S

security【セキュリティ】(名)

① 盗難防止。いたずら防止。

② サイバーセキュリティ。


safety, S【安全あんぜん】(名・形)

① 許容不可能なリスクがないこと。〔由来〕『ISO/IEC Guide 51』

② シビアリティを無視できないリスクがある様。↔operational

▼自動車会社が最も大事とする基本的な概念。


― regulations【保安基準ほあん・きじゅん】(略)『道路運送車両の保安基準(昭和二十六年運輸省令第六十七号)』のこと。

▼『道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)』の第三章に基づいて規定されている。国土交通省のウェブサイトから閲覧できる。


service【サービス】(名)ディーラーがお客様に提供する保守サービス。


― campaign【サービス・キャンペーン】(名)自動車会社等が、製品を無料で不具合を修理する制度。リコールとは違い、保安基準には適合している。↔recall


severity【シビアリティ】(名)安全に関する損害を格付けするのに用いる指標。機能安全の国際規格『ISO 26262-3』が定義している。

▼コントローラビリティと曝露は、インパクトの格付けには使用しない。なぜならこれらの指標は、リスク行列の横軸の“発生確率”に当たるため、リスク行列の縦軸の“インパクト”には相応しくないためである。


SFOP【エス・エフ・オー・ピィ】(略)『ISO/SAE 21434』が規定するインパクトカテゴリであるSafety, Financial, Operational, Privacyの頭文字を並べたもの。


sharing the risk【リスク共有きょうゆう】(名・自サ)リスク対応オプションの一つ。合法的にお客さまや他組織へ責任を擦り付けること。通常は契約を伴う。

▼保険を契約する場合はリスク移転とも呼ぶ。


SIRT, Security Incident Response Team【サート】(略)

① CSIRTから、Computerの略であるCを取って、より広範なチームに当てはめられるようにした用語。

② CSIRTに名前を付けるとき、CERTの代わりに用いる同じ発音の文字列。

▼CERTという文字列はCERT/CC(カーネギーメロン大学に作られた世界で最初のCSIRT)の登録商標なので、自由に使用できない。


SOC, security operation center【ソック】(略)攻撃の監視や初動対応をするための施設。24時間365日体制で稼働していうることが多い。


software update【ソフトウェア更新こうしん】(略)

① 車両の完成検査をした後で、車載部品のソフトウェアを変更すること。またそのための法規や社内規程。⇒reprogramming

② 車両の完成検査をした後で、車載部品の保安基準に関わるパラメーターを変更すること。


― management system, SUMS【エスユーエムエス】(略)型式認可を取得した後で、車載部品のソフトウェアを更新するときに用いるマネジメントシステム。


specially-equipped【特装とくそう】(形)車両型式に含まれる部品を改造したり、車両型式に含まれない部品を追加で搭載したりしてから車両登録をすること。


― part【―ひん】(名)特装のときに追加で搭載する部品。


― vehicle【―しゃ】(名)特装した車両。


spoofing of user identity 【なりすまし】(名)S.T.R.I.D.E.のS。真正性を危殆化する脅威。⇒S.T.R.I.D.E. model


standard【基準きじゅん】(名)

① 保安基準。すなわち、法規のこと。⇒regulation

② 国際規格や業界標準のこと。

③ サイバーセキュリティの社内規程を3段階に分類したときに、中間に位置する文書。基本方針より具体的で、実施手順より抽象的である。対策基準。


S.T.R.I.D.E. model【ストライド】(固)Microsoft社が提案したガイドワード。リスクアセスメントにおいて、脅威や攻撃を連想するために用いられる。〔由来〕 Loren Kohnfelder and Praerit Garg (1999) "The threats to our products"

▼日本語では、3C分析や4P分析と同じように、S.T.R.I.D.E.分析と言える。一方、英語ではSTRIDE analysisとは言わない。


SU【エスユー】(略)

① ソフトウェア更新の略。⇒software update

② ソフトウェア更新法規の略。⇒UN-R156


sybil attack【シビル攻撃こうげき】(名)路上にあたかも多数の車両が存在しているかのようになりすます攻撃。

▼UN-R155 Annex 5の脅威4.2で用いられているが、一般的な用語ではない。

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