第4話未完成4
気が付いたら、畑に埋まっていた。
まわりには、沢山のキャベツ、キャベツ、キャベツ。
どうやら、ココはキャベツ畑らしい。
何故、ぼくはこんな所に、埋められているんだろうか?
原因がまったくわからない。
自分が何者なのかすらわからない。
何か、ヒントになるようなモノはないだろうか?
周囲を見渡してみると、先ほどは気が付かなかったが、朝靄に煙るキャベツ畑には、異種族、同性、生物×無機物——多種多様なふたり組がいて、皆んな一様に、真剣にキャベツを見比べている。
キャベツ農家の人たちか?
多種多様なふたり組たちは各々、選んだキャベツの収穫をすませると、キャベツを我が子のよう大事に抱えて去って行く。
横を通り過ぎて行く際、キャベツの将来を期待する声や、心配する声——キャベツから赤ん坊の泣き声が聞こえて来た。
え、怖いんだけど…。
どう言う事?
わからない事ばかりで、不安に思っていると、ひと組の男たちが、ぼくのもとへとやって来た。
ひとりは優男風のイケメンで、長い髪を後ろで束ねて、一つにしている。
もう一人は戦士風の男で、ゴリッゴリの筋肉マッチョマン。
そんなふたりが、腕を組んで寄り添い合い。ぼくの目の前に立っている。
ぼくは、不安が増した。
「アーベイン、どうやらこの子が、ボクたちの子供のようだよ」
「あぁ、ウホッセ。そのようだ」
イイエ、ボク、アナタタチノコドモ、チガウ。
「さぁ、はやくこの子を取り上げて。ボクたちの
「あぁ、そうだな。ほぉら、良い子だ。いま
いえ、お構いなく——あ、ちょっ⁉︎待っ…やめ、オッー…
「——オンギャアアアッ‼︎」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます