第27話 入学式突破……

 他の一年生にも会ってみた。


 額乱がくらん機照蔵きてるぞう58世、59世、60世、61世、62世、63世、64世、65世、66世、67世、68世、69世、70世、71世、72世、73世、74世、75世、76世、77世、78世、79世、80世、81世、82世、83世、84世が成敗された。


「あ、ああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!」


 コメント

 g_g:落ち着けwww

 g_to:うるせぇぞwww

 g_eye:叫ぶなよwww

 g_e_h:発狂www


「これは、これはどういうことなんだっ!? 正解は、誰にも話しかけずに帰ることなのかっ!?」


 コメント

 g_g:そうなるなwww

 g_to:全部調べたもんなwww

 g_eye:きてるぞうたちが体を張って調べてくれたからなwww

 g_e_h:ひどい話だwww


「高校の入学式の日に、誰にも話しかけずに帰る…… これは本当に恋愛シミュレーションなのだろうかっ!?」


 コメント

 g_g:作ったヤツが聞くなwww

 g_to:前、自分でそう言っただろwww

 g_eye:恋愛が全然ないから無理もない感想だけどなwww

 g_e_h:これ、成敗シミュレーションじゃないの?


「もう、もう疲れた…… 心が疲れたよ……」


 コメント

 g_g:まだ入学式を突破してないぞwww

 g_to:がんばれよwww

 g_eye:あとは帰るを選択するだけだぞ!

 g_e_h:そのくらいやれよwww


「疲れたので、本日の配信は、ここまでとさせていただきます…… 続きはまた今度にさせてください……」


 コメント

 g_g:仕方ないな!

 g_to:ゆっくり休め

 g_eye:楽しかったぞ!

 g_e_h:待ってるからな!


「お気遣いありがとうございます…… そして、ご視聴ありがとうございました…… では、失礼します……」


 配信を切った。



「お疲れざます! さっそく打ち上げと反省会をするざますよ!!」


「もうですか!? いま配信を切ったところですよ!!」


「配信者とエンターテイナーとクバリは、熱いうちに打ちまくっておけと言ったざましょ!! さあ、今回もスパスパいくざますよ!!」


「それ、打ってる音じゃないですよ!? 切ってる音じゃないですか!?」


「どっちも同じざますよ!!」


「全然違いますよ!?」


「細かいことは気にするなざます!!」


「細かくないですよ!?」



「では、今回の聖水の時間ざます!!」


「打ち上げですよね」


「そうとも言うざます!」


「はいはい、それで今回はなんですか?」


「これざます!」


 俺たちの前に、大ジョッキサイズのコーンに載った茶色いソフトクリームのようなものが現れた。


 ソフトクリームの部分に、白いストローが付いている。


「な、なんですか、これは!?」


「茶色いソフトクリーム型の容器に入った、茶色ソフトクリーム聖水ざます! 今回は入れ物にもこだわってみたざます!!」


「茶色!? どういう聖水なんですか!?」


「前と同じざますよ!」


「茶色ソフトクリームを食べた気分になるんですか!?」


「その通りざますよ!」


「茶色ソフトクリームって、なんですか!?」


「そこは飲んでみてのお楽しみざます!」


「うん〇じゃないですよね!?」


「飲んでみてのお楽しみと言ったざます!! さあ、飲むざます!!」


 ええ……

 飲みたくないぞ……


「では、いただきますでごわす」


 ハイテーが聖水を飲んだ。


 あんな怪しいもの、よく飲めるなぁ……


「おおっ、うまいでごわす!」


「ええっ!? 本当に!?」


「本当でごわすよ!」


「さあ、クバリも飲むざます!」


「分かりましたよ……」


 聖水を飲んだ。


 とても美味しいチョコレート味のソフトクリームを食べた気分になった。


「クバリ、どうざますか?」


「とても美味しいですよ! なんでチョコレートソフトクリーム聖水と名付けないんですか!?」


「茶色ソフトクリームの方が面白いからざます!!」


「変なものを連想させる名前を付けないでくださいよ!!」



「次は反省会ざますよ!!」


「今回はどうでしたか?」


「全然成長してないざます! ゲームは前回と同じものだったし、クバリのトークもたいして変わってないざます!!」


「はい、精進します……」


「クバリは叫んだり、ツッコんだりばかりざます! もっとボケるざます!!」


「そう言われましてもね……」


「いまからボケの特訓をするざます! さあ、ボケるざます!!」


「急に言われても何も思い付きませんよ!?」


「なら、とりあえず、筋トレするざます!!」


「なんでですか!?」


「ギャグ筋肉が鍛えられるからざます!!」


「なんですか、その筋肉!? どこにあるんですか!?」


「そんなの気にするなざます!!」


「気にしますよ!?」


「とにかくやれざます!!」


「疲れてるんで、遠慮します!!」



「ん? いま取り込み中ざます! ちょっと待つざます!!」


「えっ? どうしたんですか、神様?」


「今日はゲストが来ているざます!」


「はぁ、そうなんですか」


「うるさいざますね! 仕方ない、登場してもらうざます! それでは、どうぞざます!!」


 ゲストか……


 いったい誰なのだろうか?

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