第11話 犯人

「んん......」

「起きたようだな」


やっとメリアスが目を覚ました。

他の奴は、もうとっくに起きている。

椅子に座らせ、手足をガッチリと縛り付けて固定している。

攻撃魔法は如月がいるせいで撃てない。跳ね返るからな。

他の魔法を使おうとしたものなら、何よりも素早い早瀬さんが阻止するだろう。

そもそも、勇者パーティーに囲まれているこの状況自体詰みみたいなものだ。


「これはこれは勇者様。これは一体、どのような状況で?」

「やぁ、メリアスさん。あなたのお仲間達は全く何も喋ろうとしないものでして。あなたには期待していますよ」


メリアスは、辺りを見渡す。

本当に何も知らないのなら、この状況に落ち着いてなんて居られないはずだ。

なのに、やけに肝が据わっている。

だが何かを見つけると、急に表情が固まった。


「お父さん......」

「メリアス......これは一体どういう事なんだ......?説明してくれ」


この町の代表であるスレッツさんが、嘆きながら目に涙を浮かべている。

メリアスの仲間と思われる人達は、魔結晶と植物を持っていた。

こいつらが魔物を作り出していたのは確定だ。

メリアスが逃げ出したのは、サナティオの実を全て焼かれ、育てられなくなる事を懸念して一部の実だけ持ち去ろうと考えたのだろう。

何人かの仲間も一緒に。

恐らく、そんな所だろう。


「なるほど、もうとっくにバレてしまっていたという訳ですね......一体いつから気付いていたんですか?」

「初めて会った時、動きを怪しく感じた。ただそれだけだったが、魔物が突然現れて、研究室に居なくなってから確信した」


俺の答えに反応が無い。正解という事だろうか。

メリアスは、澄ました顔でずっと下を向いている。

俺達も、父親も、誰も見ることは無い。

ただひたすら、床だけを見つめている。


「さぁ、詳しく話してください。サナティオをどこで手に入れたんですか?どこまで広めたんですか?」

「............」


メリアスは、如月の言葉に何も返さない。

父の言葉にも。

先程の質問以降、何も言わない。


「なら、他の仲間に聞「サナティオについて、我々は何も知らない。ただそこにあって、それを利用しただけ。これは天啓なのだ」

「......?」


何も知らない......?


「かつてこの地には、植物が溢れていた」


如月の言葉を遮って、メリアスはやっと口を開いた。と思ったが、話すと言うより語ると言った感じだ。


「静かで美しく、自然のあるままに生きる植物のみが生きていた。いや、植物が自然そのものだ。しかし、動物の誕生により大地は荒らされ、草木は食され、植物はその生きる場所を支配されていった」

「......」

「ただの食べ物としか見られなくなった植物は、動物などという穢らわしい生き物の絶滅を望んでいる」


どういう事だ。

まるで意味が分からない。

急に語り出したかと思えば、植物?何かを訴えているのか?

自分の言葉では無いように聞こえる。

魔法の詠唱では無い。暗号か何かだろうか。


「何だ......何が言いたい......?」

「私達はただ、理想の世界を作りたかっただけ」


メリアスは、不気味な笑みを浮かべる。

俺達と、一人一人目を合わせているようだ。

父親は、今にでも発狂しそうなくらい顔がぐちゃぐちゃになっていた。

それでも、メリアスと目を合わせた時には体が強ばっている。

そして、メリアスは優しい顔で微笑んだ。


「この世の緑の為に。ガイレアス様のお導きを」


パキッという小さな音。

すぐにメリアスの様子に異変が起こる。

ビクビクと痙攣を始めた。


「な、なんだ!?」

「何か飲み込んだぞ!吐き出させろ!!」


ミッシェルが何かに気付いたようで、急いでメリアスの口に手を突っ込んだ。

すると他のメリアスの仲間達も同じように「ガイレアス様のお導きを」と言い、パキッという音と痙攣をそれぞれ始めた。


「おい!一体何をしたんだ!答えろ!」


もう遅い。

ミッシェルが吐き出させようとするも、出てくるのは胃液だけ。口からは泡が溢れ出し、白目を剥いて痙攣を止めた。


「クソ!アクル!回復魔法だ!」

「お、おう!」


メリアスに回復魔法を使う。

息をしていない。ミッシェルによると、心臓も止まっているようだ。

心肺停止。

口をポッカリと開けたまま、微動だにしない。

これはもう、誰から見ても明らかだ。


「死んでいる......」


こうなってしまうと、俺の固有魔法でもどうする事も出来ない。

回復魔法は、生きている者限定だ。死人を復活させることは出来ない。

まさか......こんな形で死ぬとは。


「ミッシェル、もう......」

「あぁ......」

「そんな......」


スレッツさんが、目を見開いて見つめていた。

それもそうだ。ついさっき、自らの娘がこの町に魔物を放った犯人だと知り、それについて問いただしている最中に今度は死んでしまったのだから。

もう訳が分からない。パニック状態でもおかしくは無い。

理解できな過ぎて寧ろ落ち着いてしまっている。


「嘘だ......メリアス......メリアス!!」


ビクともしないメリアスに抱きつく父親。

俺にはもうどうすることも出来ない。

メリアスの仲間達も、全く同じ状況だ。

全員が自殺。明らかに計画的なものだった。


「メリアス!!目を覚ましてくれ!頼む!」


泣き崩れるスレッツさん。

しかし、メリアスからは何の反応も無い。


「スレッツさん......」

「勇者様!勇者パーティーなら何でも出来るんだろ!?どうにかしてくれ!!娘を......どうか......!」

「残念な事に、亡くなってしまった人はもう、どうする事も出来ません」

「こ、こんな......こんな風に縛り上げて......娘が死んだのはお前らのせいじゃないのか!?」


あぁ、言うかと思っていた。

どうせそうやって、責任を俺達に擦り付けるんだろうと。

そんなことをしたって、娘が生き返る訳でも無いのに。

スレッツさんの気持ちは分かっているつもりだ。だから、それを咎めたりはしない。

元を辿れば、俺にも責任はある訳だしな。

だからこそ、本当に申し訳ないと思っている。


「エナモーラ」


ミッシェルが言った。

聞いた事の無い言葉だ。魔法の名前か?


「別名『万死の果実』。一万回は死ねるという程の猛毒を含んだ実だ。正確には、毒があるのは実ではなくその種だがな」

「植物の名前か」


エナモーラ。

思い出した。そう言えば、前にミッシェルからちょっと聞いた事がある気がする。

猛毒の果実。美しい紫色の花を咲かせるが種に猛毒があり、どんな巨大な動物でさえ体内に取り込めば数秒で即死すると。

種はその死体から栄養を摂り、再び紫の花を咲かせるらしい。結構グロテスクな植物だ。


「こいつらが飲み込んだのは、恐らくエナモーラの種だ。奥歯に仕込んでいて、噛み砕いて中身を飲み込んだ。口の奥からそれらしい欠片が出てきたし、間違いないだろう」


即死だった。

即死に対して、俺の回復魔法は全く機能しない。恐らく、他のどの回復魔法でも間に合わなかっただろう。

仕込んでいた......という事は、初めから死ぬつもりだったのだろうか。


「そんな......」


一番落ち込んでいるのは、もちろん父親であるスレッツさんだ。

情報を何一つ聞き出せなかった。

なのに、目の前で死なれてしまった。

まるで情報を何も与えないと言わんばかりの自殺だ。

メリアスの死体に抱き着いて泣くスレッツさんの声だけが、大きく響き渡る。

俺達はどうしようもなく、ただ立ち竦んでいた。

もう何も出来ることは無い。

何も解決する事は無く、この件は幕を閉じた。



────────



町を救った英雄として、俺達はタダで宿に泊まらせてもらっていた。

町どころか世界を救った勇者パーティーだ。何もしていなくても、それぐらいのサービスはしてくれた事だろう。

勇者が来ているということもすっかりバレて、町の人達は俺達を歓迎ムードで祝ってくれた。

死傷者ゼロ。

というのは、メリアス達を除いた数だ。

暗い顔を見せまいと振る舞う如月や早瀬さんに、俺は普通に感心していた。人々を安心させるのも勇者パーティーの仕事。

象徴たる勇者が暗い顔をしていては、人々は心配になってしまうものだ。

疲れを癒す間もなく歓迎され、やっと朝食で落ち着くことが出来た。

俺達以外誰も人がいない場所。広い宿の一室で、全員で丸いテーブルを囲って食べる。

食事まで人に見られていては、身が持たないからな。とは言え、俺達はもう皆限界だろう。

疲れもそうだが、何より成果が無かった事だ。

だが、俺は知っている。メリアスが真の敵では無い事を。

メリアスが持っていると思われた大量のサナティオは、まだ見つかっていないのだ。

だから、こうして落ち込んでいる暇は無い。


「皆、メリアスさんから何の情報も得られなかった事も、死なせてしまった事もとても悔しい。その気持ちは十分に分かる。だけど、今は切り替えていこう。幸い、犯人はもう見つかったのだからね。後は隠してあるサナティオを探すだけだ」


如月はそんな事を言った。

犯人か。根本的な話で言えば、まだ犯人は見つかっていない。

それにサナティオだって、あれから結構な時間探し回ったが未だに見つかっていない。


「まさか、一件落着とでも?」

「違うのか?」

「いいや違うね。サナティオの入手法や栽培方法。それにサナティオが見つからないことも、メリアス達が自殺した事も、何か違和感がある」


追い詰められたからと言って、わざわざ死ぬ必要は無いはず。

あの状況なら、サナティオの在処を教えたくなかったから死んだと考えるのが自然だ。

拷問される前に、楽に死ぬ。

考え過ぎだろうか。

いや、僅かな可能性でも考え無ければ、本当にここで終わりとなってしまう。


「違和感?」

「そうだ。ガイ......何とかって言ってたな」


メリアスが死の直前に放った言葉。

ガイ何とか様の導きがどうとか言っていた気がする。


「それなら、ガイレアス教で間違いないだろう」

「ガイレアス教?」


俺もミッシェルも首を傾げた。

勇者パーティーは全員知っているようだ。

恐らく魔王討伐の旅で、知ったことなのだろう。


「ガイレアス教は、植物の神ガイレアスと呼ばれる、この世界のはるか昔に実在したと言われているものを信仰する過激派の宗教だ」

「宗教?」

「そう。ガイレアスはこの世界を植物のみにしようとしているらしい。植物を愛し、それを食す動物を寧ろ食べる。豊かな自然を汚す植物以外を、酷く憎んでいる」

「やけに詳しいな。どこでそれを?」

「前に同じ宗教の奴に会った事がある。日本にいた頃は、宗教なんてあまり気にしたこと無かったけど、この世界ではそう特別な事でも無い」


なるほどな。

宗教か。ならメリアスの仲間も、同じ宗教の信者だろう。植物系の宗教......サナティオに興味を持つのも納得がいく。


「過激派と言っていたが、例えば『この世界を植物でいっぱいにする為には手段を選ばない』......って感じか?」

「その通り。例え魔物であれ、利用できるものは利用する。特に草食動物とか、ベジタリアンに対しては容赦が無い」

「という事は、サナティオで人類を破滅させようとしていた......って所か」

「そうだろうな。少なくとも、サナティオを使って何か企んでいたことは確かだ」


俺なら、サナティオをばらまいて人類を自滅させる。

ガイレアス教の連中も、似たような事を考えたのだろう。


「もうこれで、メリアスさんが犯人であった事は間違いないだろう。何もしていない人が自殺するだなんて考えられないからね。まだサナティオをどこに隠しているのかは不明だけど、サナティオを広めていたのはメリアスさんだと分かっている」


俺はずっと、村を襲ってサナティオを盗んだのは盗賊だと思っていた。だが、もしかしたら別の奴かもしれない。

村から盗んだのもガイレアス教の奴だったのか。それか、村に信者が居たとか?

どちらにしても、サナティオの存在を知り、利用する為に村を襲った。


「ガイレアス教の教祖が、この町にいる可能性は?」

「明来君、それが......」


早瀬さんが申し訳なさそうな顔でこちらを見ていた。


「ガイレアス教はもう解体されたの......」


なに?

解体された?という事は、もう既にガイレアス教は無くなってしまったという事か。


「色々あってね。最終的に解体させて、教祖も捕まっているはずなんだけど」


でもほんの数時間前にその信者が居たじゃないかと言いたかったが、別におかしなことでは無いか。

信者全員を殺したという訳でも無いだろうし、残党としてひっそりと残っていても不思議じゃない。

ただ問題なのは、再び活動を再開しだした事だ。


「新しい教祖が見つかったとか」

「どうかな。ガイレアス教は、あの教祖あってのものだったからね......」

「何故だ?」

「固有魔法が植物を操るものだったんだよ」


あぁ、なるほど。

それは確かに、植物の宗教の教祖にしてはこの上ない能力だ。固有魔法持ちというだけでなく、まさに教祖として産まれたかのようなものだな。


「ガイレアス教は、ガイレアスという神を信仰する宗教だ。そのガイレアスの代弁者となるのが教祖らしい。だから、他の人では認められないんじゃないかな」


それもそうか。

そもそも、教祖が居なくたって自分達だけで考えて行動したという事もありえる。

メリアスは、昔からずっとこの町で植物の研究をしていたそうだし、サナティオを盗んだのはメリアス本人では無い。

仲間......やはり、小規模ながらもガイレアスは教祖不在で動いていると考えられる。

サナティオを何者かが村から盗み、メリアスなどのガイレアス教信者を使ってバラまいている。

今のところは、これが一番有力な説だ。

そう考えると、別に村からサナティオを盗んだのはガイレアス教じゃなくても成り立つのか。

他の協力者がいてもおかしくは無い。

例えば、盗賊が盗んでメリアスを利用したとか。しかし場合、目的は不明になる。

盗賊なら、ガイレアス教を利用してばら撒くよりもガイレアス教に対して売った方が金になるはずだ。

金が目的でないのなら、盗賊にどんな目的があるというのか。


「ふむ。では犯人はメリアスさんではなく、もしかしたら教祖の他に指示を出せる人が居るのかもしれないという事か」


未だ入手ルートも、メリアスが持っていたはずのサナティオがどこにあるのか、何も分からない。

だが、ガイレアス教が関わっている事だけは分かった。


「俺も最初はメリアスが元凶だと思っていた。けど、それだけじゃ説明がつかない事が多い。自殺にも違和感がある」

「その違和感って言うのは?」

「それが説明出来ればな......ただ、諦めて死んだとか。サナティオの隠し場所を知られたくなくて死んだとか。そういう事だけじゃ無いと思うんだ」


そう、問題は自殺だ。

メリアス達は呆気なく死んだ。死んでみせた。

自らの口封じに、自分で命を絶ったのだ。

自殺......捕まる前から、既に毒を口に含んでいた。

念の為、捕まってしまった時の為か、最初から死ぬつもりだったのか。

それにしても、死ぬまでする事は無いだろう。

サナティオをどこかに隠しているのならそのうちバレるし、隠していたところで何も得は無いはずだ。もう仲間も全員捕まってしまったのだからな。


「仲間......」


何かを、見落としている気がする。


「早瀬さん、メリアスはどこで見つけたんだ?」

「門の近く。門付近には魔物が居なかったから、怪しいと思ったんだよね。魔物を作った本人も、攻撃されるらしいしね。メリアスさんは一応隠れてはいたけど、周りに人も居なかったし、ちょっと辺りを吹き飛ばしたら見つかったよ」


走った時の風圧で、周りを吹き飛ばす事も可能なのか。

全く、恐ろしい能力だよ早瀬さん。

だが、また一つ疑問が出て来た。


「魔物を作れるのなら、検問を突破する事も可能だったはずだよな。メリアスは、何故逃げなかったんだ?」

「......確かに」


魔物に襲われると言っても、見つからなければ問題は無い。

門付近で魔物を作れば、門番を襲わせて自分は脱出する事も出来る。

何故それをしなかったのか。

時間はあったはずだ。


「何か逃げられない理由があったのだろう。例えば、仲間を待っていたとか」

「自殺する為の準備をしているような連中だぞ?仲間思いだとしても、仲間を置いて行く覚悟くらいあったはずだ」


仲間......そうか仲間か。

何も、捕まった奴らだけが仲間という訳では無い。

俺は馬鹿だ。

こんな簡単な事にも気付けないなんて。


「......時間稼ぎだ」

「え?」

「仲間が他にも居るんだ。全員死んだわけじゃなく、もっと他に」


他に逃げている奴が居る。

なぜもっと早く気付かなかったのだろうか。仲間がアイツらだけだと、なぜ決め付けていたのか。

メリアス達は、わざと目立つように......見つかりやすいように魔物を作っていた。

囮にしたのは魔物ではなく、自分達自身。

メリアス自身だった。


「メリアスはただの囮で、他にもっと重要な人物がいた。俺達にはメリアスが犯人だと、そう勘違いするようにわざと怪しまれるような行動をしていたんだ。そして、本命の仲間を逃がした」

「それは─────確かに、俺達は最初からメリアスさんが犯人だと決め付けていたな......」


何をしているんだ俺は。

一度感じた先入観は、中々消えることは無い。

早くこの騒動を終わらせたくて、無意識の内に考えることを放棄していたのかもしれない。

今更だが、やっとその事に気付けた。


「メリアスは、俺達がこの町をすぐには出ないように、ずっと犯人を演じていたんだ。そして、自らの口封じの為に死んだ」


もし、あの時メリアスがこの町から逃げていたら、間違いなく俺達はすぐに追っていた。

そして、本来メリアスが逃がしたかった重要人物までも見つかっていたかもしれない。

少しでも逃げられる可能性を上げていた。

その為なら、人の命をも道具として使う。

......そういうやり方をするのが、ガイレアス教か。


「その逃げた奴が、サナティオを持っているという事か」

「そうだろうな。果たして犯人は......一体誰なんだ」


盗賊では無い。

教祖でも無い。

メリアスですら無かった。

なら一体......逃げたやつは誰なんだ。


「分からない......急に分からなくなってしまった」


如月達には、盗賊の事を伝えていない。

勇者パーティーは、どこまでサナティオが広まっているのか。広めているのは誰かを追っている。

だが俺は、サナティオを栽培し、売っているであろう盗賊を追っている。

隙あらば先に捕まえようと思っていたが......もう、分からなくなってしまった。

もはや敵が誰なのか、何も分からない。


「とりあえず今の敵は、教祖不在のガイレアス教残党軍ということにしておこう。これでまだ終わりでは無かったことは残念だが、中毒症状を治す方法も調べなくてはならない。まだ道のりは長そうだ」

「......そうだな。この事に気付けただけでも、今は良しとしよう」


ガイレアス教か、それを利用しようとする誰かか。

詳しい目的は未だに不明だが、サナティオを広めるという行動は間違いない。


「次の場所へ行こう。もう既に、広まってしまっているかもしれない」

「そうだな、急ごう。次の目的地はコプティラ王国にしよう」


俺達は、ゆっくりとご飯を食べる事もままならず、この町を後にした。

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