第二十四回桃園の誓い
「では大佐殿、ご起立ください。お疲れさまでした」
マチス少佐が介助しバショク大佐を立ち上がらせる。
「いや、まだワシの処分が」
「あ、そうでした、御当主」
もー、ごとーしゅといいつつ「おい」て感じだよwww言い方!
「いや、つーか大佐の上てツェペシ侯だろ?木星圏の雄じゃん。俺如きが
悲嘆のハマミを軽く抱き寄せ背中ぽんぽんしながら頭を撫で、ルフィへ渡し疑問する。
「そのツェペシ候からです。メレッセ伯の存念次第と」
「はくwwwもーいつのまにか中尉とか突然に伯とかなんなんやめてよ・・・」
俺ら凡々属にとって超重要イベントの昇進昇爵を「気づかなかったの?」て感じでやんのやめて・・・
戦後突然名を挙げたツェペシてたしかハマミの親戚で戦中にザイオン本国から向かった停戦勅使のナントカって皇族だよな確か。
ハマミの排除は表の
で、なんで俺にやらせる。
母親案件か?わかんねーぞ!
「大佐殿。その~・・・ツェペシ候のお心、解かりました?」
ハマミが家族だったんですね、てとこまでは求めんけど。
「私にも孫娘がおりますので」
おもわず片口端が上がる。
「マチス、この件の損害は?」
「先方共にありません」
母が噛んでんならゆるふわ決済が正解だろ。
「では、貴公を介し候と好誼を得たことを喜びましょう」
おまえはノー眼中よ、て風で手を向ける。
マチスが縄を断ち、バショクが俺の手を握る。
「恫喝に脅迫で攪乱、復讐者を唆し死角からの必殺を謀りながらも更にあの30機のダメ押し・・・正直ホレました」
もう先生とよばせて!つか母と結婚して当主やって欲しい。
・・・それはかわいそうか。
「難なく食い破られました」
「アレは仕方ないでしょう。
「ですな。伯にも、我が主の意思を完璧に掬い上げたと確信した直後、すべてがひっくり返った驚きを想像して頂きたいものです」
笑う。
有能な人間が
虚構世界あるあるだが、それに助けられた身としては笑い受けるしかない。
マチスがグラスと酒を差し出し、三人で互いに注ぎあう。
お前が用意するあたりが微妙だな
私はすでに
我が主の信頼こそ誉。疑念無用に
乾杯。
実のないハナシを繰り返しながら三本開け、部屋に帰り寝た。
別に誰も死ななかった。
シャワーを浴び、待機任務に就く。
休憩室へと向かい、コーヒーを買い、エアコムで脱糞案件の動向をエゴサしながら昨日を振り返る。
「よう、連隊長達と飲んだんだって?」
「ああ。いやー、酒飲めるってのはいいな」
「ん?いつも俺らと飲んでんじゃん」
「・・・俺は飲めなかった期間が長かったからな」
不味い、以外に不満があったわけではないし、正体を無くしてゆく友人達や女に寂寥を感じたわけでもない。
ただ、こうして飲むようになって・・・少し惜しいと感じるだけだ。
「じゃあ浴びるしかねえや」
「違いない」
何事も無く任務を終え、カラオケブースへ行きエレアコを握る。
間仕切りのみで基本開放なのは遮音がエアカーテンだからだ。
もし前世戻れるなら持って帰りたい・・・
なんとなしにツェーのトライアドをじょり~ん、と鳴らし、アー・・・マイナー・・・ん?
かっこよくドイツ語でアーとか言ったはいいが、マイナーてドイツ語なのか?
まーいーや。エー、エフと継いでゲー、ツェーで〆る。
オナる前に階段から一階を確認していた少年時代を思い出しながらビクビクと周囲の無人を確認した後、下降系のコードを進行させながらハマミに贈ったバラードを歌う。
みんなが好きな明るくちょっと切ない、聞いて心地よい進行で誰が描いても名曲しか生まれないとプリプ〇という雑誌の記事でその気になり、心奪われた瞬間のハマミを描き上げてみたのだが当人には不評だった。
作った時は流石プリプ〇!神の歌が生まれました!!!!!など得意絶頂だったのだが、こうして転生して歌ってみると拙さと痛さが混然一体となって俺の精神をどこまでもひたすらに苛んでくれる。
あまりの苦しさに途中から同コード系ミリオンのエンディンガーレインに切り替える。
うーんこの安心感・・・よし、俺の精神は癒された。
「なーに、ジュリアンてギター弾けるの?」
うわああああああ!!!!!!!!!!!!
お母さんより恐ろしいハマミが見ていた。
=========================
あーなんか無機的な契約儀式から一転、直後に心情を吐露して敵同士認め合う(本主役はひたすらびっくりしてただけ)系のこのシーンもなんかのパクリな気がする・・・銀英伝とか??蒼天航路かも・・・
駄目押しの~てあたり特になんか印象がおぼろげに浮かんでるんだよな~あと冷や汗自慢大会も・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます