第7話「精霊と契約そしてスローライフ」

「コレからヨロシクな!リョウゴ!」


「え?あぁよろしく。

って、えぇぇ!お前なんかでかくなってないか? 」


「あれ?ほんとだ!

愛し子と契約したから精霊力あがったのかな?

ヤッホー!!最高じゃん!!」


「は?契約? って、はぁぁー?

手の甲になんか文様が付いてんだけど!?」


「そりゃ、名付けの精霊契約したからな!

今日からリョウゴが俺様の契約者だぜ!」


「名付けで契約……先に言えよ!

はぁなんか疲れたな……

しゃーない、これから色々教えてくれるんだろ?

とりあえず、これからよろしくな!」


「「「「あぁぁ!契約してる!!」」」

「イイなぁー

オレっちもナマエホシイなぁ~」

「ウラヤマシイですワ~。

ワタクシもナマエホシイわ~」

「キャー♡イイなぁイイなぁー

ナマエホシイなぁー」

「ナンデ?ナンデ?オッキナテる!デス!」

「…………ナマエチョーダイ」

「オカシ、オイシ、オナカヘッタ、ナマエ」

「ヒトゾク、アソボ、ナマエくれ」


「だぁぁ!!うるせー!!

名前なんか付けたら契約になっちまうだろ?

今はまだムリだ!今日は疲れたし

若干暗くなってきたからな

飯食って寝るよ! お前らも食うのか?

甘いものが好きなのか?

とりあえず果物とかお菓子とか出してやるから

今日はもうお開きな!」


「「「「はぁぁぁぁい!!」」」」


まっじで疲れた、身体じゃなくて精神がな……

色々ありすぎじゃね? 明日から憂鬱なんだけど……

とりあえず、飯食うか……


スーパーで買った豚肉を筋切りして

小麦粉、卵、パン粉を付けて

180°に熱した油で揚げる

ご飯は〈ライスクッカー〉で炊く。

この道具超便利で

初心者キャンパーでも失敗しないで

ご飯が炊ける優れもの!

肉を揚げてる間に

玉ねぎのスライスを

醤油、砂糖、みりん、白だしで煮詰める。

そこに揚がった肉を乗せて

卵を上から掛けて蓋をして弱火で30秒。

ご飯が炊けたら丼によそって上に具材を乗せる。

付け合せは家で作ってきたキャベツの浅漬け。

それにインスタント味噌汁で完成!!

本日のメニューは〈カツ丼〉!

味噌汁も出汁取ってちゃんと作りたかったけど

疲れたのでインスタントで……。

ま、美味しいからいいんだけどね!

ちなみに、作ってる間、火精霊こと「フォーコ」は

作る過程が面白いみたいで少し手伝ってくれました~。

いや、凄いよ 火の精霊だけあって

火の調節が上手いのなんのって。


「フォーコ、出来たから食うぞ~

いただきます!」

「いただきます?なんだそれは、お祈りか?」

「あー、そうそう。

食材や作ってくれた人に感謝して

いただきますって言うんだよ」

「へぇー。いい言葉だな!!いただきます!!」


「リョウゴ!リョウゴ!美味い!なんだこれ!

人族はこんな美味いもん食ってんのか!?

サクッとジュワッとトロッとしてる!

下の白いつぶつぶはなんだ?穀物か?

めっちゃ美味い!リョウゴは天才だな!!」


「おっおう。美味いか?

そりゃ良かったよ白いのは‪ ”米‪”‬って言う穀物だな

天才って(笑)こんなん誰でも作れるぞ?

ま、でもありがとよ(照)‬」


そういえば、自炊するようになって

料理作るのに目覚めてから

今まで 他人に飯なんて作った事なかったな~。

人に作って美味いって言ってもらえるのが

嬉しい事だって初めて知ったよ……


こういう裏表のない

純粋な世辞は照れるけど嬉しいな……

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