第8話「森の中にお風呂!?」

森の中で出会った精霊さん。

その中の1人?1匹?の火精霊と

名付けと契約をしてしまい

その過程で何故かでっかくなってしまった

火精霊事〈フォーコ〉。

他の精霊達まで名付けをしろと

ワチャワチャと寄って集って来てたケド

非日常な出来事に疲れ果て

何とか帰ってもらい 腹ごしらえにと

〈カツ丼〉を作って食った。

フォーコはカツ丼がとてもお気に召したようで

顔中米粒だらけにして

美味い美味いと笑顔で食べていた。

人に作った事がなかった料理だけど

美味しそうに食べてくれる姿を見て

少しだけ嬉しくなった。

後片付けをして、疲れた身体を癒したくて

ポータブルシャワーを浴びようと準備していると

フォーコが寄ってきた


「リョウゴ!これはなんだ?」


「風呂は流石に無いからなぁ~。

これはポータブルシャワーっていって

1日動いて汗かいたから

このノズルから出てくる

お湯を頭から掛けて汚れを落とすんだよ。

ほんとは風呂に入りたいけどなぁ~」


「ふーん。

風呂ってのは 火山の近くにある温かいお湯の事か?

俺様あれに入るの好きだぜ!」


「え!?火山の近くに湧くお湯?

それって温泉じゃないか!!

マジかぁ~ 俺も入れる?」


「おう!入れるぞ!リョウゴは飛べるか?

ほら、あそこに見える山のところだ!」


「……飛べないよ!羽なんかないよ!

しかもあの山って

肉眼でやっと見えるくらいだろ!」


あんな所まで行くのに何日掛かんだよ……


「ふむ…… リョウゴは魔法使えないのか?仕方ない

ちょっと待ってろ!」


「え?ちょっ!はぁ……なんなんだよ」


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「おーい、リョウゴ!ちょっとこっち来て~」


「あ?なんだよ。なんかあんのか?」

「まぁ、見てみろって

土のと水のと俺様が作ってやったぜ!!」


「!? えっ? コレ風呂じゃん!

えっマジで!?

わざわざ作ってくれたの!?」


「「「リョウゴだ!どう?凄いでしょ」」」

「ほんと最高だよ!お前ら!

入っていいのか? やっべぇ めっちゃ嬉しい!」


「イイヨー。

オレイはサッキのチョコだったッケ?

アレでイイヨー!」


「ナンデ?ナンデ?ココにオユ!デス!」


「いや、チョコでも飴でもクッキーでも

何でもあげるよ!

とりあえず入っていいか?」


「リョウゴ俺様も入るぜ!」


「オレッチモ!」


「ナンデ?ナンデ?ハイル!デス!」


「ふぁ~ 最っ高にキモチいいな!!

湯加減もちょうどいいし

なんか身体から疲れが抜けてく感じ~」


「キャー♡ソレハ、ソレハ、ワタシのオカゲ~」


「あ、光の精霊だっけ?

て事は回復魔法でも掛けてくれたんか?

ありがとなぁ~」


「キャー♡オレイは、オレイはチョコでイイヨ~」


「ははは(笑) 了解!あとでやるな!

フォーコ、マジでありがとうな。

ぶっちゃけさ、日本に帰れないのって

解ってはいるんだけど

住み慣れた場所から知らない場所に来て

納得してないけど納得しなきゃならない状況で

精神的に参ってたんだよ。

これからどうするかなんて全くわからないけど

お前達がいてくれるなら

何とかなるかぁ~ってな思ってるんだよ。

だから、名付けしてやろーかなって(笑)」


「俺様には難しい事はわからないけど

皆に名付けしてくれるなら嬉しいな! 」


「おう!任せとけ!」

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