最終話 結婚
連休が終わり、病院へ行くと皆に婚約が決まった事を報告した。
「ついに、花巻先生も婚約したのですね」
「いや、おめでとう」
「披露宴はするのかな?」
「式だけです」
皆に報告すると、祝福された。
病院中にその話が伝わり、会う人合う人に祝福された。
そして、結婚の準備に入るが結婚式までの数か月は出来なかったそれぞれの両親への報告などをしたが
結婚すると言ってもどちらの両親もあっさりしたものでだった。
太一もあまりにもあっさりだから
「なんか拍子抜けだったけど、これでよかったか」
「今時、こんなものよ」
「そうなんだ」
得意うちの両親は姉たちが結婚したので、あっさりしたものだった。
ただ、本音ではかなり寂しいけど、表に出さないだけだった。
その後、式をあげれる教会を見つけ予約。
式の時に着るドレスはレンタルだけど、これが結構手間だった。
「レンタルでも、結婚ドレスは手間ね」
「晴れ舞台だからな」
「私としては簡単にできればいいだけなのに」
「そういうなよ」
女性として生きている時間の方が長いとはいえ、結婚で自分が女性だとさらに実感した。
式当日、教会で式を挙げる。
2人で勝手にやってと言ってた両親も流石に式には来たけどね。
そして、姉たちも来たけどわたしのウエディングドレス姿を見て
「椿も女になったか……」
「そうね……」
としみじみしてたけど、身体が女になっても姉たちにとっては弟という感覚だったが
太一と結婚して、私を完全に女として見る事が出来たのだった。
教会の結婚式はイメージ通りのモノだったけど、実際にするとなんか恥ずかしい。
姉たちの結婚式に出席したけど、これを人前でしないとならないのかと思ってたけど
実際にやったらやはりはずかしかった。
指輪の交換と誓いのキスをして、式が終がおわりこれで夫婦となった。
皆に見送られて、ブーケトスをして教会を去ったけどこの日は家族との食事会をして終わった、
新婚旅行はお互いの仕事の関係で未定だけど、私は太一の部屋へ引っ越した。
籍は結婚式の前に入れたけど、一緒に住む事で夫婦と実感した。
結婚しても仕事を辞めなかったけど、子供が出来るたらわからない。
ただ、今はTS科の医師としての仕事を続けるのでだった。
「それじゃ、行ってくるわ」
「ああ、気をつけてな。俺は午後からの出社だから」
「行ってらっしゃいのキスは?」
「するから待ってろよ」
太一はそう言って、わたしの口にキスをした。
「椿ってこんな事をするタイプと思ってなかったけどな」
「わたしもだけどね」
わたしは笑ってそう言うと、病院へ向かう。
病院へは今の部屋の方が近いから、引っ越したのだった。
「市川先生、おはようござます」
結婚して市川の姓に変ったけど、まだまだ慣れないが仕方がない。
着替えを終えると、何時もの様に診察室へ行き、TS科の医師の仕事が今日も始まるのだった。
<完>
―――――――—
なんか打ち切り状態で終わりましたが、予定ではもう少し長く書く予定ではありましたが
モチベーションの関係で最後ダイジェストで終わりましたが、エタるよりはという判断です。
当初はいろいろ考えてましたが、思ったよりも広がらない感じもして終わる事にしました。
こんな形で終わりましたが、読んでいただきありがとございました。
とよやま病院TS科 しいず @shiizuu
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