シャボン玉メンタル
@zakayu
第1話 自己紹介
男性。20歳。大学生。僕を簡単に自己紹介するならこのようになる。
属性の羅列に過ぎないね、と言われてしまえばそれまでなのだけど。
いってしまえばどこにでもいる人間でもあり、しかしそんな人間ではありたくない!と願ってしまうほどには凡人なのだ。
ただ、僕のことで特筆すべき点が一つだけあるとするならば、
ものすごく繊細なところだ。
こんなことをわざわざ自己紹介で言ってのけるのであれば繊細なんかじゃないよ!と思った人も多いだろう。ふふん、だけどここは僕の思考の独白場なんだから、人前で自己紹介するとは全然違うよ。
繊細さんとかHSP(Highly sensitibe person)とか?って聞かれたらそうだねって答えるよ。ただ、そんなポッと出の概念なんかの枠組みに収まって簡単に理解はされたくはないかな。
自称の人たちもたくさんいるし、もともと正式な診断もおりないし、、
まあこの辺は語りだすと長くなるからこの辺にしておく。
どのくらい繊細なのかと聞かれたら、桃がつつくと黄色くなっていくくらいには繊細かな。いや、もっと繊細だ。シャボン玉をつつくとすぐにパチンと割れてしまうぐらいには繊細なんだ。
僕に言わせたらガラスのハートなんてものはあまりに強すぎる。
あの一枚が割れることは一年に何回ある?数年に一度あるかないかじゃないか。
台風がきてもなんの問題もございませんって顔で鎮座してるだろ。
シャボン玉はそんな偉業は達成できないんだ。
そう、僕はシャボン玉メンタルの持ち主。
あまりに脆いんだ。
シャボン玉メンタル @zakayu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。シャボン玉メンタルの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます