第35話 超一流大物配信者のサイコロの出目は?

 コメント

 g_g:見事! 実に見事だ!!

 g_to:君は大物だよ、シヴィ!!

 g_eye:ああ、すごかったぞ!!

 g_e_h:さすがだな!!


 サイコロを振ったら『10』が出た。


 固金愚こきんぐ6世は、画面外に吹っ飛んで行った。


 そして、画面に『こうして俺は排泄はいせつされた。 GAME OVER』と表示された。


 コメント

 g_g:お~い、無事か?

 g_to:なんで黙っているんだ?

 g_eye:まさかショックで気絶したのか?

 g_e_h:大丈夫か?



「あ、ああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:意識はあるようだなwwwww

 g_to:正気かは分からんがなwwwww

 g_eye:時間差叫びwwwww

 g_e_h:面白すぎるwwwww


「なんでじゃぁぁぁぁぁっ!!!!! なんでそこで『10』が出るんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:君が超一流だからさ!!

 g_to:ああ、大物配信者だからだな!!

 g_eye:そうだぞ、シヴィ!!

 g_e_h:すごかったぞ!!


「うう…… ありがとうございます……」


 コメント

 g_g:さあ、こきんぐ7世を作るのだ!

 g_to:がんばれ、7世!

 g_eye:今度こそ人間に戻るんだ!

 g_e_h:ゆくんだ、7世!


「勘弁してくださいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


 コメント

 g_g:草

 g_to:草

 g_eye:草

 g_e_h:草


「というわけで、本日の配信は、ここまでとさせていただきます…… 続きは、また今度にさせてください……」


 コメント

 g_g:仕方ないな!

 g_to:ゆっくり休めよ!

 g_eye:今回も楽しかったぞ!

 g_e_h:次も楽しみにしているからな!


「温かいお言葉ありがとうございます…… そして、ご視聴ありがとうございました…… では、失礼します……」


 配信を切った。



「クバリのアニキ、お疲れ様でごわす」


「ああ、ハイテーもお疲れ様。今回もいろいろとありがとう」


「お疲れざます!」

「お疲れんじょ!」


「では、楽しい打ち上げと超厳しい反省会をするざますよ!!」


「超厳しいのはいりませんよ…… あと、休ませてくださいよ……」


「甘ったれるなざます! さあ、今回もジュージューといくざますよ!!」


「ジュージュー!? 熱い鉄を、さらに熱しても意味ないのでは!?」


「細かいことは気にするなざます!!」


「ええ~」



「さあ、今回はこれを飲むざます!」


 俺たちの前に、大ジョッキサイズの固金愚こきんぐのようなものが現れた。

 上部に白いストローが付いている。


「わたくし様の聖水も飲むんじょ!」


 さらに、俺たちの前に、大ジョッキサイズの白い洋式大便器のようなものが現れた。

 白いストローも付いている。


「なんですか、これは!?」


「カレー聖水ざます!!」


「わたくし様のもカレー聖水んじょ!!」


「カレー!? なんでカレーを、こんな形の入れ物に入れるんですか!?」


「人生やり直しゲームが、素晴らしかったからざますよ!!」


「その通りんじょ!!」


「だからって、入れ物まで、こんな形にすることないでしょ!?」


「あるに決まっているざましょ!!」

「あるに決まっているんじょ!!」


「それはなぜですか!?」


「細かいことは気にするなざます!!」


「そういうことんじょ!!」


「またそれですか!?」



「さあ、さっさと飲んでしまうざます!」


「はいはい、分かりましたよ……」


「では、いただきますでごわす」


 聖水を飲んでみた。


 高級なビーフカレーを食べたような気分になった。


 見た目は最悪だけど、とても美味しかった。



「次は反省会をするざます!」


「今回は、かなり盛り上がりましたね」


「それはゲームとサイコロ運のおかげんじょ!」


「そうざますよ! クバリのトークは、たいして変わってないざます!!」


「うっ、精進します……」


「毎回精進すると言っているのに、全然精進してないざますよ!!」


「そう言われましてもねぇ…… なかなか難しいんですよ……」


「こうなったら、特訓ざますね! これから毎日一万個のダジャレを考えるざます!!」


「一万!? 無茶言わないでくださいよ!? 仕事に支障が出ますよ!?」


「やかましいざます! やるざます!! さあ、一個目を言うざます!!」


「ええっ!? いまからやるんですか!? ダジャレなんて、急には思い付きませんよ!?」


「そんなんだから、トークがうまくならないざますよ!」


「そうなんですか!?」


「多分そうざます!!」


「多分なんですか!?」


「多分ざますよ! って、そんなのどうでもいいざます! さっさとダジャレを考えるざます!!」


「疲れているんですから、勘弁してくださいよ! 明日は仕事なんですよ!」


「問答無用ざます!!」


「えええええっ!?」

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