第10話 次のゲーム

「では、次のゲームに行きましょう」


 コメント

 g_g:まだあるだと!?

 g_to:スタッフ優秀!?

 g_eye:やはり優秀だったか!?

 g_e_h:これは優秀と判断して良いのか!?


「え~、今度はカードゲームみたいですね」


 コメント

 g_eye:カードか

 g_e_h:どんなゲームなんだ?


「このようなカードを使って行うゲームみたいですね」


 画面にカードを表示させた。


 コメント

 g_g:な、なんだあれは!?

 g_to:字が大量に書いてある!?

 g_eye:読むの面倒!?

 g_e_h:読み上げてくれ!?


「では、読み上げます。


 『右手攻撃力4545、防御力4545』

 『右手親指攻撃力2、防御力1』

 『右手人差し指攻撃力1、防御力0』

 『右手中指攻撃力8100、防御力8900』

 『右手薬指攻撃力1、防御力0』

 『右手小指攻撃力1、防御力0』


 『右肘攻撃力4、防御力2』

 『右二の腕攻撃力299、防御力299』


 『左手攻撃力5、防御力7』

 『左手親指攻撃力0、防御力0』

 『左手人差し指攻撃力0、防御力0』

 『左手中指攻撃力0、防御力0』

 『左手薬指攻撃力0、防御力0』

 『左手小指攻撃力0、防御力0』


 『左肘攻撃力34、防御力25』

 『左二の腕攻撃力1、防御力45』


 『右足攻撃力20、防御力10』

 『左足攻撃力10、防御力90』


 『腹攻撃力9494000000、防御力87201000』

 『背中攻撃力490、防御力0』

 『頭攻撃力810459、防御力810723』

 『歯攻撃力0、防御力0』


 『剣攻撃力0、防御力0』

 『槍攻撃力0、防御力0』

 『斧攻撃力0、防御力0』

 『鞭攻撃力0、防御力0』

 『刀攻撃力0、防御力0』


 『盾攻撃力0、防御力0』

 『鎧攻撃力0、防御力0』

 『兜攻撃力0、防御力0』


 『プラスドライバー攻撃力4560、防御力940』

 『マイナスドライバー攻撃力87610、防御力7890』

 『ゴルフのドライバー攻撃力0、防御力20』


 『厚化粧攻撃力895410、防御力0』

 『つけまつ毛攻撃力58910、防御力0』

 『何か攻撃力999999、防御力999』


 と書いてありますね」


 コメント

 g_g:多すぎ!?

 g_to:把握しきれない!?

 g_eye:腹、すごすぎない!?

 g_e_h:これ何に使うんだ!?


「これをどう使うかは、ゲーム中にチュートリアルがあるから、そちらを見て欲しいとのことです」


 コメント

 g_eye:もしかして、またテストプレイをしてないのか?


「はい、テストプレイはしていませんよ」


 コメント

 g_g:なら、また何かあるのか?


「また何かあるのかもしれませんね。では、始めます」


 ゲームを起動させた。


「タイトルは『バトルカードファイター・スズサキトウ・タシナカミズ』ですか」


 コメント

 g_to:また妙なタイトルだな


「確かに、変なタイトルですね」



 画面に『キャラクターを作成してください』と表示された。


「キャラメイクができるゲームのようですね。では、作成してみましょうか」


 コメント

 g_g:パーツ多いな

 g_to:いろいろ作れそうだ

 g_eye:スタッフ優秀

 g_e_h:これはできるスタッフ



 馬の着ぐるみを着ている、筋骨隆々のサングラスをかけたおっさんを作った。


「キャラクターは、これにしましょうか。名前は『カード・馬三郎うまさぶろう』にしましょう」


 コメント

 g_eye:ウマサブロウ!?

 g_g:こ、これはカードゲームが『上手うまい』と『うま』をかけた高度なダジャレ!?

 g_to:どこが高度だ!?

 g_e_h:低レベル親父ギャグだろ!?



 画面に奇妙なキャラクターが映し出された。


 チューリップ柄の鶏とアルマジロのような何かだ。

 アルマジロの上に鶏が乗っている。


 その後ろには、日本の住宅街のようなものが映し出されている。


 コメント

 g_g:なんだあれは!?

 g_to:いきなり変なのが!?

 g_eye:スタッフのセンスすごい

 g_e_h:やはりできるスタッフ



「『バトルカーなんとか』の世界へようこそ」


 鶏のようなキャラクターが、そう言った。

 ウィンドウにも、そう表示された。


 コメント

 g_eye:ボイスがあるのか

 g_e_h:演技うまいな

 g_g:バトルカーなんとかwww

 g_to:タイトルくらいしっかり言えよw


「私はチュートリアルを担当する『チューリップ柄のアルマジロの上に乗ったチューリップ柄の鶏』だ」


「そのまんますぎる名前ですね」


 コメント

 g_g:確かにw

 g_to:他になかったのかw

 g_eye:やはりスタッフのセンスはすごいw

 g_e_h:やはりできるスタッフなのかw


「では、さっそくチュートリアルを始める。まずはこのカードを見て欲しい」


 画面に先程のカードが表示された。


「この世界では、このカードを……」


 カードを?


「なんと……」


 なんと?


「なんと……」


 コメント

 g_eye:早く言えよw

 g_e_h:なんだこの無駄なためはw


「なんと……」


 まだ引っ張るの?

 早く言えよ。


「なんと、なんと、なんと、なんと、なんと、ちょっとここでコマーシャル……」


 そんなの入るの!?


「……には、ならない!!」


 コメント

 g_g:なら、言うな!

 g_to:何がやりたいんだ!?

 g_eye:スタッフのセンスすごすぎw

 g_e_h:できるスタッフすぎるw


 なんなんだよ、これは!?

 ハイテー、何作ってんだよ!?

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