カルテ13 高橋みやびのコミュニティー会 その1
―—時は再びコミュニティー会の前に戻る
花巻先生にコミュニティー会の参加を頼まれたけど、夕季にも声をかけて欲しい
頼まれたので、夕季の家に来ているのでコミュニティー会の話をしてみた。
もちろん、申し込み書類は持ってきている。
「別にいいわよ。みやび以外に同じTS病の患者さんと仲良くなりたいわね」
「わかった、それじゃこの参加も申込書を書いてね」
「わかったわ」
あっさり参加する事が決まったけど、夕季基本的にぼくのお願いは断らないからね。
「ありがとう夕季はぼくのお願いは断らないよね」
「そうね。あと、そろそろぼくをやめてわたしにしない」
おしっこの位置が女の子の位置になったから、これからは一人称を
「ぼく」から「わたし」に変えた方が良いと夕季は言うけど
わたしっていうのはまだ恥ずかしいから、まだぼくで行く。
「みやびはわたしっていうほうがかわいいわよ」
「そうだとしても、まだ恥ずかしよ」
「それなら仕方がないわね」
夕季はぼくのする事やいう事はは受け入れてくれる。
夕季は見た目がかわいいからというのもあるけど、ぼくを受け入れてくれるから好き。
「書いたけど、提出はどうするの?」
「病院の受付に持って行けばいいみたい。今日は土曜日だから、平日の学校帰りにいこうか」
「それでもいいけど、受付は16時までだったと思うわ」
「16時だと……学校帰りは無理か」
「今度の火曜日わたしは診察があるから、みやびのも一緒に出しておくわよ」
「それじゃ、お願い」
「うん、わかった」
ぼくは、参加申し込みを夕季に出してもらう事にしてた。
「ところで……今日も家族がいないけど……この後どう?」
夕季が頬を染めていうけど、このお誘いはもちろんそういう意味。
もちろん、断る理由はないからそのままベッドへに向かった。
―—そして、コミュニティー会当日
ぼくはコミュニティー会が開かれる病院の中で夕季と待ち合わせたけど
冬休みになのに夕季は制服姿で来たから、何でかと聞いたら部活の関係だそうだ。
部活は夕方に終わったけど夕季の学校から家ま1時間、さらに家からから病院まで
1時間かかるから家に帰らないでそのまま来たそうだ。
「帰って着替えたら、遅くなるから学校から直接来たわ」
「そうれじゃ、制服でも仕方がないか」
「それでは、会場にいきましょ」
「だね」
ぼくたちは2階のコミュニティー会の会場へと向かった。
「こんばんは」
「こんばんはです」
「こんばんは、みやびさん、夕季さん」
コミュニティー会の会場へ行くと、花巻先生……と初めてある先生がいた。
「こんばんは。コミュニティー会の担当医師福沢といいます。よろしく」
「初めまして、ぼくは高橋みやびといいます」
「わたしは、林夕季です」
福沢先生に挨拶をするけど、TS科の先生は全員TS病患者だから
外見が女性と言う事は福沢先生も元男性だったのかな?
「あの、こんな事お聞きしてもいいかわかりませんが、福沢先生は元男性ですか?」
「いや、元女性だけど……ちょっとかわった症例でね」
福沢先生は元女性であるけど、性器は男性になったけど外見は女性になるという
珍しい症例と説明されたけど、そんな症例があるんだ。
「そんな症例もあるのですね」
「報告例自体も少なくて、原因はわかってなが命にはかかわらないよ」
「でも、TS病で男性になりましたのに、外見が女性になるのは複雑そうです」
「最初は色々悩んだが、受け入れてれる
「そうなんですね」
やはり、受け入れてくれる人がいるって大事なんだ。
ぼくはそこまで悩んだ訳でもないけど、それでも性別が変わって周りも変化するから
それなりに悩みがあったけど、夕季と出会ったらもっと楽になった。
でも、最初は夕季がTS病だと知らなかったけど。
それでもお互いがTS病だとわかったら、さらに関係が深まったし初めての経験もした。
ただ、女の子同士であんなことが出来るのは、TS病だからかもしれないけど。
「参加者はわたしとみやびだけですが、他の方はいないのですか?」
「今回は君たちの他にもう1人だけだけど、開始時間までまだ時間があるからそのうち来るよ」
「そうですか」
福沢先生の話だと、12月は参加者が元々少ないらしく、場合によっては開催れない事もあるそうだ。
なので、3人でも参加者がいてくれたことはありがたいそうだ。
「こんばんは。あれ、皆さん揃っている事は遅刻ですか?」
「こんばんは。時間はまだ大丈夫よ」
「それは良かったです。でも、19時になりますよね」
もう1人の参加者が来たけど、女性と言う事は元男性のなのかな。
見た感じ背が低くてかわいいけど、ぼくと夕季と一緒の年か、1つぐらい年下かな。
「では、コミュニティー会をはじめるが、とくにどうこうある訳じゃなく
お互い好きなように話すだけでいいぞ。話した事はもちろん、外部に漏らさないし
犯罪やモラルに反する事を話さない限りは、参加者から話しかけない限りは
こちらからはないも言わないから、プライベートな事や性的な事など何でも話せばいいぞ」
福沢先生の説明が終わると、ぼくたちにもう1人の参加者が話しかけて来た。
「ど、どうも初めまして、倉田 了です」
「どうもはじめして、了ちゃん。ぼくは高橋みやび。
こっちはわたしの彼女の林 夕季」
「初めまして、みやびの彼女の林 夕季です」
「えーと、ここにいるって事は元男子同士で付き合ってるって事なの?」
「うん、そうだよ。でも、お互いTS病患者って事は付き合った後に偶然知ったんだ」
了ちゃんに以前に待合室であった事を話すと、苦笑いしたけど仕方がないよね。
あと、わたしたちが同級生って事も話した。
「でも、みやびさんも夕季さんも、出会った頃はステージIIだったから
ある程度は気づくんじゃないのかな?」
「お互い違う学校だったのもあるし、出会った頃は声も見た目も制服も
女子だったから、案外気付かなかったかな」
「そ、そうなんだ」
「みやびと出会った時点で、わたしはステージIIの後期だったけど
ほぼステージIIIまだったわ」
「そこまでいってると、裸にならないと気づかないかも」
ぼくがこう言うと、了ちゃんは顔が赤くなったけど裸に反応したのかな?
お互いの裸は見てるけど、TS病だと知った後だからね。
「えーと、2人はもうそういうことをしてるのかな」
了ちゃんが聞いて来たけど、そういう事ってあの事だよね。
もちろんしてるけど、はっきり言うか悩むんだけど夕季をみると
口パクで『言っても大丈夫』と言ってるので、正直に話す。
「しょ、正直に言うと……してます……」
ぼくははっきりと言ったけど、顔が赤くる。
大丈夫といったけど、夕季も下を向いて赤くなってる。
そして、了ちゃんは再び苦笑いをしてる。
「まぁ、付き合ったらそう言う事はするけど……ちょっとうらやましいかも」
苦笑いをしたから、してる事を軽蔑されたりしないかと思ったけどそうでもなかった。
もしかして、羨ましいって事でだったのかな。
そして、了ちゃんはしまったって顔をしてるけど、思わず本音がでたのかな。
「もしかして、了ちゃんも気になってるの?」
「……かなり」
了ちゃんもやはりそう言う行為の事を気なってたみたい。
了ちゃんは性別が変わった後、そういう事が出来るかとても気なっていた。
「ぼくたちはなんかあっさりできたよね」
「そうね、意外とあっさりだったわね。ちょっと怖いとは思ったけど
好きな相手とそう言う事を出来る事の方が上だったかわ」
「そうなんだ。あと……これを聞いてもいいかわからないけど……」
了ちゃんは聞いてもいいかとても悩んだけど、意を決めて聞いたけど
了ちゃんが聞いたのは
「えーと、どっちが受けで、どっちが攻めなのか気になる……」
と言う事だった。
一瞬間があったがわ、わたしと夕季はお互い顔を見合わせたが、すぐに笑った。
「確かに、それは気になりますよね」
「ごめん、初対面の相手にこんな事聞いちゃって……」
「別にいいですよ、友達にも聞かれるから慣れています」
「そ、そうなんだ」
「初めての時はわたしが受けで、みやびが攻めだったけど、2回目はわがしが攻めで
みやびが受けだったわ」
「そうなんだ……」
「その後はその時々かな。ただ、サイズの関係もあって、みやびの方が攻めな事は多いわ」
「ははは、参考になったよ……」
了君は思ったよりも詳細に話されたので、ちょっと戸惑ってたけどかなり参考になったみたい。
「2人ともぼ……わたしより、年下のに進んでていいな」
「え?」
ぼくと夕季は了ちゃんがぼくたちを年下と言って驚いたのであった。
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