第34話 ルール説明
「演習会というのはね、月に一回行われる全生徒対抗の演習大会のことなのだよ!」
「演習……大会? 演習ってなにをするんですか?」
「5対5に別れて先ず攻撃側と防衛側を決めるの、攻撃側は防衛側が防衛している爆弾を制限時間内までに解除したら勝利、防衛側はその爆弾を制限時間まで守り切ったら勝利、演習会で行われる演習のルールは簡単に言うとこんな感じね」
「た、戦うんですか?」
「勿論! でも安心して演習は特殊な結界の中で行われるから怪我するような事はないよ」
「結界?」
結界によるダメージの数値化
その結界の中では肉体的ダメージは全て無効化されそのダメージは全て数値として表れる
例えば結界の中で肩をパンチしたとしたらパンチされた側の頭上に2だとか4など数値が表示される勿論殴れた部位やパンチの威力によって数値は変動する
「その数字が合計100溜まってしまうとその人はリタイアってことになって死亡扱いになるの、でも本当に死んじゃうわけじゃないから安心してね」
「死亡扱いになると当然そのゲームでは退場という事になるからチームの人数が減ってかなり不利になってしまうの」
「それとね例えば私達が防衛側のチームでチーム全員が死亡しちゃった場合なんだけどそれでも相手チームが制限時間内までに爆弾を解除出来なかったら私達がわの勝利ってことになるからね」
「た、戦いってどうやってやるんですか? ま、魔法つかわなくちゃいけないんですよね?」
「うん、必ず魔法を使わなくっちゃいけない! なんてルールはないけど魔法つかえないと勝負にならないからねー、それと武器の使用も許可されてるんだよ」
「剣や槍などの接近戦用の武器から弓や銃など好きな物から選べるわ」
「銃もつかるんですか!?」
落合は驚き腰を抜かす。
「大丈夫!?」
「タハハ……銃とは言っても本物じゃないし結界の中でしか使えないから大丈夫だよ、死ぬ事なんて絶対ないから」
「銃がつかえるなら銃が圧倒的に強いんじゃ……」
「いーや、まこまこ、魔法使いを舐めちゃアカンぜよ!」
とナゼか偉そうにし始める名手
「銃をバンバン撃ってるだけじゃ絶対勝てないんだからね!」
「ほ、ほぇー……そ、そうなんですか?」
「そうね普通に使うだけでは勝ち目は薄いわね、武器に魔法を付加して使う事が多いわ」
「あ、あの荒川さんはどんな武器を使うんですか?」
「私は刀を使うのチームでは前衛(アタッカー)を務めるわ、よろしくね」
「私は後衛(サポーター)なんだぁ、武器は狙撃銃(スナイパー)を使うよ!」
と名手
「チームは全員で5人必要なんですよね? ぼ、ぼくと名手さんと荒川さん……あとの二人はいるんですか?」
「うんいるよ! 今からまこまこには私達の秘密基地に案内するね!」
「そんな大袈裟なものでもないでしょうに……」
「もういいでしょ! こういうのは大きく言った方がいいの!」
「はいはい、分かりましたよ」
「こんなお高く止まってる子は置いて行ってもう行こ! まこまこ!」
「はわわ」
と落合の手を引いて秘密基地へ向かう名手
その後をやれやれといった様子でその後を追う荒川なのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます