第4話認めたくない事実
あの事件は公に公開されることはなく時はすぎ1年がたった。
風も慣れて、今では別々に任務をやっている。
「瑠月。ちょといいか」
「?はい」
ボスに呼ばれた僕はやっていたことを止めボスの元へ行く
「どうしたのですか?」
「瑠月。急にで悪いが長期任務に言ってくれないか?」
「行けますが……ボスそろそろふぅも長期をやってもいいのではないでしょうか」
1年立ったとはいえ今までやってきたのは簡単なこと。難しくなると誰かと必ず一緒。それが条件だった。しかし1年持たてば長期という任務はできなくては行けなくなってくる。
「任せよう。」
「ありがとうございます」
なぜ任せようなのかはなんとなくわかる。僕との能力の相性があまり良くないのだ。それに……1年たったということで成長し、昔みたいな幼さは少ししか残っていない。イケメンなのだ……僕みたいなお年頃と一緒にすることは良くないが、一応拾った人と言うことと、最初ということである程度強さがある人がいい。そうするとちょうどいいのが僕なのだ……
「さてやるか」
そう意気込みながら僕は死者としての身支度を始めた。
「こんばんは裏切り者さん。いいやスパイさん」
そう言いながらいつもどうり相手に接触する。長期と聞いて難しいと思ったが前から追っていたようで十分に情報が集まっていた。なのでふぅに整理を頼み、今に至る。あまりにも早く、裏を感じるが仕方がない。初めての人がいるからと考えれば問題はないし……
「っ誰だ!おまえは」
「誰って酷いですねぇ〜」
「コードネーム夜桜、死者ですよ〜」
そう告げると相手の顔はだんだん青くなっていき、何か呟いた。消え入りそうな声で
「殺すなら……殺してくれ」
裏切り者とは思えない、そんな言葉に戸惑いながらも
「ん〜素直ですね……何か裏でもあるのですか〜?」なんて聞いたが普通裏があったも答えないだろう……
「疲れたんだ……人を殺すことに……」
……疲れた……か。目の前の人が死んでいくのを見る仕事だ……分からなくもないが、その言葉は……
「マフィアの俺が言うことなんて信じれねぇかも知れねえが……殺してくれ」
……ただ殺した人の、死んで行った人から逃げたいだけではないか、そう思うような言葉の意味を探るように僕は
「もし、もし死んだ人が生き返ったらどうしますか」と聞いた
「謝りたい。死んだ人達に謝りたい……」
そういう彼の目は嘘をついているようには見えなかった。
「きっと死んだあと、天国ではなく地獄に行くと思う。でも本当にその想いがあるなら……」
そう告げながら僕は相手へと刃物を下ろす。できるだけ痛みのないところを……できるだけ痛みが続かない所を……
「これで……大丈夫……」
血て濡れた顔を拭きながら、考えている時にふと視界に映った瑠莉と声をかけようと思ったが何か話している。何を話していいるのだろう
「この情報でいいの?」
「あぁ、ありがとう」
……え?嘘っ……でしょ?
ガン
痛い……何かで後頭部を殴られた……ような
僕の意識はそこで途切れた。
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