第15話 カード必要?

「『なんとかなんとか』の世界では、カードをこのように使うのだ」


 鶏のようなキャラクターが、そう言ってカードをくわえた。


 コメント

 g_g:カードを口にくわえるだと!?

 g_to:それで何をするんだ!?

 g_eye:なんとかなんとかの世界www

 g_e_h:タイトルを大事にしろwww



「ふぁんふぉふぁふぉふぇふぁふぃふぇふぁ、ふぉふぉふぉふふぁふぃふぇふぇふぃふぉふぁふぉふふぉふぁ」


 鶏のようなキャラクターが、そう言った。

 ウィンドウに『なんとかの世界では、この状態で敵を殴って倒すのだ』と表示された。

 操作方法も表示された。


 コメント

 g_g:口にくわえたまましゃべるな!?

 g_to:何言ってるのか分からんwww

 g_eye:殴るだけなら、くわえる必要ないじゃないかwww

 g_e_h:なんでわざわざそんなことするんだよwww



「ふぁふぃふぁふぃふふぉんふぁふぁふふぁ?」


 ウィンドウに『何か質問はあるか?』と表示された。


 そして、画面に選択肢が表示された。


 コメント

 g_to:いつまでくわえてんだw

 g_g:ちゃんとしゃべれw



「ここからは選択式のようですね。では、また全部見ていきましょうか」


 『敵とは何か?』を選択した。


「ふぁふぃふぉふぁふぁふぃふぁふぁふぉ!? ふぉんふぁふぉふぉ、ふぉふぉふぉふぉふふぇふぇふぉふぇふぃふふふぃふぃふぁふぇんふぁふぉ!」


 ウィンドウに『敵とは何かだと!? そんなもの、この世のすべての生物に決まっているだろ!』と表示された。


 コメント

 g_eye:また物騒な世界だな!

 g_e_h:サツバツとしすぎ!



 『なぜ戦うのか?』を選択した。


「ふぉんふぁふぉふぉふぇふぃふぁふぉふぉふぇふふふぁふぁふぃふぃふぁふぇふぃふふぁふぉ!」


 ウィンドウに『そんなもの敵が襲ってくるからに決まっているだろ!』と表示された。


 コメント

 g_g:またそういう世界なのか!?

 g_to:恐ろしい!



 『なぜカードをくわえるのか?』を選択した。


「ふぉふふぃふふぉふぉふぁふぁふぁふぁ!」


 ウィンドウに『そういうものだからだ!』と表示された。


「それだけなの!?」


 コメント

 g_e_h:とりあえず、ルール順守!

 g_eye:日本人っぽい!



 『カードに書かれているものは何か?』を選択した。


「ふぉんふぁふぉふぉふぁふぁふぁふぉふぉふぉふふぁ。ふぃふぃふふふぁ」


 ウィンドウに『そんなものただの模様だ。気にするな』と表示された。


「また、ただの模様なの!?」


 コメント

 g_to:意味ありそうなのにないのかよ!?

 g_g:なら、わざわざ書くな!



 『カードを放してしまうとどうなるのか?』を選択した。


「ふぇふぁふふぃふぁふぁふぃ。ふふぁふぇふぁふぉふぇ」


 ウィンドウに『ペナルティはない。くわえ直せ』と表示された。


 コメント

 g_g:ないのかよ!?

 g_e_h:なら、くわえなくていいだろwww



 『もう聞くことはないようであるようでないようでない』を選択した。


「ふぇふぁ、ふふぇ! ふぇふぃふぉふぇんふぇふふふふぉふぁ!!」


 ウィンドウに『では、ゆけ! 敵を殲滅せんめつするのだ!!』と表示された。


 コメント

 g_eye:ないようであるようでないようでないwww

 g_e_h:ないなら、ないでいいじゃないかwww

 g_g:というか、いつまでくわえたまましゃべるんだよwww

 g_to:何言ってるのか、最後まで分からんかったwww



「では、始めましょう」


 画面に作成したキャラクターの背中と、日本の住宅街のようなものが映し出された。


 左上に体力ゲージみたいなものもある。


 これも三人称視点のゲームのようだ。

 というか、流用したもののようだ。


「まずは動作の確認をしてみましょうか」


 キャラクターを動かしてみた。


 キャラクターがパンチやキックを繰り出した。


 コメント

 g_g:良い動きじゃないか

 g_to:普通にアクションゲーム

 g_eye:ここだけは面白そうに見える

 g_e_h:カードをくわえる必要はないがな



「ふぃふぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」


 突然、カードをくわえた小太りのおじさんが、奇声を発しながら向かって来た。


「あれは敵のようですね。戦ってみましょう」


 コメント

 g_g:なかなかうまいな

 g_to:カードをくわえている以外、普通のアクションゲーム

 g_eye:面白そうじゃないか

 g_e_h:カードはいらない



 おじさんを倒した。

 その後も、敵が襲って来たので倒していった。



「なかなか面白いゲームでした」


 コメント

 g_g:そうだな

 g_to:カードゲームではなかったがな

 g_eye:奇声を発しながら戦う格ゲーだな

 g_e_h:面白そうだった



「では、次のゲームに行きたいと思います」


 コメント

 g_g:まだあるのか!?

 g_to:何作品あるんだ!?

 g_eye:スタッフ優秀!?

 g_e_h:また流用品なのか!?


「え~、次は『健全なセクシーエロティック変態エロスケベゲーム』だそうです」


 コメント

 g_g:エロゲー!?

 g_to:良いのか!?

 g_eye:スタッフ優秀!!!!!!!

 g_e_h:アカウント停止になるんじゃないか!?


 これ、流して大丈夫なのかよ!?

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