悪の一輪
「おじ・・・お兄ちゃん、トキってなあに?」
「ん~?トキ??知らんなあ~~~~~」
この餓鬼いまおじさんて言おうとしただろ。
おもわずいじわる気分でアミバってしまった。
おれはおじさんなのか?!
若返ってんねん、高校生やぞ!
・・・まあ前世の感覚だと白人て中学生くらいから突然30歳くらいになるイメージあるからわかるところもあるかもしれん。
「あのね・・・」
「うん、座ろっか。どうしたの?」
なんでこんなトコ座ってやがんだよ入って来いよせめてあと三メートル。
「入ったら、見つけてくんないと思って・・・ここで座ってたの」
ああ~~~かぁわええぇえええ胸がきゅうんとくるぅううう!!!!!!!
「そしたらね、だれもいなくなって」
「そっか、考えたんだな。偉いぞ」
偉くねーよ!ナニ言いたいのかもサッパリわかんねええええ!!!!!!でもこんな可愛い子供が一人で死んでんのみたら悲しすぎてうんこ出来なくなって大腸破裂して死ぬかもしれんしせめて一緒に死んでやれてよかったかもしれん。つーかアマーリエが一緒に死んでやれよなんで俺なんなんなんなんなんなん
あ、オレが突き飛ばしたからか・・・ほんとなんなんなんなんなんなんなん
みーちゃんが上着を脱ぎ始めた。
「あつくなっちゃった・・・」
え?誘ってんの??ドン引きだぞ。
・・・・・いやいやいやいやいや性欲ブロックされてる幼年児が誘うワケねーだろ俺の思考にドン引きだわ。
「んー、脱がない方が涼しいんじゃないかな。こっちおいで」
セーターとシャツをまくり上げ、みーちゃんをすっぽりと中に仕舞う。
立てたヒザを寄せ抱え、ジャケで包んで完全防御。
「ほんとだ・・・おにいちゃんのが涼しい」
うーん、サウナ化してきたか。不味いな。
もう墜落終わってて只今絶賛破局災害中なのかな~マジで外居た方が楽だったんじゃないの?
むちゃくそ熱い。
まぁ死ななくてもなんとかなんだろつって最高のババを引いちまった感じだ。
ジャケット他上着は断熱の役に立つどころか発熱したように熱くなり投げ捨ててしまった。
みーちゃんがやばそう。
はやくも限界ぽい。
「おにいちゃん、あついの・・・たすけて」
あああああああ俺がテロリスト化してしまうううううう!!!!!!!!!
この後俺だけが救出され「お子さんは助かりませんでしたか・・・ザイオンめ、ひどいことしやがる」「あいつらに復讐してやりたい!」「復讐はなにも生まない、新たな幸せを探すべきです」「助けを求めながら殺された子供達の声が耳から離れないんです!」「そうですか・・・これは核爆弾と敵国首都()行きの切符です。声がしなくなる迄お守りとして持っていてください」「あらコレホンモノなの?ポチッ」「アッ―――――!!!」
スロバキア語だったかな~、うぃん97時代に流れてた戦場鬼畜映像にそんなんあったっけと思い出しながら必死にフーフー(w)し自分の汗と唾液をみーちゃんのヒタイにこすりつける。カベに生え際を打ち付け、ピュピュッ!と出た血をみーちゃんの髪に沁み込ませる。
「あ、ちんぽ汁もでそう・・・みーちゃん、どこにかけてほしい?」
「くりーむそーだ飲みたかっ・・・」
「賜りました。ちちんぽいぽい~クリームソーダでろっ!」
飲ませるしかないか、と返した手のひらをちんこに伸ばそうとした時、手には緑色のクリームソーダのグラスが現れていた。
たちまちグラスが汗をかき、バニラアイスが溶け始める。
すげえな、極限状態の幻覚てここまで精細なんだ。
「はいみーちゃん、ストロー咥えて~」
ちんぽではなく、幻覚のほうのストローを向ける。
なんか周囲も一気に冷えた気がする。
狭いサウナにレディーボーデンお徳用10リッターカップを持ち込むな!て叫ぶジジイの声が聞こえるようだ。
グラスのソーダが一気に減ってゆく。
みーちゃんがめたくそ真剣なカオでグラスをかかえ、ストローを吸っている。
スコスコの音をさせた後は、目を輝かせて氷に乗ったバニラアイスへと取り掛かる。
子どもがなんか食ってんのて最高にかわええな。
ああ・・・死ぬ前ににいいもん見れたわ・・・・
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