな。
「明来君、これって......」
「あぁ。禁断症状だ」
禁断症状。
使っていた薬物を中断、減量する事によって起こる身体的症状。痙攣したり、ボーッとしたり、他に何も考えられなかったり......この盗賊達も分かりやすく症状が出ている。
「まさか、サナティオの?」
「そうさ。どれくらいで禁断症状が出るのか気になる所だったし、これで吐いてくれれば一石二鳥ってね」
「アクル......お前天才だな」
ミッシェルは気に入ってくれたらしい。
盗賊三人は、目がギョロギョロと泳ぎ、鼻からも口からも体液が漏れ、痙攣も起こっている。
最悪の見た目だが、効いている証拠だ。
出来れば、理性を残した状態で情報を吐いて欲しいものだが。
「パイを......いや、もう何でもいい。あの実を食べさせてくれぇえ!!」
こりゃ相当効いてるな。
まさかここまで効果があるとは......だが、まだ喋れない程では無い。
「だったら早く吐け!一体どこで、誰から手に入れたんだ!?」
「......」
盗賊は、目も合わせずにどこか遠くを見つめている。
聞こえてはいるはずだ。
しかし反応が薄い。もう限界かもしれないな。
「ガイレアス教......」
「なに?」
「ガイレアス教から奪ったんだ......最近動きが激しいと思って見てみたら、果実を隠し持っていた......食ってみたら美味いものだから、試しに売った」
文章が途切れ途切れで、まるで思い出しながら話しているかのような喋り方。
だが何を言っているのかは分かる。
このまま質問を続けることにした。
「他に協力者は?誰が料理した?パイにしたのは誰だ?」
「仲間が通ってる店に頼んだ......」
「お前らはこのパイの特性を知ってるのか?」
「特性......?」
「一度食べると、ずっと食べたくなるものだ。食べたくて食べたくて仕方がない。自分の意思では、やめることができない」
「あぁ......途中で気付いた」
なんという事だ......まさか、ハズレだったのか?
ガイレアス教の名前は、俺達からは一切出していない。コイツらが自分で話した事だ。
嘘を付いているとは考えにくい。
「......村は?」
「なに?」
「村を襲ったのは、お前らじゃないのか?」
事の発端。
大量のサナティオが、世の中に広まるきっかけとなった出来事だ。
俺がサナティオとその栽培法を村に渡した後、その村が襲われた。全てが盗み出され、世界中へとサナティオが拡散される事となったのだ。
「明来君、村って?」
「俺が保護した子達の出身の村だよ。盗賊に襲われた」
パーティーには詳しい事は伏せている。
全てが終わったら話すさ。
それはフラディアさんとの約束でもある。
「村なんて知らない......盗賊なんて俺達以外も居るんだ。人違いだろ。だいたい、どこにある村の話なんだ?」
「レーヴァン王国の北部にある、辺境の村だ。五、六人程で村に火を放った」
「待て、何故そんな遠い村の話をする?俺達がそっちから来たと誰かに聞いたのか?」
誰にも聞いていない。
俺もその北部出身だからだ。だが、そんな事を説明する前に盗賊の一人が気付いたようだった。
「いや違うぞ......思い出した......!お前、あそこの森でボロスディアの頭を持っていた獣人か!?」
やっとだ。
やっとミッシェルの事を思い出したようだ。
ミッシェルをボコした盗賊達。あの時はまだミッシェルは体が麻痺して実力を出せなかった。
相手に元傭兵が居たとしても、元王国騎士であるミッシェルなら負ける事はなかったはずだ。
「あ、あの時は悪かったよ......俺達も金がなくて困ってたし......少し手荒だったが別に殺しはしてなかっただろ......?」
「てめぇッ!!」
ミッシェルは、盗賊達三人の顔面をそれぞれ殴り付けた。
何度も殴り蹴り、痛めつける。
そのあまりの激しさに驚いてしまった。早瀬さんも、パニックになって魔法を使うことを忘れている。
「ちょ、ミッシェル!おいミッシェル!待て!」
俺と高津で、ミッシェルを制止させる。
なんという力だ。俺だけでは軽く吹っ飛ばされてしまう程。
「やり過ぎだ」
きっとミッシェルのプライドが許さなかったのだろう。
突然襲われて負けてしまい、物も取られてしまったあの時の事を思い出したのか。
普段は温厚な方のミッシェルも、流石にブチ切れてしまったようだ。
いや、獣人は元々攻撃的な奴の方が多い。ミッシェルが今まで大人し過ぎただけだとも言える。
「やめてくれ......もうこれ以上は何も知らない......全て吐いた......」
ミッシェルのせいで鼻血が出てしまっている。
色々な体液で、顔面はグショグショになってしまった。
盗賊とは、人々から金品を盗んで売り払ったりなどの違法行為をして生活している輩だ。
簡単に言えばクズ。
そんな奴らがついに報いを受けて苦しんでいるだけだと言うのに、目の前で傷付いている人がいると助けたくなってしまうのは何故なのだろうか。
「......ならガイレアス教だ。サナティオを盗んだのは一体いつ、どこの話だ?」
「一週間くらい前の事だ......丁度この国に居た時、奴らが現れた。奴らはとんでもない効力を持つ回復する果実を、この国の連中に渡していた」
俺達よりも先にこの国へ辿り着いて居たようだ。
一歩遅かったな......。
「偶然その実を保管していた場所に忍び込む事に成功し、奪って......後は売るまで流れるように上手くいった」
「......そうか」
つまり、ほぼ無関係という事か。
村を襲ったのはコイツらでは無いし、サナティオを広めている大元はガイレアス教だった。
盗賊は、ここでサナティオを調理して売っていただけ。充分に悪だが、どちらにしろガイレアス教がサナティオを広めていた事だろう。
「ガイレアス教はなぜこんなことをする?植物の世界にしたいとか、そんなんじゃ無かったのか?」
高津が質問をする。
そうだ。ガイレアス教にあまり詳しくは無いが、過激派の宗教ということは分かった。
目的の為に手段を選ばないとしても、自らが崇拝する植物を、こんな使い方にするとは考えにくい。
そうまでして成し遂げたい目的があるとでも言うのだろうか。
「そんな事俺達に言われても知らねぇよ......ガイレアス教に聞け」
「場所は?」
「知らねぇって......アイツら何考えてんのか分からねぇし、俺達は殆どこの国から移動してねぇから分からねぇ」
ふむ......残念だったが、犯人がまた絞り込むことが出来た。
というか、ほぼ確定だろう。
ガイレアス教だ。
もうコイツらから情報は聞き出せなさそうだし、このままギルドへ突き出して恨みを持ってるやつへ売り飛ばすとするか。
「なぁ、もういいだろ?知ってることは全部吐いた。頼むよ......早くあの実をくれよォ」
「そうだな、なら楽にしてやるか。ミッシェル頼む」
「え?なんだよ......ちょ、やめろ!おい!うわぁああああ!!!」
ガンッと痛々しい音と共に悲鳴が止んだ。
他の二人も、顔面を殴りつけて気絶させる。
ずっと寄越せと言われると、うるさくてかなわん。かと言って、サナティオをやる訳にもいかないので、気絶してもらう事にした。
「ありがとうミッシェル。サナティオの事も、こんな風に尋問して教えてくれれば楽なんだけどな」
「そいつは無理だぜ。あいつら、そもそも何も知らないんだからよ」
「......そうだな。よし、そろそろ行こうか」
「あぁ」
目的地はオーラッサ公国。
勇者抜きの勇者パーティーと、盗賊を乗せた馬車が動き出す。
サナティオの犯人も、段々と近付いて来た。
解決への糸口も、少しづつだが見つかっている。
全て解決するんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます