第44話 昇竜の勢い?

「それでは、進めますよ」


 サイコロを振った。


 『10』が出た。


「おおっ! 調子良いですね! 素晴らしい!!」


 コメント

 g_g:上がったあとは……

 g_to:もちろん……

 g_eye:それがエンターテイメントというもの……

 g_e_h:分かっているね?


「やめてくださいよ!? このままクリアで良いじゃないですか!?」


 コメント

 g_g:草

 g_to:草

 g_eye:草

 g_e_h:草



 固金愚こきんぐ9世が10マス進んだ。


 画面に、全身が茶色い仙人のようなおじいさんが表示された。


「また出たっ!?」


 コメント

 g_g:うん〇っ!!

 g_to:うん〇っ!!

 g_eye:うん〇っ!!

 g_e_h:仙人を忘れるなwwwwwwwwww



 その後、またサイコロを振ることになった。


「今度は『3』が出ましたね」


「そうか…… では、お主には、この魔法を教えてやろう」


 ウィンドウに『うん〇ビームが使用できるようになった』と表示された。


「うん〇ビーム!?」


 コメント

 g_to:うん〇ビームwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 g_g:分かりやすい名前だwwwww

 g_eye:ちょっと単純すぎるだろwwwww

 g_e_h:少しくらいひねろよwww ヴェ・ンピィみたいにwwwww


「うん〇ビームは、強力なビームを放つ魔法じゃ」


 コメント

 g_g:強力なのか!?

 g_to:うん〇ビームなのにwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:すごいな、うん〇ビームwwwww

 g_e_h:名前がアレなのに強いのかよwwwww


「ただ、この魔法は体力の消耗が激しい。かなり鍛えていないと、使用した反動で死んでしまう可能性がある」


「ええっ!? そんな危険なものなの!?」


 コメント

 g_g:そんなに強力なのか!?

 g_to:うん〇ビームすごすぎwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:うん〇ビーム怖すぎだろwwwww

 g_e_h:死因:うん〇ビームは嫌すぎるwwwww


「注意して使うのじゃ」


「使いたくねぇ!!」


 コメント

 g_g:まったくだなwwwww

 g_to:うん〇ビームで死にたくないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 g_eye:草

 g_e_h:草



「それでは、進みます」


 サイコロを振った。


「今度は『8』ですか。どんどん進んで行きますね」


 コメント

 g_g:ああ、順調だな!

 g_to:すごく順調だ!

 g_eye:とても順調だ!

 g_e_h:反動が来るのは、いつなのだろうか?


「やめてくださいって!! このままクリアするんですよ!!」


 コメント

 g_g:それはどうかな?

 g_to:それはどうかな?

 g_eye:それはどうかな?

 g_e_h:それはどうかな?


「クリアしますって!!」


 コメント

 g_g:草

 g_to:草

 g_eye:草

 g_e_h:草



 固金愚こきんぐ9世が8マス進んだ。


 画面に、全身が茶色い仙人のようなおじいさんと、茶色い水たまりのようなものが表示された。


「またまた出たっ!?」


 コメント

 g_g:うん〇っ!!!

 g_to:うん〇っ!!!

 g_eye:うん〇っ!!!

 g_e_h:だから、仙人を忘れるなってのwwwwwwwwww



「これは『ヒールブラウンウォーターの泉』じゃ」


「ヒールブラウンウォーター!?」


 コメント

 g_g:ヒールブラウン!?

 g_eye:その色でヒール!?

 g_e_h:ケガが余計ひどくなりそうwwwww

 g_to:というか、それは肥溜こえだめではないかwwwwwwwwww


「この水を飲めば、少しだけ人間に戻れるぞ。飲んでみろ」


「えええええっ!? それで!? そんなバカな!?」


 コメント

 g_g:もっとうん〇になりそうwwwww

 g_to:言えるwwwwwwwwww

 g_eye:草

 g_e_h:草



 『俺は泉の水を飲んでみた』と表示された。


「ためらうことなく飲んだだと!?」


 コメント

 g_eye:良いのか、9世!?

 g_e_h:大丈夫なのかよ!?

 g_g:さすがはこきんぐ9世wwwwww

 g_to:うん〇だから平気なのかwwwwwwwwww


 『なんだか少し人間に戻れた気がする』と表示された。


 さらにステータスが上がった。

 『強さ:1 交渉:1 人間っぽさ:10』


「人間っぽさが10上がった!?」


 コメント

 g_g:そうやって人間に戻るのか!?

 g_to:なんでそんなの飲んで戻れるんだよwwwwwwwwww

 g_eye:訳が分からないよwwwww

 g_e_h:面白すぎるwwwww



 サイコロを振った。


「今度は『9』ですか! 良いですねぇ!」


 コメント

 g_g:そろそろか?

 g_to:そろそろじゃないか?

 g_eye:ああ、そろそろだな

 g_e_h:そろそろだろ


「反動なんて来ませんってば!!」



 固金愚こきんぐ9世が9マス進んだ。


「また宝箱ですか」


 コメント

 g_g:またわながあるのだろうか?

 g_to:あるんじゃないか?

 g_eye:どうする?

 g_e_h:開けてみるか?


「調子が良いですし、ヴェ・ンピィもありますし、開けてみましょうか」


 『サイコロを1回振る。1~9が出た場合は宝を入手、10だった場合はわなが作動し900000マス戻る』と表示された。


「またわなですか。まあ、作動する確率は一割ですし、大丈夫でしょう」


 コメント

 g_g:そうだな!

 g_to:ああ、そうに決まっているよな!

 g_eye:これは勝ったな!

 g_e_h:この程度のわな、すぐに解除してやるぜ!


「では、サイコロを振りましょう!」


 『2』が出た。


「はい、楽勝ですね!」


 コメント

 g_g:な、なんだと!?

 g_to:まだ反動が来ないだと!?

 g_eye:いつ来るんだ!?

 g_e_h:もう少し先か!?


「そんなの来ませんよ!!」

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