我は、我である
「あれ?どーしたんですか??」
俺はいつのまにかホッケー部の前に居た。
ブワッ、と冷や汗が湧き出す。
「いや、なんか宇宙が壊れちゃうんじゃない?て不安になって・・・」
ごめん・・・きちゃったwwwww
「あー、ダイジョブですって!てゆーかこのままどんどん進んでくださいよ今めちゃくちゃハイスコア飛ばしてますから!」
「え?そうなん??」
「あたりまえでしょ、死ぬはずの美女美少女美幼女何人救ってると思ってんですか?しかも子供まで大量生産してるし!!!一体召喚時の悪い予感はなんだったのかと」
「いや、あんとき言ったまま動いてるだけなんだが・・・」
「いやいやいや、ほんと元の魂と入れ替えてよかったですよ!」
胸に刺し貫かれるような痛みが突きたつ。
『あいつ、死んでよかったわなw』
女を次々と身代わりに殺し生汚く命を繋ぎながらも、蟲のように叩き殺され一顧だにされなかった悲しい男・・・主人公のキチガイパワーに翻弄され続け、ゴミのように掃き散らされ消えるしかなかった・・・おそらく監督からも「あと三話か・・・あ、そいやコイツもういいや、退場」てな感じに・・・はどうでもいいか。
つーか、このシリーズ作った貧山監督こそ神だろ。
キャラクターを生み出し、因果を立てつつただ一人の人間を主役とした現実には存在しない最終目標へと収束させてゆく・・・
ともかく、架空だろうが虚構だろうがみじめな人生だろうが、生み出された人間の生を奪い欲望の実践を謳歌しながらも更に、あろうことか評価をうけ喜んでいる。前世で笑いながら捕虜や子供撃ち殺してた兵士と何が違う?他人の痛みをえぐり、その悲しみ、怒りを感興するハマミと何が違う?
やりましたハイスコアです!
褒めて遣わす
「うーむ、この件ではとりあえず頼れないということか」
「いえ、宇宙は大丈夫ですって!問題ございませんよホントに」
「でも宇宙の意思とかがさー」
「宇宙に意思なんてございませんて!光と力で出来た・・・人の世にあるコンピュータと同じ厳密な計算機ですから!これは神である私が保証します!!!!!!!!」
うーむ。。。
これ以上は舐めた態度をとるのはかなり後ろめたいものがある。
いや、もちろん恐怖もある。
大丈夫だ、俺は恐れているぞ、ホッケー部を。
「そうか、わかった。・・・その、なんか悪いな。オナ二ーが遅れててさ」
「えっ?オナ・・・ああ!その件はクリアしてます!もういつでも次の転生や昇天に移ることが出来ますので、そのときは又何卒このFラン神をごひいきくださいますよう」
「え?マジで??いつクリアしたの?」
「ええと・・・みっくんの功績を正しく証したシーン、三人と一人の女を身を削り満足させ続けていること、それとなによりもオリジナルの胸糞系わき役のジュリアンという人格に強く深いうしろめたさを常に感じている所ですね、今でさえも。コレは神としてコブシ握りしめて頷きまくること禁じ得ませんよ。この心根が欲しくてワザワザハイコストの日本から召喚してるんですから」
ああ、神的に信仰を刺し込むスキが大きく見えるとかそういう・・・つか、え?・・・オナ二ーで世界を救うこととどー繋がんの?・・・つか日本関係あるか?原罪系の思想て東西からの輸入もんばっかじゃん・・・
いや、変なコト言ってたてつくべきじゃないわ。
むこうは向こう。
俺は俺。
「そうか・・・じゃ、また困ったらくるわ」
「いつでもどうぞ!ごひいきに~・・・今の調子でいけば昇天どころか昇神も夢では・・・・・・」
マチス少佐の部屋だ。
「あー、結局壮大な無駄足だったわ・・・おいマチス、ダメだ。神は頼れん」
「は、その・・・お話が追いきれません」
「フン、ハマミを殺すことで得られるものは?」
「ザイオン残党の精神的支柱ならびに大義を消滅させ、存在の疑問を世論へ浸透させることで組織の早期瓦解消滅を期待できます」
「生かすことのデメリットは?」
「排除に動く他閥との連携に難しい折衝を強いられます。お傍の御当主も常時テロの危険に」
「それだけか。・・・あ、いやお前らには負担だわな」
エアコムで関係している貴族財閥と政治背景をずらら~~~と並べる。
「うーむ、こりゃあ端から潰してったらユニオンが消えるな・・・」
前世でかっぷ麺の値段知らないからつって俺ら国民に引きずり降ろされた総理を思い出す。
その後は一定レベルの知識層から外資を呼び込んで日本を草刈り場にしてるだのなんだの言われてたが、いざこうしてコッチで邪魔な家や組織を潰そうとしてみるとどう国を守っていたのかがよくわかる。
いろんな利権やらが絡み合い、潰すとこちらの餌場が消えたり、友好だった派閥からの敵視を被ることになったりするのだ。
生かしといたほうが無難だろ?だから喧嘩でやめておこうぜ。
えええええええ国際政治めんどくっさ。
ごめんなさい首相。おれ、こっちの才能無いわやめやめ。
たぶん俺が挑戦したら食い散らかされるだけで終わる。
「よし、追放しよう」
そーだよサイコ集団ヴェーダに押し付けりゃいい。
そもそも奴の獰猛かつフリーダムな本性は主人公側にこそ相応しい(蒼天李傕感)。
ルフィ、すまんな。
お前は大気圏で燃え尽きてくれ・・・
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コンピューター『
一次元が神、二次元が出力機械、三次元が排泄物集積所
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