第36話 対戦相手

「さ! まこまこくん! そこの台に手をかざしてみてくれたまえ!」


 名手の言った通りに石で出来た台の上に手をかざす落合


(なるほど、この条件をクリアしなきゃ結界の効果は得られないというワケか、それに魔力消費量も多い教師が五人居てようやく結界を張れるレベル、結界内の物理ダメージ無効という恩恵はデカイが……街やこの学園の防衛システムに組み込むには少々欠点が多いだからこの演習ぐらいでしか使われないのだろう)


 台に落合真の名が刻まれる


「よし! これでまこまこも晴れて我がチームの正式メンバーになれた! それでは早速! 試合じゃー!!!」


 C級立川たてかわチーム

 それが新生名手チームの初陣の対戦相手となった。


「よろしくな!」


 立川チームのリーダー立川 あかしは褐色の良い笑顔の眩しい男子生徒であった。

 彼は名手たちに向けて右手を差し出す。


「うんよろしく~たっちゃん」


 それに立川に負けぬ眩しさの笑顔で応える名手


「たっちゃんだってーうひひ、たっちゃんたっちゃん~」


 立川の隣に立って居た女子生徒が立川をそう茶化す。

 それを無視する立川


「おいー無視するなよーたっちゃん~」

「たっちゃん、無視されてカッシーが寂しそうだよ~?」

「いいんだ。俺は学んだんだ。どうせ俺がなに言っても聞きやしないから無視してやるのが一番だって」

「うぅ~たっちゃん~たっちゃんの旦那~そりゃあんまりですぜ~」

「いいから配置に付け、もうすぐ試合開始だぞ!」

「へいへい、そんじゃまた後でねー名手」


 と呑気に手を振りながらカッシーは姿を消した。


「相変わらず仲がいいわね鹿島かしまさんと立川さん」

「仲の良さならウチ等も負けてないよ!」

「なに張り合ってるのよ……」


 攻撃側

 チーム名手

 チームメンバー名 役割 武器  

 名手 梨里    後衛 狙撃銃

 荒川 小夜    前衛 刀

 寧々不死 羅羽  前衛 拳銃

 華山 愛菜    後衛 長刀

 落合 真     後衛 突撃銃


 防衛側

 チーム立川

 チームメンバー名 役割 武器    

 立川 あかし     前衛 槍

 鹿島かしま はる     前衛 拳銃

 真壁まかべ 庄平しょうへい    前衛 剣

 ふじ 一馬かずま     後衛 突撃銃

 柏木かしわぎ 寧音ねね    後衛 狙撃銃


「よーし! みんな配置についたね! では早速! 試合開始だ!!」

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