第7話 反撃と絶望の刃
フロアボス"
僕たち2人が最大火力のスキルを放ったことで得た成果。それはどうやら
そしてその真空によって減少された威力のスキルで、
「あの鎌のせいで僕らのスキルが弱められたみたいだね」
「そのようですね、非常に厄介な武器です。しかもまだ相手の手の内をほとんど見れていません」
「それに対して私は総量の半分の魔力を消費しています。リュウシンもおそらく半分ほどしか残っていないでしょう」
目の前にパネルを開くと魔力量のゲージは半分にさしかかっている。
現状の僕の武器を確認する。スケルトン
5メートルを超える
ティエリのスキルは僕が見てきた以外にもたくさんあるらしい。しかし最大火力のスキルを抑えられた今、他のスキルを使ってもダメージが通るかわからない。
「あの鎌の一振りによってどれだけ強力なスキルでも弱められてしまうのなら、あの鎌の防御で対処し切れないほどの手数で攻撃したらいいのです」
『
そう唱えると多数の炎の球がティエリの周囲に生まれる。
理解した僕の役割、それは
その時、
全ての攻撃を避けるべく、
「まだまだ、もう一発」
『
ティエリは飽和攻撃の手を緩めない。
明らかに大量の攻撃に
僕は鎌の振り終わりを狙い、腕を振り降ろす。
『
ドゴォーン!
今回は間違いなく
その瞬間、強い殺気が
間違いなく奴を怒らせてしまった。
キィィィィィィイン
真横を斬撃が通り過ぎ後方の柱に当たり、真っ二つになるのを確認できた。
再び鎌が振り下ろされる。
キィィィィイン
「ティエリ!」
ティエリは消耗状態でまともに避けられそうではない。
スケルトン
この剣で受け止めることができるのか、いややるしかない—
ガキンッ!
斬撃を剣で受け止める。重いッ!
しかし、かろうじて斬撃をいなすことができた。
前を見ると
表情が不気味にも笑っているように見える。
キィィイン キィィイン キィィイン
明らかにさっきより鎌を振り下ろす速度が速くなっている。
今までのは予行練習だと言わんばかりに
斬撃に合わせて適切な角度、適切な威力で剣を振り下ろし、斬撃をパリィする。
とても集中力がいる作業。少しでも切らしたらどうなってしまうのか。
今度はこっちのターンとばかりに
時間にして5分ほど。その
リュウシンの身体からは大量の血が流れ落ちる。
「リュウシン…!」
ティエリはここまでのスキルの多用によって魔力、体力を大きく消耗し、斬撃が降り注ぐ間一切リュウシンを援護することができなかった。
もはや反撃の力が残っていないと判断したのか、
「まだまだ…」
『ガラクタ収集』 『ガラクタ収集…』
近づいてくる
ドゴンッ ドゴンッ
直撃するがもはや相手は意にも介さない。
スラム街ではもがくことを諦めた奴から死んでいくんだよ。だから僕は最期まで諦めないぞ。
『ガラクタ収集』を使い、何度も
しかしもう目の前に、
僕はボロボロになった腕、握力の入らない手で刃こぼれしたスケルトン
今、
第7話 完
この作品がいいな!って思ったらぜひフォロー、星、コメントお願いします!いただけたらマジで描く原動力になります。
朝に投稿しようと思ってたんですが間違えて文章全部消しちゃって直してました。
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