第4話 ホテル探し

晩御飯を終えたらそそくさとテーブルの上を片付け、コドオと向かい合わせでそれぞれノートパソコンを開いた

「三泊全部同じホテルでええやんなぁ」

「うん。

ケアンズだけで十分楽しめそうやから」

そういいながらコドオは、自分が今検索している現地の、オプショナルツアーの画面を見せてくれようとする

「今は、いいわ。

コドオは、コドオで調べて」

「うん。グレートバリアリーフでグラスボート乗るやろ?」

「グレートバリアリーフって、サンゴ礁のとこ?」

「そうそう。船で島に行って、スキューバダイビングかグラスボートか選べんねんけど、オカンはグラスボートって足もとが硝子で、海が見える船に乗る方がいいやろ」

「そらそうやけど、コドさんは、それでええんか?」

「ええよ」

なんかよくわからないが、慣れない異国でのことではあるし、コドオに甘えることにした。

ホテルに関しては、

『ケアンズ 観光 ホテル』と検索をかけると

知っている名前のホテルも出てくる。

「コドさん、ホテルの予算やけど、安全はお金で買わなあかんから、1泊1人2万円前後を考えてるけど大丈夫かな?」

今回の旅行費用は、きっちり割り勘と最初に決めていた。

「せやな。

飛行機代安い分、ホテルで贅沢しよか」

「うん」

最終的に3軒のホテルに絞って、

ネガティブな口コミが自分たちの許容できる範囲であること。

日本語公式ホームページがあってそこからホテルに連絡がとれること。

コストパフォーマンス。

などからヒルトンホテルを選んだ。

週末の料金は少しだけ高くなるが、まぁまぁ少しの予算オーバーで済みそうだ。

コドオに相談すると

「そこやったら、オプショナルツアーの現地案内所も近いし、繁華街も余裕で歩ける場所やからええんちゃう」

とのこと。

コドオのGOがでたので、割引サイトではなくホテルヒルトンの公式ホームページから申し込もうとした。

「なぁ、1日5千円ほどプラスしたら、ジャグジーつきでクラブルームにも入れる部屋がとれるよ。残念ながら広さは、あんま変わらんけど」

その時点では、コドオも自分のパソコンで同じ画面を見ていた。

「あ、これか。クラブルームいるか?」

「自動的に朝ごはん食べれるし、夜もおつまみあるから、近くのスーパーとかでサンドウィッチとか買って部屋で食べといて、クラブルームでお酒とおつまみにしたら、食費浮くから結局安くあがったりするで」

「コーヒーとかジュースも飲み放題やしな。

けど結局自分が好きなだけお酒飲みたいんとちゃうん」

コドオがニヤリと笑う

「まぁ、母の酒代が安くすんだら、二人の食費も自動的に浮くということで」

とまとめ、コドオは、HISのフィッツロイ島オプショナルツアーに申し込んでくれて、私は、ホテルの予約をした。

「エクセプトでたか?」

コドオが確認する。

「でたよ。インフォメーションの下に。日にちも大丈夫。」

「ほなええな」

「なんか、予約できたら約1万円追加したら、部屋あいてたらセミスイートにしてくれるって言ってんで」

「それあかんで。セミスイートどんなんかさっき見てたけど、ベッドキングサイズのダブルやで!!」

コドオの慌てように詳しく中身をみると、その通りで

「あかん。なんぼ親子でもコドさんが小学生ならいざ知らず」

げんなりしていると

「せやろ」

と、コドオに慰められる。明日も仕事なので今日は、これくらいにしてもう寝ることにした。




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