第5話「とりあえずまだ森の中」

静かな静かな森の中、1人の男が馬車なのか?

いや、馬か?生きてるか?

な不思議な乗り物の中で悶えてます。

それは、先程まで見ていた自身の「ステータス」が

あまりにも規格外過ぎて びっくりアワアワしとります。

もう、なるようになれ!!

って事で少し落ち着いてきたので、改めて確認。


「ステータスオープン」

いや、これ恥ずいな。厨2か!?

声に出さなくても出てくるんかな~ 後でやってみっか


どれどれ……


「えーとまずは、名前か。

いやハテナになってますけど?

あ、自分で付けるのか?

ここ触れるのか?どうやって名前変えるんだ?

んー、触れないな…… 念じてみる?」


{名前変更、リョウゴ・アスカ}

おっ!変わった! よしよし。んで次は……

いや、めんどくさいから今はいっか!!

とりあえず

のど乾いたし腹減ったから飯食って

その後どうするか考えるか~。

そういえば、剣と魔法の世界って事は

魔物とか魔王とか勇者とかいるのかな?

てか、ここ森の中だけど

動物の気配とか全くしないんだけど??


「ちょっとだけ外出て見るか」


外出てみて周りよく見渡したら

なんかちっこい光がふよふよ飛んでるんだけど!?

なんだあれ?ん?光が寄ってきたな……

よく見ると羽の生えた、虫か?

いや、違うな

手のひらサイズの人形みたいなのが飛んでるんだけど!

あれか?妖精ってやつか!?


「オマエダレダ?ヒトゾクか?」

「女神サマのケハイガスルー」

「ホントダー、カミノイトシゴサマ?」

「キャーー♡コンニチワー」

「ナンデナンデ?ココニイルノ?ナンデ?」

「………………ビミ」

「ナンカチョーダイ!ナンカナイノ?」

「ヒトゾク、アソボアソボ~」


うるっせー!!ワラワラと寄ってきて!

なんだコイツら!


「おい!1人?1匹か?ずつ喋ろよ!

妖精か?精霊ってのか?

俺は、女神にここに連れてこられた異世界人だよ!」


「オレタチは セイレイだ ゼ

ココハ セイレイのモリ イセカイジン?

オレハ火のセイレイダゼ」

「女神サマのケハイガスルー。

オレは水のセイレイー」

「カミノイトシゴサマ、コンニチワ

ワタシクシは風のセイレイよ」

「キャー♡ワタシはね、ワタシはね

光のセイレイよ♡」

「ナンデ?ナンデ?イセカイジン?

オレは土のセイレイ!デス!」

「…………マリョクビミ……闇のセイレイ」

「オナカスイタ、ナンカナイノ?

植物のセイレイ!」

「アソボ、アソボ、イセカイジン

炎のセイレイです!」


「ほー セイレイか。

火に水に光、闇、風と土に炎と植物ね

んで、オレは リョウゴ・アスカ 13歳 人族

地球の日本て所に住んでたんだけどな

女神ってのが勝手にこの世界に連れてきたんだよ。

んで、帰れないって言われてな

この世界で生きていかなきゃならんのよ

でもこの世界の事なんも知らないしな

この後どうしようかって悩んでんだよな~。で

お腹減ったって?これ食えるか?」


「コレなんだ?」

「ミタコトナイネー」

「アマイカオリがしますわ」

「キャー♡イイニオイ、イイニオイ」

「コレナニ?コレナニ?」

「…………ビミ?」

「オナカスイタ、タベル」

「タベルけど アソブ、アソボ」


「え~と、これは この紙を外して

中の黒いのを食べるんだよ。

チョコって言うお菓子な」


「オカシってナンダ? ウマッ!」

「マックロー! オーイーシー!」

「クロいわ。ンッ?!」

「キャー♡オイシー、オイシー」

「フシギ!フシギ!アマイ!デス!」

「…………!?ビミ……」

「クロいのタベル、オイシ、モットタベル」

「タベタ、アソボ、アソボ、タベル」


「そうか、美味いか(笑)

なぁ、この世界の事少し教えてくれないか?

チョコやるからさ」

「「「「「「「いいよー!!」」」」」」」


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