軍民併設宇宙港『緑の丘』
「うっ・・・ぎもぢわる・・・っ」
俺は二日酔いでボロボロになりながらも緑の丘宇宙港になんとかたどり着いた。
腹になんも入ってないからゼロGゲートの付近は楽ではあるが・・・
「お兄・・・ジュリアン様、神聖系の魔法を実行されればよろしいのに」
エンリカからナイス提案。
「う”っ、わすれてたわ・・・俺にキュアキュア~・・・俺にデトキッシュケアケア~・・・ふっ、ああ~スッキリしたぁあああ!」
「はたで見るとちょっとアレなひとの一人芝居にしか見えませんね・・・」
「いや、俺も正直自己暗示くらいにしか思ってないが」
狭くも広くも無いポートの入出ゲート付近で
「バリドロム艦長の船が入ってきたわ!」
「ギャアアアアア!!!!!ステギィイイイ!!!!!」
絞め殺された豚ような絶叫が、ターミナルの観覧窓から上がった。
感極まったのか何人か浮いて(倒れ)たりしてる。
「なんだあのスタンピードは・・・」
「ヴィジュアル系のアイドルでも入港したんじゃないですか」
みーちゃんにまたミョーな前世のチートを開陳してしまっていたことを思い出す。
この世界のミュージックシーンは知らんけど・・・
バリド・・・なんてアイドルいたっけか?・・・ああ、いたわカンチョーだよ浣腸。
ガムダルファーストでソクブランの艦長やってた奴。
たしかユーミもバリドロム見ようと軽音部抜けてきたら部員全員ココに居て・・・
いや、大丈夫。
僚機、しかも自分の女身代わりに殺しといて行きずりつかすれ違っただけの女男の尻触るそんな無節操下げチン野郎の烙印はまだ負ってない。
・・・いつか負う日がくんだろーな・・・俺マジでリーゼの運転()下手だし。
女はもー絶対に作らん。嫁?恋と嫁は別腹だ。
あー、嫁の男が下げチン地雷の起爆ワイヤ引っ張ってくるかもしれんのか・・・悩む。
エンリカ?
彼女はユーミ追っかけてヴェーダっつーサイコ集団のテロ屋にとらばーゆ(前世60代の語彙らしい)するから最終回前まで無事のはずだ。
保険も年金もないんじゃなかったかあそこ・・・
ダナーンズはめたくそ厚いぞそこらへん。
オスギデス落下の件でザイオン係累からの血の復讐大感謝祭連発にビビリ上がったユニオン系列の企業財閥(むろん俺家も入ってるw)他から怒涛のジャブジャブ出資で出来た大規模武装組織だからなwww
夜見た公女ディスり系資料もそんなバイアスの一つなのかもしれん。
そいや作中でダナーンズは私設軍団だの処刑組織だの言われてたっけか・・・
つーか、だからなんでそんな組織に首魁の公女が・・・
「二人ともおはよー」
「これは公女殿下閣下」
声は聞こえど姿は見えず・・・ハマミか。
声届く範囲だとマジ視線下げんと見えんな。
つーか殿下閣下??あによそれ・・・
「はよー。ご挨拶先んじられしこの失態、身を捧げ償いとうございます」
「うむ、殊勝である。胸を出せい」
エンリカのムネを頭に乗せその腰に抱き着くハマミ。
深呼吸してる。
何のプレイなのか・・・
(ダナーンズが・・・)
(子供までつかって何を?)
(イメージ戦略だろ。殺りすぎなんだよあそこは・・・)
子どもとか言われてんぞwww
・・・しかし、たしかに子供に制服着せてるとしか見えん。
こりゃ外聞悪いわな。
「ん・・・?おい、出てきたぞハマミ」
「え?ほんと?!」
最高の笑顔でエンリカから離れてゲートへ駆けてゆく。
「なんか・・・すごく和みますね」
「ああ・・・ガキどもに会いたくなっちまうわ」
いくぞ、と尻を叩きゲートへ向かう。
「おい」
「あん?」
なんか尻叩いた手が掴まれ・・・
胸部に丸太が激突したかのような衝撃。
直後下がった顔に素拳が撃ち込まれ、世界が回転する。
あー、ゼロG格闘ゼミ真面目に出とくんだった・・・
三―ちゃんの黄色い悲鳴。
あの声音は『あたしは無力な傍観者です』か『すべてを捨てて追いかける男を発見しました』のどちらかだが・・・どっちにせよあっさり離脱選びやがった・・・
つか、え?折ったフラグ刺し直しちゃったおれ??
フラグ変数A$に ”サワル シリ” 代入されちゃったの?!??!
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