第36話 一方その頃その三

 『うん〇とは、うん〇であり、うん〇ではないようで、うん〇であり、うん〇ではないようで、うん〇であり、うん〇ではない』だと!?


 それはどういうことなんだ!?


 『では、それはなんなのか?』


 なんなんだ!?


 『それは、大いなる命の輝きにして、なんかこうアレなもの』


 なんかこうアレなものとはなんなんだ!?

 なぜそこを書かないんだ!?


 『誰も触れてはいけないキンキのハコのような感じの何か』


 キンキのハコ!?

 それはいったいなんなんだ!?


 くっ、そこも書いてないのか!?


 『ゾウとかライオンとかコモドオオトカゲとかクジラより、すごい何か』


 ゾウ?

 ライオン?

 コモドオオトカゲ?

 クジラ?

 あの下等生物より、すごいだと?


 意味が分からんな!!


 『理想のために、消されるもの』


 理想のために!?

 どういうことなんだ!?


 『理想のために、利用されるもの』


 なんだと!?

 消されるんじゃなかったのか!?


 どっちが正しいんだ!?


 『天から降り注ぐものは腹立たしく、地にあるものは面白いもの』


 どういうことだ!?

 天と地に、どのような違いがあるんだ!?


 『ピョピョピピピョペペペピピョピペボボポポペポペポピピョ~ン』


 なんだこれは!?

 訳が分からなさすぎるぞ!?


 『すなわち、うん〇』


 ど、どういうことなんだ!?

 結局、うん〇はうん〇なのか!?


 うーむ、この本も分かりづらすぎる……


 もっと分かりやすく書いてくれ『くそうん〇解説者小学生』『妥居雲だいうん 湖郎ころう』とやら!!!



 はぁ、意味の分からないものだらけだな。


 もっと分かりやすいものはないのだろうか?


 むっ、こ、これは!?


 うん〇を頭に載せている地球人だと!?


 しかも、うん〇の上にも何かが載せてあるぞ!?


 なんだこいつは!?


 調べてみるか!


 うん〇の謎が解明できるかもしれないしな!!



 ふむ、こいつは水入利みずいりシヴィという配信者なのか。


 いくつか動画を公開しているようだな。


 見てみるとしようか。



 何っ!?

 いきなり爆発した!?

 うん〇を爆発させて良いのか!?


 な、なんだと!?

 元に戻っただと!?


 しかも、何事もなかったかのように進行しているぞ!?


 いまのは、いったいなんだったんだ!?


 サッパリ分からんぞ!?


 やはりうん〇は奥が深いな!!



 ほう、奇妙なゲームで遊んでいるな。


 ふむ、なかなか面白いではないか。


 おっと、我が地球人の動画に魅了されてどうする。


 気を引き締めねばならんな!


 では、続きを見るとしようか。



 な、なんだこのうん〇は!?


 地球人の手足が生えているだと!?


 何っ!?

 『古恩荷乃津多茶色医素府戸栗意武派射津歩威物こおんにのつたちゃいろいそふとくりいむぱいつぽいもの先手必勝代せんてひっしょうよ』だと!?


 しゃべるうえに、名前まであるのか!?


 なぜこのようなものがあるんだ!?


 確か、これは恋愛シミュレーションゲームだったはずだ……


 ということは、地球人はうん〇に手足を付けて、恋人にして遊んでいるということなるな……


 そうか!

 地球人はうん〇だから、このようなことをするのだな!!


 参考になるな!!!



 な、なにぃぃっ!?

 今度はうん〇になった人間が、元に戻るゲームだと!?


 これは見なくてはならんなっ!!!



 な、なんだとっ!?


 うん〇のキャラクター作りだと!?


 な、なんだあの膨大なパーツの数は!?


 それに、色の数もすさまじく大量にあるぞ!?


 こ、これがすべてうん〇なのか!?


 これが地球人のうん〇へのこだわりなのか!?


 すさまじいな!!



 何っ!?

 かわいい感じのうん〇にするだと!?


 なるほど、ピンク色にすると、かわいくなるのか。


 これも参考になるな!


 名前は『大雲だいうん固金愚こきんぐ』だと?


 先程読んだ本の著者と似た名だな。


 偶然なのか?



 すべての動画を見終えた。


 なるほど、地球人はうん〇を使って、あのような遊びをするのだな。


 非常に参考になった。


 感謝するぞ、水入利みずいりシヴィ!


 では、地球人を魅了するうん〇のキャラクターと遊びを作るとするか!


 待っていろよ、地球人!


 必ずブヒャウマにしてやるからな!!


 ふはーっははははははははははははははははははははっ!!!!!!!!


 よし、では、まずはうん〇のキャラクターを作るとしようか!


 どのような体にするか?

 巻いてあるヤツか?

 丸いヤツか?

 それとも、長いヤツにするか?


 色はどうする?

 やはりピンクが良いのだろうか?


 手足の形はどうする?

 どこに付ける?


 水入利みずいりシヴィのように、顔のパーツを付けるべきなのだろうか?


 声はいるのだろうか?


 性格も決める必要がありそうだな。


 さて、どうするべきか?


 うーーーん……


 何も思い付かんな……



 先に遊びの方を考えてみるか?


 遊びか……


 遊び…… 遊び…… 遊び……


 うーむ……


 うぐぐぐぐぐ……


 うあああああああああ……


 ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!


 分からん!!


 いったいどんなうん〇にすればいいんだ!?


 どんな遊びにすればいいんだ!?


 サッパリ思い付かんぞ!?


 あああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!



 くっ、これは我らだけでは、どうにもならんな!


 本星にもデータを送って、なんとかしてもらおう!


 よし、送信完了!


 では、また考えるとしようか!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る