第16話 健全なセクシーエロティック変態エロスケベゲーム!?

「スタッフ!? これ、映して大丈夫なの!?」


 『マッスルコンピューター・タブレット』に、ハイテーからのメッセージが届いた。


「あっ、スタッフからメッセージが届きました。え~『健全だから問題ない』だそうです」


 コメント

 g_g:本当に健全なのか!?

 g_to:健全と書いてはあるけど本当なのか!?

 g_eye:健全じゃなくても良いのよ?

 g_e_h:アカウント停止にだけはなるなよ!


「では、スタッフを信じて、やってみましょうか」


 ゲームを起動した。



 画面に、いつものチューリップ柄の鶏とアルマジロのようなキャラクターが映し出された。


「『なんとか』の世界へようこそ」


 鶏のようなキャラクターが、そう言った。

 ウィンドウにも、そう表示された。


 コメント

 g_g:またこいつか!

 g_to:またタイトルを覚えてないのか!

 g_eye:なんとかの世界www

 g_e_h:健全くらい言ってあげてよwww



「これが操作法だ! しっかり覚えるように!!」


 操作法が表示された。


 メッセージ送り、オートモード、バックログ、ウィンドウ非表示、システムメニュー表示か。

 アドベンチャーゲームっぽい感じだな。


「では、さらばだ」


 コメント

 g_g:今回はあっさりだな


「確かに、あっさりとしたチュートリアルでしたね。では、本編を始めましょうか」



 真っ白い画面が表示された。


 その後、画面の下部に青いウィンドウが表示された。


「ピーピーピー、ピーーーーーーーーーーーーー、ピーーーーーーーーー」


 という音声が流れてきた。

 ウィンドウにも同じものが表示された。


「これはなんなのでしょうかね?」


 コメント

 g_g:訳分からんな

 g_to:まあ、まだ序盤だからな

 g_eye:序盤は謎なものだ

 g_e_h:そうだな。最初からすべて分かったら面白くないからな



「ピーーー、ピーーーー、ピーーーーー、ピー、ピーー、ピーーー、ピー」


「『ピー』ばかりですね」


「ピーーーーー、ピー、ピーーーーーーー、ピー、ピーーーーーーーーー」


「画面も白いままですし」


 コメント

 g_eye:どういうことなんだ?

 g_e_h:これが世界の謎なのか?

 g_g:世界はピーに支配されている?

 g_to:よく分からん



「ピーピー、ピーピー、ピー、ピーピーピー、ピーピーピーピーピーピー」


「うーん、よく分かりませんね」


 コメント

 g_g:そうだな

 g_to:意味分からん

 g_eye:謎はまったく解けない

 g_e_h:これは名探偵か解読班を呼ぶしかないのか?



 その後、しばらく白い画面とピーという音が続いた。


「これは意味が分かりませんね。仕方ないので、スタッフに聞いてみましょうか」


 コメント

 g_g:やむなし

 g_to:名探偵スタッフを呼べ

 g_eye:解読班スタッフでも良いぞ

 g_e_h:名探偵で解読班なスタッフが最強


「スタッフ~、これどういうこと?」


 ハイテーからメッセージが届いた。


「あっ、来ました。ええと『これが健全なエロ』だそうです」


 コメント

 g_g:これがエロだと!?

 g_to:ただ白くて、ピーピー言ってるだけじゃないか!?

 g_eye:スタッフ無能!?

 g_e_h:まあ、健全ではあるが、エロくはないな


「また来ましたよ。え~『想像力を働かせましょう。がんばってください』だそうです」


 コメント

 g_g:そういうゲームなのか!?

 g_to:それ本当にゲームなのか!?

 g_eye:スタッフのセンスすごすぎ!?

 g_e_h:想像力を働かせましょうwwwww



「それでは、皆さん、想像してみましょう」


「ピーーー、ピーー、ピー、ピーー、ピーーー、ピーーーーーーーーーー」


「このピーはなんでしょう? この白い画面はなんでしょうか?」


 コメント

 g_to:あの向こうに広がっているもの……

 g_g:白とピーの向こう側へと……

 g_eye:あの向こうにセクシーエロティック変態エロスケベゲームが……

 g_e_h:健全の向こうは不健全、いかん、鼻血が……



 さて、これからどうしよう?


 とりあえず、爆発させてみようかな。


 シヴィを爆発させた。


 コメント

 g_g:どうした!?

 g_to:なんで爆発した!?

 g_eye:何を想像したんだ!?

 g_e_h:爆発するほど、ものすごいナニなのか!?



 シヴィを元に戻した。


 コメント

 g_g:戻った!

 g_to:なんで爆発したんだ!?

 g_eye:何を想像したんだ!?

 g_e_h:白状するんだ!


「ふぅ……」


 コメント

 g_g:賢者になってる!?

 g_to:賢者タイムなのか!?

 g_eye:いったい何を想像したというんだ!?

 g_e_h:早く吐くんだ!


「そこはお気になさらずに」


 コメント

 g_g:気になるだろ!

 g_to:大人しく吐くんだ!

 g_eye:どんなセクシーエロティック変態エロスケベを想像したんだ!?

 g_e_h:貴様は包囲されている、早く白状するんだ!!


「では、本日の配信は、ここまでとさせていただきます。ご視聴ありがとうございました」


 コメント

 g_g:おい、待ていっ!

 g_to:白状していけ!!

 g_eye:貴様のセクシーエロティック変態エロスケベを語るんだよ!!

 g_e_h:逃げるんじゃない!


 配信を切った。

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